4人が他己紹介パートに込めた思い

──指原さんとメンバーが歌詞を共作したという「ヒロインズ」について、1組目のインタビューでも伺ったのですが、皆さんからもそれぞれ作詞した他己紹介パートの解説を聞かせてください。

諸橋　くじの結果、偶然にも私が莉沙を紹介して、莉沙が私を紹介することになったんですよ。

音嶋　相思相愛です（笑）。

諸橋　私は「イコラブの公式彼女♡ プリンセスの国から飛んできたとよ」という歌詞を書いたんですけど、莉沙はイコラブの“公式彼女”と呼ばれているから、そのフレーズは絶対に入れたくて。ライブではファンの方も一緒に「彼女！」と叫んで盛り上がってほしいです。あと、莉沙は「プリンセスになりたい」とよく言っているので、「プリンセスの国」という歌詞を盛り込みました。

音嶋　ふふふ。

諸橋　そして「飛んできたとよ」は、活動初期の自己紹介のときに言っていた「博多から飛んできたとよ」というフレーズからの引用です。

大場　莉沙のことをしっかり紹介していて、この歌詞好きだな。

音嶋　確かに私は“お姫様願望”がずっとあるので、それを歌詞で表現してくれてうれしかったです。私がさなつんを紹介するパートは「魅惑のボイスに誰もがトリコ♡ グリーン担当 あなたのために歌います」という歌詞で、さなつんは歌声がすごく素敵だし、ソロ曲の「My Voice Is For You」もとてもいい曲だから、歌声についてのフレーズは絶対に入れたかったんです。さらに「虜にしちゃうぞ」みたいなかわいらしい雰囲気と、担当カラーを盛り込みました。

諸橋　「グリーン担当」は絶対に歌詞に入れてほしいって自分からリクエストしたんです。

大場　この曲の中で担当カラーが明確に紹介されてるの、さなつんだけなのが面白いよね（笑）。

音嶋　いろいろ考えては削ってという作業を繰り返したんですけど、伝えたいことは歌詞にしっかり入れられたんじゃないかなと思います。このあとの「君の好きな声でいたいな」というセリフもすごくよくて、裏に流れてるピアノの音も含めて注目してほしいです。

──紹介されたあとにメンバー自身が言うセリフも、この曲の注目ポイントですよね。大場さん、髙松さんが書いた歌詞の紹介もぜひお願いします。

大場　私が書いたのは「甘美なエンジェル デビルの誘惑 キャンディボイスに仕込むの♡愛を♡」という樹愛羅の紹介パートです。「歌詞を書くってどうすればいいんだろう」と最初は戸惑ったんですけど、おしゃれな感じにしたいなと思って。樹愛羅は天使なイメージがあれば最近はソロ曲「Kiara Tiara」で小悪魔っぽい一面も見せているから、「エンジェル」と「デビル」というフレーズを入れました。「甘美」では樹愛羅の甘いイメージ、「誘惑」ではいたずら心や最近出てきた大人の色気を表しています。そして樹愛羅はかわいい声が特徴なので「キャンディボイス」という歌詞を考えて、最後はたくさんハートマークを付けてかわいくしました（笑）。

髙松　私は花菜ちゃんの紹介パートを担当したんですけど、花菜ちゃん本人と一緒に歌詞を考えました。

大場　私からワードをたくさん出して。

髙松　花菜ちゃんにとって紹介されてうれしくなる歌詞というか、本人の意見を尊重しましたね（笑）。「ハイトーン飾る 溢れる スマイル Ah 華やか show time 君をご招待」という歌詞なんですけど、これから黒髪にする予定がないことを確認しつつ、「ハイトーン」と「スマイル」というフレーズを考えて。あと、名前の「花」にかけて「華やか」という言葉も入れたかったんです。

大場　「show time」は私から提案した歌詞ですね。

髙松　「招待」で踏めるし、このパートでカッコいい曲調に変わるのでぴったりだなって思いました。

大場　もう最高です。大満足。

髙松　気に入っていただけてよかったです（笑）。

最強に切ない片思いソング

──シングルのカップリングの1つである野口衣織さんの新センター曲「だからとて」についても、皆さんからご紹介いただければと思います。

大場　一途で淡い恋心をつづった片思いソングで、すごくいい曲です。好きな人がいるけど手が届かないという状況がすごく切なくて。ファンの方も共感できる人が多い曲なんじゃないかなと思います。

諸橋　正直、かなり重い内容の曲ですよね。私は恋愛ソングというよりも、ファンの方とその人が応援してるアイドルについての歌だと解釈してレコーディングしました。切ない曲だけど、私も「明日も生きたら いつか会えるかも」と思ってもらえてるのかなと考えたし、ファンの方の気持ちをちゃんと自覚してアイドルという職業をやらなきゃいけないなと改めて思いました。

髙松　私もこの曲を聴いて、アイドルとファンの人の関係を想像しました。1番で「本当の君は どうしてる？ 何してる？ 笑ってる？」と歌っているということは、相手の本当の姿を見ていないという状況の歌ってことじゃないですか。相手のことを遠い存在、作られた存在として認識してるっていう。そこがすごく切ないです。

大場　「オーラで世界 変えて行く どうか僕にも魔法をかけて」という歌詞からも、アイドルとファンの人の歌だなって感じるよね。

──野口さんがこの歌詞を歌うことで切なさがより強調されますよね。

髙松　特に落ちサビがすごいです。最強に切ない。

大場　感情の乗せ方が抜群に上手で。歌で切なさを表現できるのが本当にすごいです。

──さて、収録曲についてたっぷりお話しいただいたところで、最後に今年の夏の活動に向けて意気込みをお願いします。

大場　今年の夏はイベントが盛りだくさんなんですけど、春の「＝LOVE 全国ツアー2023『Today is your Trigger』」日本武道館公演が終わってからしばらく大きなイベントがなかったので、ファンの方も待ち望んでくれていると思います。7月29、30日には「イコノイジョイ 2023」（＝LOVE、≠ME、≒JOYによる合同コンサート）もありますし、8月5日にはパシフィコ横浜 国立大ホールで「イコラブヨコハマ夏祭りPresented by Rakuten Optimism」も開催されますし、「ナツマトペ」のリリースを機に夏を駆け抜けていきたいと思います！