髙松瞳の話題になった写真は指原Pのおかげ
──まず、グループ史上最大規模のコンサートとなったさいたまスーパーアリーナ公演から話を聞かせてください。
山本杏奈 こんなに大きな会場でライブができるようになったんだなと感慨深かったです。緊張もしていたんですけど、今回はメンバーみんなで意見を出し合うことが多くて、「このコンサートをいいものにするんだ」という思いのもと、メンバー全員がひとつになってコンサートを作り上げていきました。すごく幸せな時間でした。
大場花菜 私は埼玉県出身で、さいたまスーパーアリーナでライブをすることが夢だったから、ステージに立てて本当にうれしかったです。私がセンターのユニット曲「ラブロケ」も披露したんですけど、ファンの方がみんなペンライトのカラーをオレンジにしてくれて、その優しさもうれしかったです。この上ない幸せでした。
音嶋莉沙 私はAKB48の渡辺麻友さんが大好きで、さいたまスーパーアリーナで開催された卒業コンサートのDVDを観ていたので、憧れのアイドルさんと同じステージに立つことができてすごくうれしかったです。新衣装もたくさん用意していただきましたし、周りの方々に支えられながら無事成功できました。
野口衣織 私は大きな会場でライブをするときは毎回緊張してしまって、タスクをこなしていく感じになることが多かったんですよ。「ここを間違えないように」「次はここに移動してこれをやる」みたいなことに気を取られて。さいたまスーパーアリーナでは上昇する円形のセンターステージがあったり、初めての演出が多くて不安だったんですけど、本番ではすごく楽しくコンサートができてあっという間に終わりました。緊張はしつつも、こんなにも心から公演を楽しめたのはひさしぶりな気もして、私も幸せな気持ちでいっぱいでした。
──ユニット曲のコーナーでは、野口さんのソロ曲「拝啓 貴方様」を佐々木さんが初日に、諸橋さんが2日目に歌唱するなどレアな場面もありました。
野口 「拝啓 貴方様」がどういうふうに2人の色に染まるのかすごく楽しみでしたし、歌ってくれてうれしかったです。2人は歌がとても上手なので、それぞれ自分の色を持った表現の仕方で曲の魅力を引き出してくれました。
──佐々木さんのソロ曲「真夜中マーメイド」を歌った野口さんも、自分なりの色を出そうと?
野口 そうですね。舞香とは声色も違うし、舞香は声がしっかり出て、声が伸びるタイプなのに対し、私は歌の合間のブレスが多めなんですよ。舞香の歌い方を真似すると声が続かないなと思ったので、オリジナルの音源はあえて意識しないで臨みました。
──そのほか、ストリングスの生演奏をバックに歌うシーンも今回のコンサートの見どころの1つでした。
髙松瞳 私は乃木坂46さんが好きで、神宮球場でオーケストラをバックにライブをされているのを観てからずっとその演出に憧れていたんです。念願が叶ってすごくうれしかったですね。
──メンバーの歌声がいつも以上に伸びやかに響いている印象でしたが、ステージ上で歌う感触も普段と違いました?
髙松 全然違いました。特に「祝祭」「あの子コンプレックス」がとてもよくて! 踊っていて気持ちよかったです。
大場 アレンジが素晴らしくて、楽曲の世界観がより深まりました。
──コンサート後にはカメコの方が撮った髙松さんの写真がSNSで話題になっていましたし、充実の2日間でしたね。
髙松 びっくりしました(笑)。まさかあんなに話題になるとは思っていなかったので。指原さんのおかげですね。リハーサルに指原さんが来てくださって、帰り際にすれ違ったとき、「絶対に薄い前髪!」って伝えてくださったんですよ。本当に一瞬のすれ違いざまに。その言葉を受けて当日いつもと違う前髪にしたら、カメコさんがきれいな写真を撮ってくれて、SNSで話題になりました。
樹愛羅は初期とは別人
──15thシングルの表題曲「ラストノートしか知らない」初披露時の感想も聞かせてください。
野口 披露前に会場のスクリーンを使ってMVを公開したんですけど、お客さんの反応がよすぎて、なおさら緊張しました。音数が少ないパートがけっこうあるので、静かな中、さいたまスーパーアリーナに自分の声が響くのが少しドキドキしました。
髙松 樹愛羅はステージ裏で1人でずっと歌の練習をしてたから、頼もしかったです。
山本 緊張していることを口に出さないタイプだから、それが樹愛羅らしいなって。
──初期と比べて、齋藤さんの一番変わった部分はどこだと思いますか?
髙松 話のテンポ! 前はまるでスローで話してるみたいにゆっくりだったし、なかなか言葉が出てこないから会話が難しかったんですよ。活動を始めたときは中学1年生になりたてでしたからね。
山本 樹愛羅からしたらメンバーみんなお姉さんだったし、少し気を使ってたのかな。今は年齢差を感じなくなってきて、メンバー全員が対等というか、みんな同じ年齢の気分です。昔より距離感が近くなりました。
大場 最近はなんでも言ってくれるよね。
髙松 初期の頃と別人みたい。昔はお母さんが服を選んでいたから、ピンクのフリフリなレッスン着を着ていたりしてたのですが、自分でお洋服も買うようになって、そういう格好は見なくなっちゃいました。
山本 たまに、ピンクのレッスン着を着た樹愛羅を見たくなる。少し寂しい(笑)。この前、樹愛羅となぎさ(2023年1月に=LOVEを卒業した齊藤なぎさ)の昔の映像を観たんですけど、2人とも本当にかわいくて愛おしくて、懐かしい気持ちになりました。何十回も観ちゃった(笑)。
──では逆に、齋藤さんの昔と変わらないところは?
山本 弱音を吐かないところ。初期の頃からそうじゃない?
大場 確かに。
山本 樹愛羅が弱音を吐いているイメージが昔からなくて。樹愛羅が「緊張しない」って言ってるんだから、私もがんばろうと思っていました。
──インタビュー1組目のメンバーも、齋藤さんの変わらない点として感情を表に出さないところを挙げていました。あと、昔から赤ちゃんの香りがするという話も。
大場 出た!
髙松 その話をしたの、絶対に沙夏だ(笑)。私はよくわからないんですけど……。
山本 肌のハリはずっと変わらないけど、香りは私もわからない(笑)。莉沙わかる?
音嶋 わからない……柔軟剤の香りじゃないの?
野口 柔軟剤じゃないよ。肌の香り。
──野口さんはわかる派なんですね。
野口 樹愛羅のそばによると、服とは違う香りが肌からするんですよ。なんだか粉ミルクっぽい。何かで見たんですけど、肌って、ビタミンなど日頃摂取してるものが関係してるらしくて。樹愛羅ってあまりお肉を食べないし、野菜中心の食事をしてるでしょ。健康的な食事。
山本 ヨーグルトをよく食べてるよね。
野口 ヨーグルト! 腸内環境を整えると肌がいい香りになるらしい!
大場 ヨーグルトを食べれば、樹愛羅みたいな赤ちゃんの香りになれるのかな?(笑)
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「また私と対照的な曲が来た!」