大橋トリオのひと言アドバイス
金澤 大橋さんとの制作作業はいかがでしたか?
Mona レコーディングからミックス作業まですべて一緒に作ってくださって。レコーディングのときは音の出し方についてなど、ひと言アドバイスをいただくことが多かったです。それも強要されるわけではなくて、「僕だったらこうするかな」というような言い方で伝えてくださいました。実際そのアドバイス通りにやってみたらよくなることが多くて、その部分が一番のポイントになった曲もあります。あと、私たちの声に合うマイクも選んでいただいたんです。大橋さんは私たちがまだ判別できないような音の違いをわかってらっしゃるので、たくさん勉強させていただきました。
金澤 大橋さんは曲自体にメスを入れることもありました?
Mona 曲自体はそのまま生かしてくださることが多かったですね。「テンポをもうちょっとゆっくりにしたら?」というようなアドバイスをいただいたことはありますけど。
金澤 まさに一緒に制作したという感じですね。ちなみに、レコーディングも連弾で録るんですか?
Hina 曲によりますね。「羅針鳥」は別々に弾いて、ほかの曲は連弾で録りました。
金澤 別々の場合はどういう順番で録るんですか?
Mona 私の低音側から録りました。大橋さんのアドバイスもあって、「羅針鳥」ではHinaが弾いてるときに私がペダルを踏むという形でした。同時に弾くよりいい響きになったと思います。
金澤 連弾だとペダルを空けているときに共鳴して音が濁る場合もあるので、レコーディングでは別で録ったほうがいい曲もありますね。
連弾と歌で世界観を広げていきたい
Hina 私はコーラスも担当しているんですが、金澤さんはコーラスを歌うときに気を付けていることはありますか?
金澤 曲によって違って、例えばメインボーカルが控えめに歌うときに自分も同じように歌った方がいい場合と、前のめりのほうがいい場合がありますね。2人の声が似ているKitriさんの場合は、同じタイミングで一緒に歌ったほうがいい気がします。
Hina ありがとうございます。それと、メジャーデビュー15週年おめでとうございます! フジファブリックさんの最新アルバム「F」、拝聴しました。
金澤 僕の告知を差し込んでいただいてありがとうございます(笑)。
──最後にKitriさんから、今後の連弾ユニットとしてのビジョンや展望を聞かせてください。
Mona せっかく珍しいと言っていただける連弾のスタイルで活動しているので、この連弾と歌を生かしつつ、自分たちでもアレンジに挑戦したり楽器を増やしたりしてKitriの世界観を広げていきたいです。