「対バンTHE MAX!!!」は5人が1カ所ずつプロデュース

──そして8月にはファンクラブ限定ライブとして、大阪と東京で「カヴァー THE MAX!!!」が開催されました。

TAKE　全曲カバー曲です。ファンクラブで投票してもらって、その中のベスト10をFLOWなりにアレンジするという企画でした。

GOT'S　バンドじゃない曲もあったね。

KOHSHI　AKB48とか。

──ええ?! いつか特典として収録してほしいです（笑）。

IWASAKI　いやあ、これは出せないなあ。

TAKE　なるべく内輪にしておきたいところですね（笑）。まあでも、他のアーティストさんの楽曲をアレンジしたりすると、いろんな発見がありますし、楽しかったですよ。やっぱりヒット曲っていうのはよくできてるんです。AKB48の「ヘビーローテーション」なんて泣きのコード進行の連続ですから。

──このインタビュー記事がアップされる頃は「対バンTHE MAX!!!」の真っ最中だと思われますが、どんなライブになりそうなんですか？

TAKE　福岡、札幌、渋谷、名古屋、大阪の5カ所で、それぞれ対バン相手も違っているんです。

GOT'S　5カ所あるので、曲順も会場ごとに5人がそれぞれ考えることになってるんですよ。

TAKE　去年は4カ所だったから、リズム隊が2人で1カ所だったんだよね。

GOT'S　そう。オレとIWASAKIさんでひとつだったけど、今年は1人1カ所で、そのライブをプロデュースする感じなんです。SEもそれぞれが決めて。

KOHSHI　それぞれが責任を持って。

──じゃあそれぞれ、プロデュースするメンバーの色が出てると。

KOHSHI　絶対に同じセットリストにはなりません。

GOT'S　去年は毎回セットリストが変わるからヒーヒー言ってたんですけど。

IWASAKI　でも、今年は炎の5DAYSを乗り越えてるんで大丈夫かも（笑）。

KOHSHI　全曲ライブをやったことで、自分たちの頭の中でちゃんと具体的な音が鳴ってるし、そのときに久々にやった曲がすごく良くて「じゃあ、今度もあの曲をやりたい」って気持ちになったりしたし、大変だったけどやっておいて良かったなって思いますね。

テーマはロンドン五輪から武道館まで

──ちなみに、それぞれどこを担当してどんなテーマにしようと思ってるんですか？

KEIGO　オレは札幌。

TAKE　なので、冬の歌特集になってます。

KEIGO　9月なのに!?（笑） 具体的にはこれから考えるので当日のお楽しみということにしておいてください。

GOT'S　オレは名古屋で、テーマはノーバラード。

KOHSHI　オレは初日の福岡担当で、テーマはロンドン五輪。

──え？ もう閉幕してるのに？（笑）

TAKE　ひとりメダルラッシュ（笑）。

KOHSHI　開会式があって、レスリングがあったりして、最後にボルトが登場する。そんなイメージなんです。

──まあ、イメージは大切ですからね（笑）。

IWASAKI　僕は最終日の大阪。テーマはざっくりと「武道館」です。

GOT'S　大阪なのに？

IWASAKI　対バンのORANGE RANGEとSCANDALも武道館を経験してるアーティストなので、そういうひとつのテーマがあってもいいんじゃないかなって。

GOT'S　さすが！ 一番エンターテイナーですからね、IWASAKIさんは。

TAKE　自分は渋谷なんですけど、周りの出方を見てます。いつも基本的にオレがセットリストを作ってるので、みんなとは違うものにしたいなって。みんなそれぞれの個性がうまく出ればいいなと思ってます。

──ロンドン五輪で始まって、武道館で締めるということですが、実際どうなるのか楽しみにしています。

TAKE　はい。

この1年はすごく大事な時期

──そして大晦日にはカウントダウンライブ「年越しTHE MAX!!!」がディファ有明で行なわれます。

TAKE　バンド史上2度目になるんですけど、10周年突入イヤーから10周年となる年を一緒に迎えたいなって。

KOHSHI　FLOW版「紅白歌合戦」みたいな感じになります（笑）。

KEIGO　前回のカウントダウンライブは2007年から2008年になるときだから、5年前？

TAKE　だね。

KOHSHI　インディーズのときにも年越しやったよね、確か。高田馬場でのイベントで年またぎの時間、オレらがやらせてもらったんです。

IWASAKI　どんなふうになるのか楽しみだなあ。

──「突入THE MAX!!!」に始まり、カバー、対バン、年越しと、まさにMAXな内容になってますね。

TAKE　10周年は来年の7月まで続きますから、来年になってもまだまだいろんな企画があります。まだ発表してないけど。

──10年という年月を振り返ってみてどうですか？

KEIGO　もう10年経ったんだなっていう気持ちですね。この前の5DAYSをやってみて、いろんなことを思い出したりしました。

TAKE　当時の曲を演奏してたら、その曲のレコーディングのときのことを思い出したりしましたね。「この曲、1日中ギター弾いてたなあ」とか（笑）。

KOHSHI　レコーディングで苦戦した曲もいっぱいあったからね。

IWASAKI　10年って言うと、長くやってきたなって思うけど、実際には「あ、もう10年なんや」って気持ちのほうが強いかな。武道館でライブをやれたことも大きな経験だったし、それがあっての今の自分らやと思いますし。それと「FLOW THE MAX!!!」というテーマを掲げて活動できるこの1年がすごく大事な時期だということも感じています。

──この1年の経験を生かせれば、まだまだいろんなことにチャレンジすることができそうですし。

TAKE　そうですね。結局、経験がその先につながっていくと思うんです。アニメとのつながりがあったから、海外公演もできたわけですし。そうやって積み重ねてきたものが広がっている面白い時期だと思うので、自分たちも楽しみながら活動していきたいと考えています。この1年を含めて、その先にどうつなげていくかが大切だと思いますから。

FLOW『ブレイブルー』