HIP LAND MUSIC / 「FRIENDSHIP.」 PR

「FRIENDSHIP.」|新しい才能を世界に発信!キュレーターと紐解く「FRIENDSHIP.」の可能性

HIP LAND MUSICがデジタルディストリビューションサービス「FRIENDSHIP.」をローンチした。FRIENDSHIP.は新しい才能、音楽を世界187の国と地域に配信することを可能にした新たなサービス。登録された音楽が8人のキュレーターに選ばれると、世界中への音楽配信はもちろんのこと、リスナー開拓を目指したプロモーションのサポート、出版管理や海外プロモーション、CDやマーチャンダイズの製造など多岐にわたるバックアップを受けられる。

音楽ナタリーではFRIENDSHIP.のローンチを記念した特集を展開。キュレーターからタイラダイスケ(FREE THROW)、井澤惇(LITE)、MONJOE(DATS)、Yuto Uchino(The fin.)、奥冨直人(ビンテージセレクトショップ「BOY」オーナー)の5人を迎え、座談会を行った。海外でのライブをコンスタントに行っている井澤とYutoのリアルな体験談や、FRIENDSHIP.のバックボーンであるHIP LAND MUSICのマネジメントのノウハウがこのサービスにどう生かされるのか、そして利用者のメリットはどこにあるのか、その可能性に迫った。

取材・文 / 西澤裕郎(SW) 撮影 / 前田立

音楽を広めるための新たな選択肢

──FRIENDSHIP.は、どのように生まれたプロジェクトなんでしょう?

左からMONJOE(DATS)、Yuto Uchino(The fin.)、奥冨直人(BOY)。

タイラダイスケ(FREE THROW) もともとHIP LAND MUSICで定期的にデモテープ会議があって、俺も外部オブザーバーとして参加していたんです。「いい新人の方はいないか?」という話になったとき、「僕の周りにいるアーティストは、TuneCoreを使ってインディペンデントに配信もやっていますよ」と話したら、アーティストはどういうふうにデジタル配信やストリーミングサービスに向き合ってやっているんだろうという話題になって。そこから「こういう環境があればいいんじゃないか」といったアイデアが出てきたのがきっかけで、FRIENDSHIP.というプロジェクトが始まったんです。

──近年では、楽曲が完成したらすぐに配信するアーティストが増えましたよね。作ってすぐに販売できることは、活動がやりやすくなっていると言えるんでしょうか。

井澤惇(LITE) 自分たちで流れを作れるという意味ではやりやすいです。でも2カ月後に発売日を見立て、逆算してプロモーションしていこうみたいな流れを自分たちで考えないといけなくて。それはもともとレーベルと相談して考えていたことなんですけど、自分でやれるということは自分たちで計画を立てないといけない。つまりいろいろなシステムを勉強しなければいけないし、DIY精神が必須になってくる。みんなが挑戦できるという意味で、配信自体すごくいい選択肢だと思うんですけど、中にはそうじゃない人たちもいるわけで。

Yuto Uchino(The fin.)

Yuto Uchino(The fin.) 確かにCD全盛の時代はリリースまでに第三者のいろいろなフィルターを通すのが基本だったと思うんです。リリースプランもそうだし、そもそもどういう作品を出すべきかとか。今はTuneCoreを使えば誰でもリリースできるから、リリースの敷居自体は下がっている。全部をクラウド化して、どれだけ多くの人にライブラリにアクセスしてもらうかが大前提。結果として膨大にアップされたライブラリの中から自分の音楽にパッと光が当たるための方法を考えていかないといけない。むやみにライブラリの闇に飛び込んでいっても埋もれてしまうだけで、それはすごく不毛だし、もしかしたらアーティストにとっては不幸なのかもしれない。自分が作った作品をすぐリリースしたいけど、聴かれないと幸せじゃない。でもチャンスはすごく転がっている。そういう意味では、いいとも悪いとも言えないですよね(笑)。

