変化の年

──今年Da-iCEはシングル3枚、アルバム1枚を発表して、ツアーもやって……とすごく盛りだくさんな1年だったと思いますが、「5周年イヤー」の2018年は皆さんにとってどんな年でしたか？

想太　いろんな意味で変化の年でしたね。自分たちの音楽も幅が広がって変わった気がしますし……過去一番、音楽的に成長できたような気がします。選ぶ曲や踊る振りがより等身大の自分たちに近付けたように思う。

大輝　曲の振れ幅に関しては、僕らは誰かに曲を作ってもらっている立ち位置なので幅が出てしかるべきだと思いますし、それがダンスボーカルグループのよさだとも思っていて。そういう面で言うとすごくチャレンジングな1年でしたし、自分たちの手札が増えた感覚があります。ただ、それによって「これまでのDa-iCEが好きでした」とか「今回の曲は好きです」みたいな方も出てくると思うんです。それがまた面白いですよね、きっと。そういった“興味のグラデーション”がないと、なんか自分たちが止まってるような感じがしちゃうんですよ。いろんな意見を汲んで「次はいいと思ってもらえるように作ろう」とか思えるじゃないですか。それは今後意識していくとして、とにかく今年は意外性とか変化球で今までコアに応援してくれていた方たちをいい意味で裏切るようなことをやってきたかな？と思います。

──特に印象に残っていることなどはありますか？

大輝　1月、2月のこととか、すごく昔に感じるよね（笑）。トピックがありすぎて。でも、「a-nation」に全公演出たのは印象的だったかな。皆勤賞は僕らだけだったから、そういう大変なうれしさもありました。

颯　全公演出演させてもらえるって、過去にもなかなかないよね？

大輝　何年後も自慢できるよ。けっこうすごいことだと思います。

──ちなみに、5人で5年間過ごしてきて、メンバー間の関係性に変化があったりは？

大輝　全然変わらないです！（笑）

颯　うん。変わらないね。

大輝　僕らは変わらず、取り巻く環境が変わっていってる感じです。でもそれもね、表舞台に立って活動をするうえでの宿命だと思うので、これからも環境を楽しみつつ行きたいなあと思ってますよ。

──楽曲やライブの制作に携わる機会もどんどん増えていますけど、そんな中で新たな一面が見えたりは？

大輝　パフォーマー3人で歌詞を書いたりもしましたけど（「BET」）、でも普段のおしゃべりの延長上みたいな感じなんですよ。楽しく普通にできちゃう、っていう。

──それって、すごくいいことじゃないですか。

大輝　はい。それが一番いいことですよね（笑）。

夢をお客さんいっぱいの中で叶えられたら

──そして、Da-iCEは現在ツアー中で。年明けには大阪城ホールでの2デイズ公演がツアーファイナルとして控えています。

徹　今回はアルバム「BET」を引っ提げてのツアーなので、「BET」を聴き込んで来ていただけたら……もう、体1つで楽しんでいただけるようなライブになっているかなと思います。

想太　「BET」の収録曲がバラエティに富んでるので、聴いた方は「いろんなDa-iCEを表現し得るんじゃないか」っていう想像力を膨らませていると思うんですけど、今回のツアーではそれをしっかり具現化できている感覚があって。新しいDa-iCE、今まで観てきた自分の好きなDa-iCEも含めて、いろんな僕らを見てもらえると思う。ホントに、アルバムを聴いて楽しみにしていただけたら。

大輝　それぞれにライブの中で新たな“挑戦”をしているんですが、その挑戦も「BET」というタイトルにかかっているんですよ。何回も観に来たくなるような作りにもなっているから、2回3回と観てほしいなという思いもあります。ギミックが効いていて、きっと発見があると思うんですよね。

──現状の手応えは？

颯　やっていてめっちゃ楽しいので、それはきっと手応えなのかな。アルバムの世界観をしっかり表現できている気がする。

大輝　今回のライブ、時間経過がめっちゃ早く感じるんだよね。

颯　そうそう。早く感じる。

大輝　いろいろなトピックが散りばめられてて、緊張感をいい具合に保ったまま進めている感じがします。

──では最後に想太さん、大阪城ホール公演への意気込みを聞かせてください。

想太　関西、僕の地元ですから。「大阪城ホールにいつか立ちたい」っていう思いは、関西出身のアーティストさんは誰しもが持っていると思うんですよね。もちろん僕もそうですし、その夢をお客さんいっぱいの中で叶えられたらうれしいですね。