=LOVE|女心むき出しの小悪魔ダンスナンバー

大場花菜、齊藤なぎさ、佐竹のん乃、瀧脇笙古、野口衣織、山本杏奈インタビュー

合宿でひたすら踊り続けた

山本杏奈齊藤なぎさ

──新型コロナウイルスの影響により、活動を制限せざるを得ない日々が続いています(※取材は4月上旬にリモートで実施)。アイドルはファンとの距離感が近い分、かなりつらい状況なんじゃないでしょうか。

山本杏奈 本来なら私たちはこの期間にライブツアーをやっているはずでしたし、正直残念な気持ちもあります。ニューシングルの発売に向けて合宿をやったんですが、その成果もファンの方の前で披露できていない状態で。今はSHOWROOMで配信をやったり、それぞれができることを見つけたりしているので、今後新しいことをやるための準備期間にしたいと思っています。

齊藤なぎさ 私たちもファンの方と同じように寂しくて、直接パフォーマンスを観ていただいたり、お話ししたりしたい気持ちなんですけど、今はみんなで困難を乗り越えて、また会えたときに万全な状態で素晴らしいパフォーマンスを見せられるようにがんばりたいです。

──7thシングル「CAMEO」の制作に向けて行われた3日間の合宿はどういうものだったんですか?

山本 合宿はデビュー前にもやったことがあるんですが、そのときは精神を鍛えるという側面が強かったんです。ダンスができないのは当たり前で、それをどうがんばるか、どういうふうにグループとして助け合っていくのか、ということを学びました。それに対して今回はダンスがメインの合宿で、3日間ひたすら踊っていました。

野口衣織

野口衣織 手探りの3日間でしたね。初めてのことづくしで、自分で目標すら立てられないというか、教えていただいたことを真似することしかできなくて。とにかく精一杯だったんですけど、そのあとの自主練や振り固めで合宿での練習が生きてきて、何度も注意してくださった先生の言葉が身に沁みて実感できました。

──普通にレッスンするのと、合宿でレッスンするのでは気持ちの入り方が違うんですか?

野口 自分を奮い立たせるというか、ちゃんとしなきゃという覚悟ができて、気持ちが強くなります。

佐竹のん乃 私はもともとダンスがあまり得意ではなく、早くも1日目でつまずいてしまったんですが、合宿を通して苦手なことにも前向きに取り組むことが大事なんだと学べました。ここまで2年以上活動してきて気が緩んでいた部分もあったので、初心を思い出して、みんなで1つの方向を見ることの大切さを改めて認識できたと思います。

苦手な部分と向き合った3日間

佐竹のん乃

──デビュー前の合宿と比べて成長を実感できた部分もあったんじゃないですか?

佐竹 前回の合宿では振りを覚えるのにめちゃくちゃ時間がかかって、踊りをキレイに見せる以前の問題だったので、それと比べると振り覚えは早くなったと思います。先生の言葉を吸収する余裕ができたなって。

瀧脇笙古 初期の頃はみんないっぱいいっぱいで、お互いに聞きたいことがあっても聞けなかったんです。今はお互い遠慮なく話せるし、それぞれが全体を見られるようになったと思います。

大場花菜 正直、また合宿をやると聞いたとき、デビュー前みたいに怒られる合宿になるんじゃないかとみんなすごくビビってたんですよね。でも指原さんから「1つの作品をよりよいものにするための合宿だ」ということを伝えられて意識が変わりました。前回は与えられたものを全力でやるという感じでしたが、今回は1人ひとりが自分の苦手な部分と向き合う合宿でした。

瀧脇笙古大場花菜

──指原さんに言われたことで、ほかに印象的な言葉はありますか?

大場 合宿する前にも振り入れをやったんですけど、そのあと「映像を観てがっかりした」という連絡がグループ全体のLINEに来て。その言葉がすごく悔しくて、「よくなった」と思ってもらえるようにがんばろうと心に火が付きました。

──リーダーである山本さんから見ても、合宿を通してメンバーの成長を感じられましたか?

山本 めっちゃ感じました! 例えば笙古は、1回目の合宿で先生にダンスの上達のために「1人で踊ってみろ」と言われたり……いろんなドラマがあったんですけど、今回は全然弱音を吐かずに常に前向きでした。あと合宿前のレッスンでなぎさと舞香が泣いちゃって「今回もヤバいかな」と一瞬思ったんですが、2人共泣きつつもたくさん練習していて、私がもらい泣きしちゃいました(笑)。