=LOVE|女心むき出しの小悪魔ダンスナンバー

1日中、胸を回していた

──ニューシングルの表題曲「CAMEO」では、なぎささんと大谷さんがダブルセンターを務めています。

齊藤なぎさ

なぎさ 私は前作「ズルいよ ズルいね」でもセンターをやらせていただいて。嫌いだった自分の歌声を好きになれたし、とてもありがたい機会だったんですけど、自分1人で抱えていろいろと考えすぎてしまった時期もあったんです。でも今回はみりにゃ(大谷)が「支えるよ」と言ってくれたり、相談に乗ってくれたりして、メンバーに頼ってもいいんだと思えるようになりました。

──「CAMEO」は激しいダンスナンバーで、クールで強気な=LOVEが表現されています。指原さんは「アイドル好きからすると賛否両論ある雰囲気の曲ですが、2人がセンターだからこそ選んだ曲です。私はとんでもなく好きです」とコメントしていましたが、皆さんは楽曲に対してどのような印象を持っていますか?

なぎさ カッコよくて強い女性の姿というか、今までにない=LOVEが見られる曲だと思います。これまでのシングルも1枚1枚雰囲気が違いましたが、今回もまた新しいジャンルの曲で。私はダンスが苦手なので不安もあったんですけど、こういう曲に挑戦してみたいと思っていたので、合宿を通して自分の苦手な分野に挑戦することができてよかったです。

──この曲のダンスは皆さんにとって難易度が高いんですか?

野口 それはもう! 筋肉痛になる場所が今までと違うんですよ! 太ももや腰回りが痛くなって……使う筋肉が全然違うんだと思います。

瀧脇笙古

山本 1つひとつの動きが複雑なわけではないんですけど、それをどう見せるかが難しくて。こんなに考えながら踊ったことがなかったので、新しい発見がたくさんありましたね。2番が終わったあとの山本、野口、大谷、大場、瀧脇の5人のダンスパートに関しては改めて基礎から学ばなきゃいけなくて、胸を回す動きを1日中やってました(笑)。

大場 あれはホントに困っちゃいましたね(笑)。どういうダンスパートを与えられるんだろうと思っていたら、先生がとんでもないものを踊り出したので「これはヤバい」と。衣織と杏奈はもともとダンスを習っていたから上手なほうだったけど、みんなヤバかったよね(笑)。

瀧脇 やっとうまく回せるようになったと思ったら、今度は「足をしっかり地面に付けて」と言われて、それをやってみたら胸を回せなくなって。1つできたらもう1つができなくなって大変でした。合宿だけでは人に見せられるところまで完成させられなかったんですが、ミュージックビデオの撮影に向けて家でも練習して、映像を観たファンの方に褒めていただけるくらいに成長できたのかなと思います。

メンバーのことをよく見てる

──シングルには野口さんがセンターを務める「『君と私の歌』」がカップリング曲の1つとして収録されます。この曲はアイドルファン目線の歌詞が特徴で、指原さんは「イコラブメンバーが歌ってるデモを聴いて勝利を確信してしまった…」とTwitterでコメントしていました。

野口衣織佐竹のん乃

野口 前作のカップリング曲「推しのいる世界」もファン目線の曲でしたが、あの曲が「推しぴ大好き! 好き好きちゅっちゅ!」という感じだったのに対し、今回はその思いが胸に秘められて、母親目線みたいになっているんです。ファンの人の思いの歴史を感じてしまって、なんだかエモくなりますね。「そんな言い方されたら私が卒業するみたいじゃん」って(笑)。

佐竹 私は衣織のことが大好きなので、この曲を歌えることがすごくうれしくて。初めて歌詞を見たときに、「衣織の歌だ!」と思ったんですよ。衣織のファンの方は、この曲のような気持ちを抱いている人が多い気がするんです。「私だけじゃなくて みんなをアツくさせる しょうがない人」という歌詞があるんですが、確かに衣織は人を虜にするようなタイプだし、指原さんはメンバーのことをよく見てるんだなと思いました。

──この曲は姉妹グループ≠MEが歌うカップリング曲「『君と僕の歌』」と対になっていますね。「『君と僕の歌』」ではステージに立つアイドル側の気持ちが描かれています。

佐竹 この曲、めっちゃいいんです! イコラブの「『君と私の歌』」はキラキラしている感じなんですけど、ノイミーちゃんの「『君と僕の歌』」はどこか儚くて。曲を聴いたときに「儚いのにこんなに輝いているのはどうしてなの!?」と思いました。

野口 私はマーメイドのイメージが浮かびました(笑)。水の中でキラキラ輝いているけど、「人間になってもっと輝きたい!」と思ってる感じ。

佐竹 2つの曲にリンクする歌詞があるのも特徴です。ノイミーちゃんの「『君と僕の歌』」では「大きいステージに連れて行くよ」と約束していて、一方イコラブの「『君と私の歌』」では「大きいステージに連れて行ってね」と語りかけているという。ファンの方もこれを照らし合わせてエモくなってくれるんじゃないかな(笑)。

山本杏奈大場花菜

──≠MEは今年の夏でステージデビュー1周年を迎えますが、メンバーたちの成長を感じていますか?

山本 ちょうどさっき楽屋で、川中子奈月心ちゃんの歌がうますぎるという話をしていたんですよ。もちろんメンバー全員成長してると思うんですけど、最年少であの歌声を出せるのはすごくいいですよね。

──グループ同士の距離感は近くなりました?

大場 一緒に活動することがあまりないんですけど、個人的にうれしかったことがあって。雑誌の「OVERTURE」にノイミー1人ひとりのプロフィールが載っていて、そこで永田詩央里ちゃんが憧れのアイドルの欄に私の名前を挙げてくれていたんですよ。びっくりしすぎて1回雑誌を閉じて、もう1回開いてそのページを見ちゃいました(笑)。

──(笑)。今後の活動についても聞かせてください。開催できるか微妙なところだとは思いますが、6月20日には東京・TOKYO DOME CITY HALLで関東ツアーの最終公演が行われる予定です(※5月28日にTOKYO DOME CITY HALL公演の中止が決定)。

なぎさ 最終公演をTDCホールでやらせていただけると聞いたとき、「あの憧れのステージに立てるんだ」とうれしかったんです。会場に見合うようなパフォーマンスができるように努力しなきゃいけないと意気込んでいたし、新たな試みが多いツアーになる予定でした。もし最終公演も中止になってしまったとしても、そこまでの過程を大切にしてこれからもがんばっていきたいです。

──TDCホールには特別な思い入れがあるんですね。

山本 指原さんのソロコンサートを見学させていただいたときから、客席全体を見渡せてファンの方の顔がよく見える会場だなと印象に残っていて。「いつかTDCホールのステージに立ちたいね」とみんなで話していたんです。