ナタリー PowerPush - DAIGO

これが生き様! 光り輝く「DAIGOLD」

昨年7月、1stシングル「いつも抱きしめて / 無限∞REBIRTH」で10年ぶりのソロ活動をスタートさせたDAIGO。それからわずか7カ月で、1stアルバム「DAIGOLD」がリリースされることとなった。

今作はBREAKERZのメンバーであるAKIHIDEとSHINPEIがギターで参加した曲や、自身出演の番組をもとに作られた「I Wish」など全13曲を収録。疾走感のあるロックから聴かせるミディアム、ヘビロテ必至のコミカルな楽曲まで本当に多彩なアプローチで、初めてDAIGOの音楽に触れる人も彼の魅力を存分に堪能することができるだろう。独特の感性で語るDAIGO節炸裂のインタビューで、その全貌を感じてもらいたい。

取材・文 / 川倉由起子

自分をモロにさらけ出した

──ソロアーティストとして放つ1stアルバムが完成しましたね。アガって、泣いて、ジーンと来て……1曲1曲が濃厚な素晴らしい作品だと思いました。

おー、うれしいっす! もうそれで十分。それだけ書いていただければ。今日はありがとうございました(笑)。

──いやいや、今からじっくり掘らせていただきますよ(笑)。そもそも今作はどんなイメージのアルバムにしようと思って作り始めたんですか?

まずはシングル4曲だけでも全然カラーが違うし、その時点でもう音楽性の統一は難しいのかなと。だったらソロならではのアルバム……というか、いろんなタイプの曲が入った、これまでの集大成的な1枚にしたいという思いはありましたね。そうやってバリエーションの広い曲たちを作ったのも全部自分だし、ある意味パーソナルな部分というか、自分をモロにさらけ出したアルバムにしたくて。自分の生き様じゃないけど、いろいろ経験してきたことや感じたこと、今の思いだったり実はこういう部分もあるよっていうのも見せて、その中でどこか共感してもらえる部分があったらいいなって思ってます。

ゴールデンボンバーに後押しされて

──アルバムの幕開けを飾るインストゥルメンタルの「THEME OF DAIGOLD」は、高らかに響くファンファーレのような曲ですね。

はい。そもそも「DAIGOLD」っていうタイトルにしたのは、キラキラしたゴールドの衣装とかも着てるし、やっぱりきらびやかな言葉がいいなと思ってて。最初は2曲目の「STAY GOLD」をアルバムのタイトルにしようかと思ったんですけど、今までいろんな方が使用してきた言葉じゃないですか? で、どうしようって思ったときに「DAIGOLD」がパッと浮かんで。モバイルサイト会員の方をすでに「DAIGOLD MEMBER」って呼んでたりするんですけど、やっぱりそれが自分らしいタイトルだし、いいんじゃないかなって。

──迷いはなかったですか?

最初はちょっとネタっぽく思われるかなって(笑)。聴けばそうじゃないってわかると思うけど、そこは少し悩みましたね。で、誰かに相談してみようと思って、「GOLD」といえば今日本ではあの人たちが熱いわけじゃないですか。ゴールデンボンバー! 後輩に相談する俺もどうかと思うんですけど、やっぱりゴールド的に言ったら先輩ですから(笑)。キリショーくん(鬼龍院翔)とキャンさま(喜矢武豊)に聞いたら2人とも「やっぱ『DAIGOLD』じゃないっすか!?」って。満場一致の満票だったんで、もうこれだなということになりました。満票っつっても3票ですけど(笑)。

──彼らはそれを選んだ理由も言ってましたか?