キュレーターのアンテナ、目線を知る

──FRIENDSHIP.では、膨大なデジタルアーカイブの海に飛び込む前に、キュレーターの皆さんが音源を1つずつ聴いて判断するわけですね。

奥冨直人(BOY)

タイラ FRIENDSHIP.の特色の1つをシンプルに言うと、カッコいいものだけ手伝うということ。さまざまな価値観を持っているキュレーターが「これはいいのか悪いのか」を定義していき、最終的に配信を手伝えるアーティストを決めていきます。

──ビンテージセレクトショップ「BOY」のオーナーである奥冨さんがキュレーターに選ばれているのに非常に興味があります。

奥冨直人(BOY) そうですよね(笑)。

タイラ アーティストと違う観点を持っている人がいないとバランスが取れなくなると思ったんです。フィルターの話でいくと、奥冨くんは独自のアンテナを持っていて、フィルタリングのかけ方がめっちゃうまい。奥冨くんが初めてフックアップして大きくなった人もすごく多いんです。お店をやっているから、思いもよらない情報が奥冨くんのところに集まってくるんだろうなと。

奥冨直人(BOY)

奥冨 タイラさんからお話をいただいて、ほかのキュレーターのリストを見たときに、アーティストの方々だけじゃなく、ライブハウスでブッカーをやっている片山(翔太 / 下北沢BASEMENT BAR)さんとかレーベルをやっている⻲井(達也 / Hot Buttered Record)さんの名前もあったので意図は伝わってきて。自分はある意味どこにでも歩み寄れる感じはしていて。さっき言っていただいた自分のアンテナやフィルターには自信があるので、自分なりに見える角度からキュレーションできたらいいなと思っています。あと、フィジカルを売ることをお店でも大事にしていたんですけど、サブスクが出てきたことによって新譜の扱い方がうちのお店としては変わってきたんです。Spotifyの方と2年ぐらい前に知り合ったんですけど「誰かSpotifyで配信したいアーティストがいたら言ってください」と話をもらって、TAWINGSというバンドに声をかけたら、すぐ配信することになって。これからこういうことがナチュラルに起きていくと感じたんです。それが今回の話にもリンクした感じですね。

──キュレーターの方は全員、審美眼を持った方たちなので、作品を選ぶハードルが高いんじゃないかというのが1つ心配というか。

タイラダイスケ(FREE THROW)

タイラ そこは危惧しているところではありますね(笑)。ただ審美眼を持ってやることが、このプロジェクトのいいところであって。FRIENDSHIP.はプロモーションだったり、アーティスト活動のサポートだったりを、ヒップランドのインフラを活用して行っていきます。やはり自分たちがいいと思える人じゃないとプロモーションのしようがないし、気持ちの入り方も違うのかなと。ただ、おっしゃる通り、ハードルが高めの人たちを集めてしまった気はしています(笑)。

Yuto 厳しくないよ。

MONJOE(DATS) (Yutoが)一番厳しそう(笑)。

Yuto 個人的にはめっちゃ楽しみにしていて。新しいアーティストの、言ってしまえば未成熟な音源が誰よりも早く聴ける機会があまりないから。もしかしたらそこの判断に関しては、めちゃくちゃ甘くなるかもしれない(笑)。

タイラ この審査に関しては、完成度の高さよりも伸びしろが見えたほうがいいからね。

Yuto そうそう。どうしたらもっとよくなっていくか、ということしか考えないから。そういう点では甘くなっちゃいますね、逆に。

流通、プロモーションスタイルに新しい風を

──キュレーターのお眼鏡に適った場合、その後、どうなっていくんでしょう。

タイラ 基本的なことで言えば、リリース作品のレコメンドを書いたり、Spotifyなどのプレイリストに入れたりしていきます。まだ構想段階ですけど、ポッドキャストもやりたくて。膨大なアーカイブからアーティストを探すのが難しいという話で言うと、楽曲を紹介するキュレーターの言葉や声を加えることで、音楽を楽しめるヒントもリスナーに届けられたらなと考えています。

