音楽ナタリー Power Push - Chu-Z
第3章開幕!5人の色で赤坂BLITZを染め上げる
Chu-Zが7月3日に東京・赤坂BLITZでワンマンライブ「Chu-Z My Live 2016 ~Chu-Zトレイン 赤坂BLITZに停車Chu~」を開催する。3月24日に行われた東名阪ツアーファイナルにてメンバーのあすかが卒業し現在5人体制で活動する彼女たちは、大舞台でのライブに向けて着々と準備を進めている。音楽ナタリーではメンバー5人に集まってもらい、あすか卒業後の5人の心境やワンマンライブに賭ける思いを聞いた。
また現在メンバーのミクがイメージモデルを務める飲食店「牛皿一丁」西新宿8丁目店にて、ミクが1日店員としてアルバイトを実施。彼女が働いている様子をフォトレポートで掲載していく。
取材・文 / 古川朋久、臼杵成晃 撮影 / 塚原孝顕
Chu-Zにとっての第3章が始まりました
──3月末をもってメンバーのあすかさんが卒業されました。結成当初に初音さんの卒業はありましたけど、3年半のグループの歴史の中でも今回の卒業は皆さんにとっても大きな出来事だったと思います。
麻衣愛 あーちゃん(あすか)とは3年半一緒にやってきて苦楽を共にしてきたので、本当に辞めちゃうのって気持ちはありました。だけど、あーちゃん自身もすごく考えて決めたことなので止めるのはちょっと違うのかなって思って。
LUNA 私はChu-Zの中でも年齢的にちょうど真ん中で、中間管理職みたいな役割だったんですよ。年下メンバーをまとめるみたいなこともやってたんですけど、あーちゃんはメンバーの中でも自分の意見を言える人で私もすごく頼ってました。だからあーちゃんが辞めるって聞いたときに信じたくない自分がいて彼女と衝突してしまって。初めてケンカしちゃったんです。まあ、すぐに和解はしたんですけどね(笑)。やっぱり、あーちゃんがいなくなったときに私たちはどうなってしまうんだろうっていう不安が大きかったんですよ。でも、あーちゃんの思いを聞いて、私の一方的なわがままだなって思って謝りました。
ミク 私はあーちゃんとはグループの中での立ち位置も似ていたので、よくいろんなことを話し合ってました。彼女は不安とかも分かち合えるようなお姉ちゃんのような存在で。だから辞めるってなったときは言葉にならなかったです。でも私もあーちゃんの思いを聞いて強い意志を感じたし、引き留めるのは違うなって思いました。その思いを聞いて私も成長したいって前向きになることができたんです。
KANA 私はよくあーちゃんと一緒にお互いの夢を語ることが多かったんですけど、彼女は本当に演技が大好きで、すごく勉強熱心で。あーちゃんの夢に対する思いの強さを知っていたから卒業を知ったときには納得することができました。だから私は彼女の背中を押したいなって。
KAEDE あーちゃんはChu-Zの中で一番しっかりしてたし芯を持ってる人だったから、覚悟を決めて卒業したと思うんですよ。彼女はどこに行っても大丈夫だと思うし、本心を深く聞かなくても私はまったく心配しませんでした。
──皆さん、あすかさんのことを送り出してあげようという感じだったんですね。でも5人編成になることは皆さんとしても大きな決断だったのでは?
麻衣愛 気持ち的に不安はありましたけど、大きな修正としてはフォーメーションがやっぱり大変ですね。あとはChu-Zの曲って私たちの担当カラーのことが歌詞に入っているものが多くて、あーちゃんの担当カラーだった黄色を歌詞から省くのか、とか。でもそれを取ってしまったらあーちゃんがChu-Zにいたという事実がなくなってしまうから、それは省かずに同じように歌い続けていこうと決めました。6人がいてここまでやってこれたので。
──6人で日本武道館に立ちたいという目標がありましたが、5人になってもそれは変わらず?
LUNA より一層行きたいって思うようになりましたね。私の中でも心境の変化というか、5人でしか見せられないChu-Zを皆さんに届けていこうって思うようになりました。それが武道館に続いていけばいいのかなって。今はChu-Zにとっての第3章が始まったところだと思います。
麻衣愛 第1章は初期メンバーの初音がいたところまで、第2章が一番長くてあーちゃんと過ごした6人体制。そしてここからが私たちの第3章ってことですね。
今が1年目くらいの気持ちで
──あすかさんのラストライブは東名阪ツアーのファイナルでした。その日のライブを振り返ってみてどうでしたか?
