ナタリー PowerPush - DISH//

TAKUMIソロ&4人インタビューで迫る「今」

DISH//インタビュー

壁突破

──昨年のシングル「いつかはメリークリスマス」のリリース後はZepp Tokyoでのワンマン(参照:「DISH//結成2周年記念Zeppワンマンでバンド生演奏披露」)、国立代々木競技場第一体育館でのイベント出演、ステラボールでの「EBiDAN THE LIVE」(参照:「スタダ男子勢・EBiDAN集結!公式本記念イベントで5組競演」)と、大きなステージを経験してきましたね。皆さん余裕すら感じられる堂々としたパフォーマンスだったので、以前「ライブを難しく感じている」と悩んでいたところからはもう脱却できたんだろうなと思いました。

TAKUMI

TAKUMI 完全に抜け出しましたね。

To-i いろいろぶち当たってるときに亀戸でライブをやったんですけど、そのときから1回1回のライブで場所とか年齢層を配慮してセットリストを組めるようになりました。

──そのライブがきっかけになったのはなぜですか?

TAKUMI 亀戸はほんっとに、ダメダメだったんですよ。

RYUJI 超ひどかった。もうステージ上から消えたかった。

To-i 自分たちの歴史上に残るくらいだったよね。

MASAKI いわゆる“普通”の、らしくないライブをしてたんですよね。

──そこで味わった悔しい思いから自分たちを見つめ直したと。

To-i それまでは、どんな面白ネタを入れればウケるんだろうっていう方向に考えてたんですよね。でも亀戸をきっかけに、面白くするよりも曲をいかに見せられるかっていうほうに考え出して。そこから変わりました。すごく楽しいライブに行ったあとって、余韻に浸ったり悲しい気持ちになったりするじゃないですか。そういうものを意識してから、やるたびによくなってきてる手応えがある。だからそのときの壁はもう越しましたね。

やっと「ダンスロックバンド」になれた

──Zeppのワンマンでは生演奏も初披露されました。なぜあのライブで解禁したんですか?

TAKUMI 以前MEGA WEBでライブしたときに「Zepp出たい!」って言ってて。目指してた場所に立てたから、ここで披露するのがいいんじゃないかってことで。結成して2周年のタイミングでもありましたし。

──じゃあZeppに照準を合わせたわけではなく、すでにいつでも披露できる状態にあったということですか?

MASAKI

TAKUMI そうですね。

To-i 結成時からね。

MASAKI 弾けますもんっ!

RYUJI 余裕!

To-i ……っていう設定ですもん(笑)。

──満を持しての披露だったんですね。実際やってみてどうでした?

TAKUMI やっぱり大勢の人の前で弾くのはさすがに緊張して、100%は出せなかったです。

RYUJI 練習はずっとしてたけど、お客さんの前で披露するとなると環境も全然違いますし。悔しかったですね。

TAKUMI 悔しかったね。Zepp終わったあと俺悔しくてまったくしゃべんなかったもんな。

To-i 反省点は多かったけど、そのぶん勉強になったことも多かった。

MASAKI それにやっと「ダンスロックバンド」っていう形をちゃんと見せられるようになりました。

TAKUMI そう、堂々と「俺らダンスロックバンドです!」って公表できるようになったのは大きかったです。

──それまでは後ろめたさがあったということですか?

TAKUMI 弾いてるところを見せてなかったから、「俺らほんとにこれでいいのかな?」とは思ってました(笑)。

RYUJI まあ言ってしまえばバンドじゃなかったですからね。でも、これでやっとバンドになれた。

To-i これからはダンスと歌だけじゃなくて楽器も入るから、いろんなDISH//を見せられると思います。今はバンドはバンド、ダンスはダンスって見せてるけど、今年の年末には弾きながら踊るとかアホみたいなことしてるかもしれないよね。

TAKUMI あとライブが2DAYSあったとしたら、ダンスの日と生演奏の日に分けることもできるし。しかも寸劇もやってきたからミュージカルみたいなライブもできる。いろいろ手を出してきたからこそ可能性は無限だよね。

To-i 最初のほうは困ってたけどね、手出しすぎて。

RYUJI どれも中途半端というか、イマイチで。悩んでました。

To-i だから今年の目標は、その1個1個を磨いてくっていう。

──去年まではいろんなことに挑戦してみる期間で、今年からはそれを極めていく時期だと。

TAKUMI そうですね。まさにその通りです。

アクションドラマ「BATTLE☆DISH//」

──新たな挑戦と言えば、1月から主演アクションドラマ「BATTLE☆DISH//」も始まりましたね。撮影は無事クランクアップしたとのことですが、ドラマはDISH//にとってどんな経験になったと思いますか?

