ナタリー PowerPush - DISH//

RYUJIの夢、4人の成長

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DISH//のメジャー3rdシングル「FREAK SHOW」は、彼らの主演アクションドラマ「BATTLE☆DISH//」の主題歌でもある、スピード感あふれるロックチューン。ナタリーでは本作の発売を記念し2本立てのインタビューを用意した。前半ではTAKUMI(参照:DISH//「晴れるYA!」特集)に続くソロインタビュー第2弾としてRYUJIに着目。後半ではメンバー全員に昨年のワンマンやドラマの経験、シングルの内容までさまざまな話を聞いた。

なお特集の最後には“三日月スマイル”がまぶしいRYUJIのフォトギャラリーと、クールな面を引き出した4人のフォトギャラリーも公開している。

取材・文 / 伊藤実菜子 撮影 / 笹森健一 企画 / 富樫奈緒子

RYUJIソロインタビュー

ダンスとの出会い

RYUJI

──RYUJIくんは小さい頃どんな子供でしたか?

俗に言うワルガキでしたよ(笑)。小学生の頃はよく友達とサッカーとかバスケして遊んでましたね。サッカーは小学校6年生までクラブにも入ってたんですけど、中学校に入って辞めちゃいました。帰宅部になりたくて。

──中学生のときは何をして遊んでたんですか?

友達んちでゲームしたりとか。あと、よく駄菓子屋に行ってみんなでたまってました。チャリンコで行ってお菓子買って、チャリに座りながら食べてみたいな。そういう本当にいたって普通のことをしてましたね。

──そんなRYUJIくんが今の事務所に入ったのは何がきっかけだったんでしょう?

僕は小2のときにスカウトされて、とりあえずやってみればって親に言われて入ったのがきっかけですね。でもそのときは何をするかもよくわかってなかったんですよ。そしたら契約した次の日にダンスチームに速攻入れられて、そこで初めてダンスというものに出会って。でも最初は当然できないわけじゃないですか。それが悔しくて、プライベートでもダンスを習いに行くようになったんですよね。

──負けず嫌いなんですね。

負けず嫌いだったのかなあ。事務所でのレッスンの先生が怖かったんですよ、できないと超怒られて。「怒られたくない」っていうのと、「できるようになりたい」っていう気持ちで始めたんですよ。それに当時、好きなことがたいしてなくて。サッカーは好きだったけどサッカー選手になりたいとも思ってなかったし。でもダンスは「あ、これだったら本気で好きになれるかも」って思えたんですよね。

DISH//になって初めて夢ができた

──事務所に入って、自分は何をしたいのかっていうことは徐々に見えてきましたか?

RYUJI

一応ダンスチームにはいたんですけど、そういうのは全然わからなかった。僕、事務所に入っていながら特にこうなりたいとかああなりたいっていうのがなくて。だからといってほかにやりたいこともなかったし……なんか、夢がなかったんですよ。

──そうだったんですね。

ずっと「このままでいいのかな?」と思いつつも、まあ流れに身を任せてたんです。で、中2のときにDISH//が結成されて。最初はこんな本格的にやるものだとは思わなかったんで、今までのダンスチームのようになあなあな感じで終わってしまうんだろうなと思いつつ始めたんですけど。(2011年)12月24日のお披露目ライブのあと猛レッスンが始まってインディーズデビューして、そこで「あ、今までとはちょっと違うかも」「今度こそ新しい何かが始まるんじゃないか」と思って。DISH//になってやっと“武道館”っていう夢ができたんですよね。

自分流ラップの開拓

──DISH//でベースやラップを担当することは当初から決まってたんですか?

そうですね。僕ラップとか歌は全然やったことなくて、なんもわからずにイチから始めました。ラップに関しては、ラップがどういうものなのかも知らずにいきなりレコーディングしたりとか。最初は「これでいいのかな?」って探り探りだったんですよ(笑)。でも「自分のラップはこうだ」っていうのが見つかった頃からはそんなに困らなくなりましたね。

──「自分のラップ」をどうやって見つけたんですか?

RYUJI

それはヒャダインさんのおかげというか。「ギブミーチョコレート!」のレコーディングで、ヒャダインさんに「こうしてみたら?」って言われて初めてあんな感じのデスボイスで歌ったんですよ。そこで自分らしさに気付いたんですよね。それまではただデモ曲にちょっとでも寄せられたらいいなと思って歌ってた部分もあって。だから「ギブミーチョコレート!」らへんから、デモ通りじゃなくて僕流に変えていくっていうことができるようになりました。

──なるほど。ヒャダインさんは前回の対談(参照:DISH//「いつかはメリークリスマス」特集)でもRYUJIくんのデスボイスを褒めていましたね。

あは(笑)。だから僕は本当にヒャダインさんが作ってくれた曲が好きで。「ギブミーチョコレート!」とか「ザ・ディッシュ~とまらない青春 食欲編~」、「いつかはメリークリスマス」もそうですし。あんな感じの声を出せるのはヒャダインさんの曲だけなんですよね。

──ちなみにRYUJIくんはDISH//内でダンスリーダーだそうですが、具体的にどういうことをしてますか?

たいして機能してないんですけども(笑)。新曲ができて振り入れをしたあとに、教えてもらったフリを自分たちのものにするために4人で固めていくんですけど。ところどころ「ここはこうしよう」とか「こっちのほうがカッコいい」ってアレンジをしたり、4人の踊り方をそろえるときに先頭に立つくらいです。

特集インデックス
RYUJIソロインタビュー
メンバー全員インタビュー
フォトギャラリー
ニューシングル「FREAK SHOW」/ 2014年3月5日発売 / Sony Music Records
初回限定盤A [CD+DVD] 1500円 / SRCL-8490~1
初回限定盤B [CD+DVD] 1500円 / SRCL-8492~3
通常盤 [CD] 1200円 / SRCL-8494/span>
CD収録曲
  1. FREAK SHOW
  2. マジで無理 ~SUPERムチャブラレターズ~
  3. 君がいないと
  4. FREAK SHOW~Instrumental~
初回限定盤A DVD収録内容
  • 「FREAK SHOW」ミュージックビデオスペシャルバージョン+メイキング
初回限定盤B DVD収録内容
  • Zepp Live 2YEARS PARTY Digest
DISH//(でぃっしゅ)
DISH//

TAKUMI、MASAKI、RYUJI、To-iからなる4人組ユニット。2011年にスターダストプロモーションに所属する音楽集団「EBiDAN」からの選抜メンバーで結成され、楽器を持ちながら踊るという“ダンスロックバンド”として活動を開始する。2012年6月に1stシングル「It's alright!」でCDデビュー。2013年1月にはTOKYO MXにてレギュラー番組「超×D」(現「超×D music+Z」)のオンエアがスタートする。2013年2月、前山田健一がプロデュースを手がけた3rdシングル「ギブミーチョコレート!」をリリース。同年6月、テレビ東京系アニメ「NARUTO-ナルト-疾風伝」のエンディングテーマに採用されたシングル「I Can Hear」でソニー・ミュージックレコーズよりメジャーデビューを果たす。10月に発売したメジャー2ndシングル「晴れるYA!」はオリコン週間ランキング4位を獲得。12月に前山田プロデュースの「いつかはメリークリスマス」を“サイドディッシュ”シングルとしてリリースした。2014年3月、主演ドラマ「BATTLE☆DISH//」の主題歌「FREAK SHOW」を発売。ライブ中に盛り込まれる寸劇や紙皿を投げるパフォーマンスが話題を呼び、着実にファン層を拡大している。