=LOVE「ナツマトぺ」特集|夏のニューシングル全収録曲を語るメンバーインタビュー+≒JOYミニインタビュー (2/5)

変わらずに一緒にいたい

──少し寄り道してしまいましたが、「ナツマトペ」の曲自体のお話も伺えればと思います。

佐々木 やっぱり「王子様は要らない」という歌詞がこの曲を象徴していて、女の子って誰にでも男の人には見せたくないところ、女の子だけにしか見せられないところがあると思います。男の子って女の子に理想を抱いている生き物だと思いますし、女の子同士だからこそ周りの目を気にせずに楽しめることが絶対にあって。「ナツマトペ」で描いているような旅行はまさにそうで、女子旅っていう言葉があるぐらいですし、女の子だけのほうが気楽に楽しめるんだと思います。友達って毎日一緒にいてもその中で特別な日があったり、何気ない瞬間が一生の思い出になったりして。マンガでも恋よりも友情を大切に描くシーンがよくありますが、一生続いていくような友情を手に入れられたら、きっと幸せなんだろうなと思います。

山本 私は2番のサビにある「変わらずに一緒にいたいな」という歌詞がすごく好きで、メンバーに対して本当にそう思います。今年1月にイコラブを卒業したなーたん(齊藤なぎさ)とは今でも一緒に遊んだりもしますし、そういうずっと変わらない関係性がイコラブにはあって。イコラブで出会ったことは運命で、奇跡だと思うので、これからどんなことがあっても、おばあちゃんになってもイコラブのメンバーは私たちだけ。変わらずに一緒にいたいなって心の底から思いますね。この曲の振付にみんなで手を添え合うところがあって、そこも好きです。

──「ナツマトぺ」のミュージックビデオはフィリピンのセブ島、マクタン島、ナルスアン島、カオハガン島で撮影されたとのことですが、どれくらいの期間ロケを行ったんですか?

佐々木 移動を除くと、撮影は3日間です。

山本 その間ずっと撮影をしていて、メンバー全員でのシーンが多かったので、ずっとわいわいしていました。海外ならではのテンションでしたね(笑)。

瀧脇 2番の「水がパシャリ跳ねる」と歌うところで、プールに飛び込むシーンが使われているんですけど、ロケに行く前から「水に飛び込んでもいい人」というアンケートがメンバーに行われて、それにイエスと答えた人が実際に飛び込んだんです。私もイエスと答えたものの、どんなところでどんなふうに飛び込むのか、頭の先まで濡れるのか、浅いところにちょこんって入るだけなのかはわからなかったので、すごくドキドキしていました。撮影では計3回飛び込んで、最初はやっぱりドキドキだったんですけど、残りの2回はなんだかもう遊んでる感じでした(笑)。

齋藤 忙しい3日間でしたけど、楽しいこともたくさんありました。海で踊って、ジプニーに乗って、おいしい食べものをたくさん食べました。普通に旅行してきたかのような満足感で、みんなの自然な笑顔があふれた、イコラブのよさが詰まったMVになったと思います。

齋藤樹愛羅

齋藤樹愛羅

メンバー全員がヒロイン

──ニューシングルのType Bには、山本さんがセンターを務める「ヒロインズ」がカップリング曲として収録されています。=LOVEにとって結成6年目にして初の自己紹介ソングですね。

齋藤 この曲ではメンバーが初めて作詞に参加したんですよ。指原さん(=LOVEのプロデューサーを務める指原莉乃)と=LOVEで共作した歌詞になってます。みんなで曲を作り上げられたことがうれしいし、それぞれ作詞したところに個性が出ています。自己紹介ソングであると同時に、メンバーがメンバーのことを紹介する他己紹介ソングでもあるので、メンバー同士がお互いを思いやるイコラブらしい曲だなと思いました。

──作詞はどのように進めていったんですか?