TAKUMI アクロバティックなアクションをやってみて、自分たちはこんなこともできるんだって実感できました。4人で真剣に演技するのも初だったし、絶対今後にも生かせると思います。

──それぞれが主役となって活躍する回も、銃の撃ち合いやカンフー、ゾンビの殲滅、侍の殺陣など多種多様で見応えがありました。

To-i

To-i ああいうの男の子みんな憧れますよ。ゾンビ倒すっていうシチュエーションもそうだし、ジャッキー・チェンとか「るろうに剣心」、ガンアクションにも超憧れますもん。1回1回に男のロマンが詰まった作品ですね。

──個人としてはこのドラマを通して何を感じましたか?

TAKUMI 僕はDISH//で活動し始めて2年経って、北村匠海として1人で演技をやっていた頃よりは仕事に対する意識が高くなったことに気付きました。昔は演技自体が楽しかったんですけど、今は純粋に仕事全体を楽しめる心境になれた気がします。

MASAKI 僕は1つの作品や仕事に対する姿勢が変わりました。今までは4人でやることが多かったんですけど、今回1人での撮影があって。自分が主役だから、自分が失敗したらそのぶん追加で撮るシーンが増えてたくさんの人に迷惑をかけてしまうんですよね。それこそみんなの帰る時間がどんどん遅くなっちゃったり。だから今まで以上に真剣に、いろいろ考えてやらなきゃいけないなっていう責任感が強くなりました。

To-i 将来いろんな演技に挑戦してみたいっていう気持ちがあるので、勉強になった部分が数えきれないほどありました。初めての泣くシーンでは役にどうやって入り込むかとか、アクションはどういうふうにしたら殴ってるように見えるかとか。こういうドラマじゃなきゃ絶対に学べないようなことをレギュラーでできて、すごく充実してましたね。

RYUJI 僕はカンフーをやったんですけど、相手との組み手は現場で教えてもらって覚えたらすぐに撮影っていう流れだったんですよ。そういう短時間で集中しなきゃいけない場面がたくさんあったので、集中力が鍛えられたと思います。

特集インデックス
RYUJIソロインタビュー
メンバー全員インタビュー
フォトギャラリー
ニューシングル「FREAK SHOW」/ 2014年3月5日発売 / Sony Music Records
初回限定盤A [CD+DVD] 1500円 / SRCL-8490~1
初回限定盤B [CD+DVD] 1500円 / SRCL-8492~3
通常盤 [CD] 1200円 / SRCL-8494/span>
CD収録曲
  1. FREAK SHOW
  2. マジで無理 ~SUPERムチャブラレターズ~
  3. 君がいないと
  4. FREAK SHOW~Instrumental~
初回限定盤A DVD収録内容
  • 「FREAK SHOW」ミュージックビデオスペシャルバージョン+メイキング
初回限定盤B DVD収録内容
  • Zepp Live 2YEARS PARTY Digest
DISH//(でぃっしゅ)
DISH//

TAKUMI、MASAKI、RYUJI、To-iからなる4人組ユニット。2011年にスターダストプロモーションに所属する音楽集団「EBiDAN」からの選抜メンバーで結成され、楽器を持ちながら踊るという“ダンスロックバンド”として活動を開始する。2012年6月に1stシングル「It's alright!」でCDデビュー。2013年1月にはTOKYO MXにてレギュラー番組「超×D」(現「超×D music+Z」)のオンエアがスタートする。2013年2月、前山田健一がプロデュースを手がけた3rdシングル「ギブミーチョコレート!」をリリース。同年6月、テレビ東京系アニメ「NARUTO-ナルト-疾風伝」のエンディングテーマに採用されたシングル「I Can Hear」でソニー・ミュージックレコーズよりメジャーデビューを果たす。10月に発売したメジャー2ndシングル「晴れるYA!」はオリコン週間ランキング4位を獲得。12月に前山田プロデュースの「いつかはメリークリスマス」を“サイドディッシュ”シングルとしてリリースした。2014年3月、主演ドラマ「BATTLE☆DISH//」の主題歌「FREAK SHOW」を発売。ライブ中に盛り込まれる寸劇や紙皿を投げるパフォーマンスが話題を呼び、着実にファン層を拡大している。