キリショーくんは「無難なものより攻めたほうがいいんじゃないですか?」って言ってくれて、確かにそうだなって。彼らの作品はその最たるものだと思いますし、すごく説得力がありましたね。「STAY GOLD」で検索すると80億件くらいヒットしちゃうと思うけど(笑)、「DAIGOLD」だと絞られるし、このタイトルのアルバムはたぶん世界で1枚だと思うから。そういうものを追求したりクリエイティブな作品として発表していくのも、ある意味ロックなことなんじゃないかと思うし。

──なるほど。

あと根本的なことを言うと、俺がたまたまDAIGOって名前だったのも大きいですよね。もし“ヨシヒコ”だったら、「YOSHIHICOLD」って、ちょっと冷たい感じじゃないっすか?(笑) DAIGOだったから作れた造語だし、いいタイトルになったなと思います。

夢の中で流れていた「STAY GOLD」

──「THEME OF DAIGOLD」で幕開けを感じさせて、次の「STAY GOLD」へ続く流れもカッコいいですね。

ありがとうございます。僕もすごく気に入ってます。「STAY GOLD」は2ndシングルの選曲会のときにはあった曲なんですけど、もともとは夢の中で流れてきたメロディなんです。

──寝ながら作曲をしたということ?

ではなくて、夢の中で新宿あたりを歩いてるときにアニメのテーマソングとして街に流れてたんです。その時点でもうしっかりしたサビができていたんで、起きてすぐレコーダーに吹き込んで。AメロBメロはアレンジャーと相談して作っていきましたね。

──そういう作り方をすることはよくあるんですか?

いや、夢の中の曲を実際に生かしたのは初めて。(夢の中で)歌ってるの俺じゃなかったし、どうなんだろう?って思ったんですけど、まあそれもいいかと思って(笑)。

──この曲は「FISジャンプワールドカップ2014 札幌大会」のテーマソングというタイアップも付いていますが、歌詞はそのあたりも意識しました?

そうですね。努力したりがんばったりすることをダサイと思う人もいるかもしれないけど、そうやって夢に向かってがんばる姿は僕には誰より輝いて見えるし。選手たちを応援する意味でも、そういう人たちがすごくキラキラして見えるっていう歌詞にしたかったですね。

DAIGO 1stソロアルバム「DAIGOLD」 / 2014年3月5日発売 / ZAIN RECORDS
初回限定盤A [CD+DVD] / 4200円 / ZACL-9072
初回限定盤B [CD+DVD] / 4200円 / ZACL-9073
通常盤 [CD] / 3150円 / ZACL-9074
完全生産限定GOLD盤 [CD+DVD+グッズ] / 6825円 / ZACF-9003 (Musing限定)
CD収録曲
  1. THEME OF DAIGOLD
  2. STAY GOLD
  3. BUTTERFLY
  4. 無限∞REBITH
  5. Realize
  6. いま逢いたくて…
  7. ジェラルミン
  8. POP☆CORN
  9. I Wish
  10. REVOLUTION EVOLUTION
  11. いつも抱きしめて
  12. さわって
  13. YELL
初回限定盤A DVD収録内容
  • いつも抱きしめて -Music Clip-
  • 無限∞REBIRTH -Music Clip-
  • BUTTERFLY -Music Clip-
  • いま逢いたくて… -Music Clip-
  • いつも抱きしめて -Music Clip Another Edit-
  • BUTTERFLY -Music Clip Another Edit-
  • いま逢える35歳 “DAIGO” Special Movie
初回限定盤B DVD収録内容
  • Document Movie~アルバム「DAIGOLD」が出来るまで
完全生産限定GOLD盤 DVD収録内容

DAIGO LIVE TOUR 2013 "BUTTERFLY" LIVE映像 2013.12.28 at 大阪国際会議場

  • BUTTERFLY
  • Realize
  • いま逢いたくて…
  • BUTTERFLY(DANCE Version)
  • STAY GOLD
  • 無限∞REBIRTH
  • いつも抱きしめて
DAIGO(だいご)
DAIGO

2003年、DAIGO☆STARDUSTとして氷室京介が楽曲提供した「MARIA」でデビュー。2007年に自身の原点であるバンド活動を熱望し、AKIHIDE、SHINPEIとロックバンドBREAKERZを結成。以降は精力的なリリースとライブ活動を重ねる。2013年春より各メンバーのソロプロジェクトが始動し、同年7月に“DAIGO”名義の1stシングル「いつも抱きしめて / 無限∞REBIRTH」を発表した。2014年3月には1stアルバム「DAIGOLD」をリリースする。タレントとして数々のバラエティ番組にも出演中。