自分の成長の記録の中にドラクエがある
──平尾さんは普段どんな感じでゲームプレイを楽しんでいますか?
一度プレイし始めたらやめられなくなるタイプで、「XI」は2、3日で集中してストーリー部分はクリアしました。日向坂46のメンバーには「またやってるな」くらいの目で見られてましたけど(笑)。「III」はいろんな場所に持っていって、じっくり楽しみながらクリアしたいと思います。
──平尾さんが普段よくプレイしているタイプのゲームは?
一番好きなのはやっぱりRPGですね。
──RPGのどういったところに惹かれるのでしょう?
私はストーリーをけっこう重点的に見てますね。いろんなジャンルのゲームをプレイする中で、ただクリアすることにはあまりハマらなかったんです。「ドラゴンクエスト」をはじめ、キャラクターの物語を楽しみたくて。私にとってゲームをプレイすることは、1つの映画を観る感覚に近いですね。
──「ドラゴンクエスト」で特に思い入れがあるタイトルは?
私、「ドラゴンクエストX オンライン」がすごく好きなんです。当時、オンライン上でいろんな人と一緒にゲームができるというのが自分にとっては画期的で、それにとても感動しまして。そこからすごくのめり込んで、「ドラゴンクエストヒーローズ」とかほかのドラクエ系のゲームもするようになりました。自分の成長の記録の中にドラクエがある感じですね。ちなみに「ドラゴンクエストX オンライン」は本当に楽しくプレイして、レベル上げのためにピンクモーモンを延々と倒していた思い出があります。
──プレイスタイルはどんな感じなんですか?
以前はどんどん進めるタイプだったんですけど、「ドラゴンクエスト」のことを知れば知るほど、人に話しかけたり、調べたりする面白さに気付いて。ゲーム内の全部のエリアに行きたいし、イベントもやりたいし、知らないことがあるとソワソワしちゃう。
──(笑)。
日常生活でも“ドラクエ脳”になっちゃって、下に向かう階段とか見ると興奮しちゃって絶対行きたくなる。脳内で「ザッザッザッ」という効果音が聞こえるんです。HPも無駄にしたくないタイプなので、けっこう頭の中で戦略を立ててからモンスターを倒すタイプですね。
自分の人生にたくさん影響を与えてくれる
──「ドラゴンクエスト」シリーズを通して学んだことはありますか?
ありすぎますね。一番は「地道な経験値集めは大事」かな。ゲームの中でいろいろしたくなるけど、やっぱり地道にやるべきことをやっておかないと、立ちはだかる壁を超えられない。「ドラゴンクエスト」のおかげでけっこう考え方は変わりましたね。「ガンガンいこうぜ」(※ゲーム内でMPを気にせず、全力で敵をできるだけ早く倒そうとする作戦)の“脳”でいられたり、自分の人生にたくさん影響を与えてくれています。
──日向坂46のメンバーとして活動する中で「ドラゴンクエスト」の影響を感じる瞬間も?
もちろんあります! 大好きすぎて、ライブ終わりにはブログに「レベルが上がった」とか書きたくなります。それと、私は今21歳なので“レベル21”と言わせていただいてます。あ、あと日向坂メンバーはそれぞれペンライトカラーがあるんですが、私はスライムとスライムベスの色(パステルブルー×オレンジ)を指定させてもらいました。
──どんどん出てきますね(笑)。まだドラクエをプレイしたことがない人に向けて、平尾さんなりに「ドラクエはいいぞ」とオススメするとしたら?
話し出したら長くなっちゃいますけど……繰り返しお伝えしたいのが、1つひとつのストーリーが面白いし、笑えるところもあるし、感動して泣いてしまう場面もあるゲームであること。操作も難しくないので、初めての人でもハードルが高くない。それと、ゲームの進め方にプレイする人の性格も出ますね。ガンガン行っちゃう人もいれば、コツコツ経験値を貯めてからボスに挑みたい人とか、プレイの仕方によって人それぞれの物語を作ることができるのが面白くて。「III」のHD-2D版では「モンスター・バトルロード」という、モンスターを保護してバトルさせるコンテンツも加わると聞いたので、コレクションするのが好きな人も楽しめるだろうし、どんな世代の人でもハマる要素があると思います! 私はけっこうコレクション系のコンテンツが大好きなので、ぜひコンプリートしたいです。
──そういえば、さっき試遊中に「モンスター・バトルロード」に行こうとしてスタッフに「時間がないから」と止められてましたね。
はい(笑)。私のような若い世代にも楽しんでもらいたいし、いろんな人にこの機会に「ドラゴンクエスト」について知ってほしい。だから「III」のHD-2D版が発売されたらたくさん布教します! 日向坂46として活動している中で「ドラクエが好き」と話していたら、自分もやってみようと言ってくださるおひさま(日向坂46ファンの呼称)もいて。そうやって、自分が大好きな作品の素晴らしさをたくさんの方に伝えるのが、アイドルとしての使命なんじゃないかと勝手に思ってます。
──ありがとうございます。インタビューは以上になりますが、何か言い足りないことがあれば。
あの……今日は本当に夢みたいな1日でした。ドラクエの制作の方とご一緒できるなんて。ずっとゲームを作るお仕事に本当に憧れていたので、今度弟子入りさせていただきたいです!
COMING SOON
平尾帆夏が「DQ」未経験の日向坂46メンバーとHD-2D版「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」を体験!近日公開予定なのでお楽しみに。
プロフィール
平尾帆夏(ヒラオホノカ)
2003年7月31日生まれ、鳥取県出身。2022年9月に「日向坂46 新メンバー募集オーディション」に合格し、日向坂46の四期生としてグループに加入。日向坂46が11月8日にリリースする2ndアルバム「脈打つ感情」に収録される四期生曲「ロッククライミング」のセンターに抜擢された。大のゲーム好きとしても知られ、サイリウムカラーは「ドラゴンクエスト」シリーズに登場するスライムおよびスライムベスの色(パステルブルー×オレンジ)。あだ名は「ひらほ~」。