佐々木 くじ引きをしたんですよ。スタッフさんに呼び出されて「他己紹介ソングを作ります」と言われ、削るとメンバーの顔が出てくるスクラッチくじをやりました。1人ずつそれぞれほかのメンバーを紹介するという構成なので、誰が誰の他己紹介の歌詞を書いて歌うのかを決めたんです。

山本 私は笙古を紹介するパートを担当したんですけど、どういう歌詞にするかすごく迷って。メンバー同士で相談し合ったりもしつつ、笙古のセンター曲「BPM170の君へ」のタイトルにも入っている「BPM」という言葉を入れたいなと思って、そこを中心に「何でもチャレンジ アクティブ Girl 努力姿見てBPMアップ」という歌詞を考えました。

瀧脇 できあがった歌詞を見て、すごく私っぽいなと思いました。私はみりにゃ(大谷)を紹介するパートを担当して、まずみりにゃをイメージさせる言葉を箇条書きにしたあとに、メロディを聴いて歌詞に何文字入れられるか考えながら言葉をいろいろ組み合わせていって。「メイクにファッション 華がある みりにゃ 女子の憧れ Sweetie Girl」という、「華がある」と「Sweetie Girl」で韻を踏んだ歌詞になりました。

瀧脇笙古

瀧脇笙古

大谷 私の特徴が全部伝わる、欲張りセットみたいな歌詞ですね(笑)。私は衣織の紹介パートを担当して、「努力型天才パフォーマー 甘えん坊なギャップ♡ 誰もが沼るズルい人」という歌詞を書いたんですけど、作詞にあたって衣織のセンター曲の歌詞を改めて読み返したんです。あと、衣織のファンの方が衣織のどんなところが好きなのか改めて知りたくて、Twitterで「衣織ちゃん」って検索してファンの方のツイートを見たりしました。

齋藤 私は舞香ちゃんのパートを担当して、「かわいい 魅惑のマーメイド 歌・面・色・愛 パーフェクト 全人類をトリコにしちゃうぞ♡」という歌詞を書きました。「マーメイド」という言葉を入れたかったので、「パーフェクト」と韻を踏む形で盛り込んでみました。舞香はたくさんの魅力にあふれているから、いろんな言葉を詰め込みたくなっちゃって、最初は「まとまらない!」って悩みましたが、結果として「歌・面・色・愛」と魅力を1文字ずつで表現することにしたんです。「歌」は歌が本当に上手で、天使の歌声を持っていること、「面」はお顔がすごくかわいくて、性格が面白いことを表していて、「色」ではメンバーカラーが白であるように何色にも染まらないけど、逆になんでも似合っちゃうところ、色気もあるところを表現しました。最後の「愛」はメンバー愛や、愛情が深いところを表しています。あと、私の名前の樹愛羅から1文字入れちゃおうって思って入れました(笑)。

左から瀧脇笙古、齋藤樹愛羅、佐々木舞香、大谷映美里、山本杏奈。

左から瀧脇笙古、齋藤樹愛羅、佐々木舞香、大谷映美里、山本杏奈。

佐々木 最初に曲を聴いたときは「なんて言ってるんだろう?」と思ったんですけど(笑)、ちゃんと聴いたら樹愛羅なりにたくさん考えてくれたことが伝わってきてうれしかったです。「言葉が収まりきらないよ!」と言ってるのを聞いていたので(笑)。そんな私も、(髙松)瞳の紹介パートの歌詞を書くときに入れたい言葉がたくさんあってすごく悩みました。やっぱり「太陽」「アイドル」というフレーズは入れたいなと思ったのと、まつ毛が長くて、目が合うとドキッとするところが瞳の特徴だと思うので、瞳のファンの方の気持ちも想像しつつ「eye合えば高鳴る気持ち 笑顔イチコロ 僕らの太陽 君こそがアイドル」という歌詞を書きました。

山本 私はこの曲でセンターをやらせていただいているんですけど、「ヒロインズ」というタイトル通り、イコラブのメンバー全員がヒロインであるということを歌った曲なんです。メンバー全員が主役だし、私たちを応援してくださっているファンの方も含めてみんなが主役だということを曲を通して伝えたいですね。