初舞台「TIF」のあとも泣いた
──皆さんは結成からわずか4カ月でのメジャーデビューとなりますが、デビュー決定については指原さんから伝えられたんですか?
髙松 そうです。合宿の最終日に聞きました。
佐々木 聞いた瞬間、本当にビックリしましたね。「9月ってもうすぐそこだし、指原さん、何言ってるんだろう?」って(笑)。
髙松 あと普通はデビューって聞いたら泣くほど喜ぶものだと思うんですけど、ダメダメだった合宿の最終日だったから不安と焦りのほうが大きくて。このままじゃヤバイって思って、正直、私は喜べなかったです。
大谷 私も。うれしいはうれしいけど、この状態でデビューしていいのかなっていう。
佐々木 みんな、少なからずそういう気持ちだったんじゃないかな。でもその後、「TIF」までさらなる練習を積んで出演して、その舞台で自分たちの口からメジャーデビューを発表させていただいて。ファンの方の喜ぶ反応を見て私は「本当にデビューするんだな」って実感が湧いたし、とにかく皆さんをがっかりさせないようにしなきゃなって(参照:指原莉乃プロデュース=LOVEがメジャーデビュー「がっかりさせないよう頑張ります!」 / =LOVE、腕相撲、指原の涙!さまざまなドラマ生まれた「TIF」2日目)。
──「TIF」で意識が変わったんですね。
諸橋 「TIF」は本当に大きかったです。=LOVEのことをたくさんの人に知ってもらえる機会になったし、観てくれた人から「よかったよ」って反応も多くて。最初は大丈夫かなって不安もあったけど、やっと=LOVEがスタートラインに立てたなっていう喜びと、これからどうなっていくのかなっていう楽しみな気持ちがありました。
齊藤 最初はガチガチだったけど、5曲歌った中でみんなと目を合わせるところがたくさんあって、私はそれで緊張がほどけていった。踊りながら、今までのみんなとの絆も感じたな。
大谷 あんなにたくさんの方に見ていただけたことがすごく幸せで、私は家に帰ってからも泣きました。
髙松 幸せだったし、私は自分自身が全力で楽しめたこともうれしかったです。
指原さんが私たちのために書いてくれた曲
──メジャーデビューシングル「=LOVE」は、ライブで盛り上がること間違いなしのアップチューンです。ファンの方が合いの手を入れられるパートも満載ですね。
諸橋 初めて聴いたとき、衣織と2人で泣いたんですよ。この曲でデビューできるんだっていう気持ちで胸がいっぱいになって、イントロからグッと来るものがあって。
野口 指原さんが私たちのために書いてくれた歌詞なんだと思ったら、イントロで「もうダメー」って。
齊藤 歌詞には指原さんからのエールと言うか、思いが詰まってるんですよ。歌うたびに「がんばらなきゃ!」って思います。
佐々木 とにかくノリやすいので、初めて聴いた方もすぐ覚えられるし、一緒に踊ってもらえるんじゃないかな。
大谷 「TIF」でもすぐ踊ってくれてる人がたくさんいました。
──センターは高松さんですが、意気込みはいかがですか?
髙松 歌詞を初めて見たとき私だけソロパートがあって、それで「センターに立たせていただくんだ」って身が引き締まりました。ほかのアイドルさんの中には、センターになった人が「私なんかが……」って言ってたりするけど、私はそうは思わないようにしようって。「選んでいただいたからには=LOVEを引っ張っていく存在になる!」という強い気持ちでやっていきたいです。
──MVには先ほど話題に出た合宿の映像も挿し込まれていますね。冒頭、先生から叱責されて泣いているシーンはガチですか?
髙松 ガチです、ガチ。
諸橋 私たち、あれがMVに使われるとはまったく知らなくて。あとで聞いて「めっちゃ泣いてたよね。使われるなんてヤバい!」って焦りました(笑)。
=LOVEが国民的アイドルになれたら
──皆さんは指原さんと普段からLINEなどで連絡を取られているそうですが、これまで指原さんのプロデュース能力やその手腕を実感する出来事はありましたか?
齊藤 指原さんは本当にアイドルが好きなんだなって思います。私ももともとアイドルオタクなのでわかるんですけど(笑)、「=LOVE」は本当にファンの皆さんの心を理解してる曲なんです。さっきも言ったように、合いの手が入れやすくて盛り上がるし、私もつい合いの手を一緒に言いたくなるくらい。あとは、衣装がすごくかわいい!
諸橋 衣装も指原さんが関わってくださってるんですが、プロの衣装さん、振付師さん、MVの制作スタッフさん……など、外部のスタッフさんもすべて指原さんが素晴らしい方々と手を組んでくださってるんです。「=LOVEは恵まれてるね」ってよくみんなで話しています。
髙松 精神的な部分でも普段からケアしてくださってて、私は一度、SHOWROOMの配信中に感情があふれて泣いちゃったことがあるんです。そしたら指原さんがチェックされてたみたいで、後日、「どうしたの?」ってLINEをくださいました。私がどんな長文を打っても指原さんは親身になって返してくれるし、お忙しいのに悩み相談にも乗ってくださって、本当に素晴らしいプロデューサーだなって。
諸橋 「初心や努力を忘れないこと、周りへの感謝の気持ちをずっと持ち続けてね」っていうのも全員に向けて言っていただきました。
──そんな指原プロデューサーと共に、=LOVEは今後どんなグループに成長していきたいですか?
諸橋 今これだけのアイドルがいる中で、どうやって=LOVEのカラーを出していくかは模索中ではあるんですが、どんな場面にも対応できる=LOVEでいたいし、ライブの会場もどんどん大きくしていきたい。武道館や、最終的には東京ドームにも自信を持って立てるグループになりたいです。
佐々木 あとは個々の声優の仕事も増やしていけたら。
髙松 =LOVEは個性的なキャラの子が多いし、みんなが表現力豊かなので、それぞれが自分らしさを出していけたらきっといい方向に進むだろうなって思います。
野口 そしていつか、今のAKB48さんのように=LOVEが国民的アイドルになれたら。個人活動も、声優、演技、モデル……などいろいろ方向に広げていって、いろんな道で=LOVEを知ってもらえるきっかけがあればいいなと思います。
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=LOVE 自己紹介
- =LOVE(イコールラブ)
- 指原莉乃(HKT48)がプロデュースするアイドルグループ。指原が自身の理想のアイドルをプロデュースするために、代々木アニメーション学院とのタッグでオーディションを行い、審査の末に大谷映美里、大場花菜、音嶋莉沙、齋藤樹愛羅、齊藤なぎさ、佐々木舞香、佐竹のん乃、髙松瞳、瀧脇笙古、野口衣織、諸橋沙夏、山本杏奈の12名が初期メンバーとして選出された。2017年8月に行われた「TOKYO IDOL FESTIVAL 2017」で初パフォーマンスを披露し、SACRA MUSICからメジャーデビューすることを発表する。9月にデビューシングル「=LOVE」をリリース。