出し続けないとバズは起こせない
──オーディションの過程でほかのファイナリストと会ったとき、どのような印象を抱きましたか?
あさぎーにょ ぶっ飛んでるなと思いました。みんな普通じゃなくて、自分が真面目な人に感じました。
KID CROW 僕はあさぎーにょさんが一番ぶっ飛んでると思います。行動力があるし。
あさぎーにょ いやいやいや。
SUKISHA 僕はみんなちゃんと考えてものを作ってるんだなと感じましたね。自分の好きなことだけではなくて、曲を届ける相手のことをしっかりと意識しているし、結果そういう人たちのほうが世の中に受けるんじゃないかな。自分はそっち側の人間じゃないですけど。
──特に気になるファイナリストはいますか?
あさぎーにょ うーん、みんな方向性が違うし、1組を挙げるのは難しいですね。このあとの展開を予想ができない人たちだと思います。
KID CROW オーディションは終盤に差しかかっているのに、予想ができないってすごいことだね。
SUKISHA 僕が一番わかりやすいと思う。ただ曲を作ってアップしてるだけだし、何か突飛なことをするつもりもないし。この方法で勝てる気もしてないんだけど(笑)。それに比べて夜中出社集団は中間発表のランキングで結果を出してるので、すごいと思います。
KID CROW 僕はドアノブロックのセックスフラペチーノさんが面白い存在だなと感じます。あと、あさぎーにょさんはこのオーディションが始まる前から人気があったし、すでにいろんな活動をやっていたので頭1つ抜けてると思います。毎日動画をYouTubeに上げてて、寝る時間がなさそう。
SUKISHA マラソンランナーみたいだよね。
あさぎーにょ 好きなことばっかりやっているので、忙しいとかしんどいっていう感覚はないですよ。
SUKISHA マジかー。僕は曲を作っててすごくしんどいときとかあるけどなあ。創作って面倒臭さとの戦いだと思うから。序盤のドラムのトラックの制作とか、完成形が見えてこないちまちました作業ってすごい面倒くさいんですよ。
KID CROW アーティストって完璧にできるまで自分を許せない人が多いですよね。少しでも違うと感じたら全部やめちゃうこともあって。
SUKISHA 実は僕、今取りかかっている曲は1曲あたり2~3日という制作スピードで作ってて。実験としてオーディション期間内にどれだけ曲を作れるのか、それがどれだけの人間にいいと言ってもらえるかを知りたいんですよ。
あさぎーにょ 作り続けることが大切なんじゃないかな。毎回バズが起きるわけじゃないけど、発信し続けないとバズは起こせないと感じています。
SUKISHA 続けられることって才能だと思うよ。
あさぎーにょ 発信し続けることを身に付けるのって大変で、やるしかない状況に身を置けるこのオーディションはとてもありがたいです。
やりたかったことを実行できている喜び
──オーディションももう終盤ですが、ここまでの手応えはいかがですか?
あさぎーにょ 今までやりたかったことを実行できている喜びを感じています。自分の叶えたいことを着実に叶えられているし、ファンの方の期待が高まっているのを感じます。
KID CROW 僕は今が山場ですね。この前は4畳半に仲間と3人で暮らしてひたすら音楽を作ってました。これからAIとNintendo Switchを使って制作した楽曲をリリースしていく予定なので、今後の展開を楽しみにしていてください。
SUKISHA KID CROWはITのメディアに取り上げてもらったほうがバズりそうだよね。技術者たちに響きそう。
あさぎーにょ 曲の制作過程を公開したら面白そうですよね。
──オーディションでグランプリを獲得したら、どんな活動を展開していきたいですか?
あさぎーにょ 私はファッションと連動したプロジェクトを進めていきたいです。この間はパジャマにQRコードを付けて販売したんですけど、買うと音楽をダウンロードできる“QRアイテム”をたくさん作っていきたいです。QRコードでなくても何か新しい音楽の届け方に挑戦したいですね。
SUKISHA パジャマにQRコードを付けるっていうアイデア、すごくよかったと思う。僕はどちらかと言うとCDはもうなくなっていいと思ってる人間で。音楽好きな人は勝手に音楽を聴くし、アーティストが曲を売らずに別の方法で儲けられる仕組みを考えたいんです。あと僕はカッコいいと思う洋楽のアーティストと張り合って、カッコいいものを作りたくて。自分のゴールがあまり見えていなくて誰に何を聴かせたらカッコいいと思われるのかはわからないんですけど、結局自分が好きなものを作るしかないし、それでお金が付いてきたら最高ですね。
KID CROW 僕はAIを使った楽曲制作プロジェクトをいろんなチームと展開していきたいです。それと音楽だけでなく映像も作れるようになって、日本にあるヒップホップカルチャーを映画にして世界に向けて発信したいです。
SUKISHA 今は韓国の文化がアツいと感じていて。韓国が世界的に1つの地位を確立しているのに対し、日本はちょっと不甲斐ないように思うんだよね。日本の文化を高めて世界水準の作品を作りたいな。
KID CROW 自分のヒップホップを世界に発信したいですね。AIなどのテクノロジーを使っていろんなビジネスにもつなげていきたいし、音楽を軸にしてどこまでいけるか試したいです。
- イベント情報
「Feat. ソニーミュージックオーディション FINAL in Zepp DiverCity」 -
- 2018年10月9日(火) 東京都 Zepp DiverCity TOKYO
OPEN 17:45 / START 18:30
出演者 MC:平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は) / 池田美優(みちょぱ)
ファイナリスト:あさぎーにょ / KID CROW / SUKISHA /ドアノブロック/ 葉山柚子 / 夜中出社集団
※ファイナリストはこのうち5組が出演。9月28日(金)の生放送番組にて出演者が決定する。イベントには抽選で750組1500人が招待され、応募方法についてはオーディションのオフィシャルサイトにて後日発表予定。
- 2018年10月9日(火) 東京都 Zepp DiverCity TOKYO