井澤惇(LITE)

Yuto 受け取った音源をただ配信するんじゃなくて、もっとアーティストに寄っていきたい。ライブラリにあるのに光の当たらない、闇の部分にほっぽり出されないようにバックアップしてリリースするためのプランは練っていきたいです。

井澤 このプロジェクトの概要を聞いて最初にびっくりしたのは、配信だけじゃなくてCDリリースもできるし、物販制作のサービスも選ぶことができることで。自分がやりたいことだけ選べるのがすごくいいと思う。FRIENDSHIP.というフィルターが1個あるから、ここにはほかとは違う音楽があると思ってもらえるんじゃないかな。ストリーミングのプラットフォームに無機質に並ぶことはある意味いいことなんだけど、もっと有機的に聴かせたい人たちもいるわけだし、それができる場所を作れるのはアーティストにとってうれしいことだと思います。

タイラ FRIENDSHIP.でアーティストに興味を持って、ストリーミングサービスのアーティストページのサイトに飛んでもらう流れになったら素晴らしいですよね。「FRIENDSHIP.から出ているものはいいものだよね」と思ってもらうことが最初の目標になります。

井澤惇(LITE)

井澤 約10年前に僕は自主レーベルをやっていたんですけど、海外ツアーで仲良くなったバンドが来日する際、彼らの情報をプロモーションできる場所がないことを実感したんです。今もストリーミングサービスで音源は聴けるけど、レーベルが音源をリリースしない限りニュースサイトに取り上げられないですし。

タイラ フィジカルのリリースとプロモーションが紐付いているのが今までのあり方だったからね。

井澤 そうそう。そういう部分も解消できたらいいなと思っていて。

FRIENDSHIP.とは?

FRIENDSHIP.とは?

新しい音楽や才能をフィーチャーし、日本から世界を繋ぐ海を船(FRIENDSHIP.)に乗せてワールドワイドに広げるデジタルディストリビューションサービス。

01. DIGITAL DISTRIBUTION

キュレーターによってフィーチャーされた音楽を35ストア、世界187カ国で配信可能。固定費用は発生せず、売上入金額の85%バックが保証される。

02. SALES & PROMOTION

Webメディアへの情報発信やストリーミングサービスのプレイリストへのアプローチといったデジタルプロモーションや、雑誌やラジオといったマスメディアへの個別プロモーション(オプション)を展開。アーティストと楽曲をより露出させ、新規ファン・リスナーを開拓する。

03. CREATIVE SUPPORT

パブリッシング(配信楽曲の出版管理)、海外でのプロモーションおよびライブブッキング、CDやマーチャンダイズの製造サポートなど、アーティストのニーズに合わせてさまざまなバックアップオプションを用意。音楽活動をサポートする体制が整っている。

FRIENDSHIP.キュレーター

FRIENDSHIP.キュレーター
タイラダイスケ(ロックDJパーティ「FREE THROW」DJ)
溝口和紀(「New Audiogram」主宰、ex. ヌンチャク)
亀井達也(レコードレーベル「Hot Buttered Record」主宰)
井澤惇(LITE、FULLARMOR、カオティック・スピードキング)
Yuto Uchino(The fin.)
奥冨直人(ビンテージセレクトショップ「BOY」オーナー)
片山翔太(「下北沢BASEMENTBAR」ブッキングスタッフ、「BYE CHOOSE」DJ)
MONJOE(DATS)
LITE「Multiple」
2019年6月5日発売 / I Want The Moon
LITE「Multiple」
The fin.「Come Further」
2019年4月19日発売 / HIP LAND MUSIC
The fin.「Come Further」
DATS 「オドラサレテル」
2019年5月22日発売 / SME Records
DATS「オドラサレテル」