KAEDE 黄色の風船が降ってきて、本当に楽しいライブでした。終わったあともあーちゃんに会えるって思っていたくらい、普通にライブを楽しんでね。
ミク ファンの方が泣いてると思ったので私はずっと笑顔でいようと思いました。でも終始笑顔で終わったんですよ。
KANA しんみりした雰囲気も出なかったので、あーちゃんがいなくなるっていう実感がまったくなくて。みんなが前向きに終われたのでよかったです。
KAEDE 彼女、最後に「また明日ねー!」って言ってましたよ(笑)。
──あすかさんらしいですね(笑)。
LUNA 卒業してからも私たちのライブを観に来てくれて、客観的な意見をくれるんですよ。「ここはもっとこうしたほうがいい」とか。
麻衣愛 あとファンの気持ちがわかったって言ってましたよ(笑)。
ミク 私が「My Special」という曲で彼女にレスを送ったんですよ。そうしたら「ミク推しになるわ」って言ってました(笑)。
LUNA あと、あーちゃんはMCが得意だったので私たちのMCについてアドバイスをくれたりします。
麻衣愛 MCのときだけでもあーちゃんに来てほしい(笑)。
──アイドルとしてはとてもいい形で卒業をすることができて幸せだったんじゃないかなと。彼女との思い出の楽曲は何かありますか?
KANA 「Chu-Z My Life」という曲の最後であーちゃんと顔を見合わせて歌うところがあるんですけど、あーちゃんがいなくなってからはファンの皆さんを見ながら歌うことにしていて。あの日のライブが彼女との最後の「Chu-Z My Life」だったから、もう一緒に歌えないと思うとちょっと寂しいですね。
──ライブの最後にあすかさんが「私の分まで皆さんの力でChu-Zを武道館に連れて行ってください」って言ってました。5人になってからファンの皆さんの心境の変化は何か感じたりしましたか?
KAEDE あーちゃん推しだった人は卒業ライブ以降に私たちのライブに足を運ぶのが怖かったみたいで、来てくれる人は温かい目で見守ってくれてます。黄色のペンライトを振ってる方もいてね。
──ちょっと足が遠のいちゃった人にこそ、今のChu-Zを観てほしいですよね。5人になったChu-Zも根本の部分は変わらないと思うんですけど、今後どういったグループにしていきたいですか?
麻衣愛 1人抜けたからパワーダウンしたんじゃないかって思われたくないですね。1人ひとりが今まで以上のパワーを出していかないといけないから、全体的なスキルアップを目指してもっと洗練されたパフォーマンスを届けていきたいと思います。
LUNA 本当にここからがリスタートというか。
KAEDE ずっと走り続けていましたけど、一度立ち止まって自分たちを見つめ直したよね。
麻衣愛 フォーメーションも変わったので今までの曲も新鮮ですし。
LUNA チラシ配りをしてるときに「Chu-Z、チラシとか配るんだ」って言われるんですけど全然配るし(笑)。なんかベテランみたいに言われることもあるんですけど、自分たちの中では今が1年目くらいの気持ちでやってるので。でも勢いは付けていきたいですね。
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Chu-Z ワンマンライブ
「Chu-Z My Live 2016 ~Chu-Zトレイン 赤坂BLITZに停車Chu~」
2016年7月3日(日)東京都 赤坂BLITZ
OPEN 17:15 / START 18:00
料金 前売り:3500円 / 当日:4500円(ドリンク代別途)
「Chu-Z one man Live ~五大都市ツアー開催Chu~」
- 2016年10月2日(日)宮城県
- 2016年10月8日(土)福岡県
- 2016年10月9日(日)愛知県
- 2016年10月10日(月)大阪府
- 2016年10月15日(土)東京都 TSUTAYA O-EAST
Chu-Z(チューズ)
麻衣愛、LUNA、KANA、ミク、KAEDEからなる5人組ユニット。PaniCrewのYOHEYプロデュースのもと2012年より活動を開始する。活動当初はアイドル路線で楽曲もキュートさを押し出したものが多かったが、2013年2月にリリースされた「Chu-Z My Life」を皮切りにアーティスト路線に軌道を変え、アイドルファンのみならず音楽ファンからも評価を得ている。2014年7月に日本コロムビアより1stアルバム「Chu-Z My Music」をリリースしメジャーデビュー。同年10月にメジャー1stシングル「ボンバスティック!」を発表する。2016年3月にメンバーのあすかが卒業し5人体制に。同年7月3日に東京・赤坂BLITZにてワンマンライブ「Chu-Z My Live 2016 ~赤坂BLITZに停車Chu~」を開催。さらに同年10月より5大都市ツアーに挑戦する。