音楽ナタリー PowerPush - Chu-Z×YOHEY(PaniCrew)
振りかざせボンバスティック! メジャーへの勝負の一撃
Chu-Zがメジャー1stシングル「ボンバスティック!」を完成させた。これまでの楽曲とは方向性の異なるEDMサウンド全開の同曲でChu-Zは新境地に突入。さらにPVではルミトンと呼ばれる大きなLEDスティックを振り回し、挑発的で大胆な歌詞の楽曲を披露している。
ナタリーでは「ボンバスティック!」発売を記念してメンバーとプロデューサーのYOHEY(PaniCrew)にインタビューを実施。グループ結成秘話からメジャーデビューに賭けたメンバーとYOHEYの思いまでを語ってもらった。
取材・文 / 古川朋久 撮影 / 塚原孝顕
アイドルになるという気持ちはなかった
──そもそもYOHEYさんはどういった経緯でアイドルをプロデュースすることになったのでしょうか。
YOHEY 僕ともう1人が代表を務めるグッドチョイスエンタテインメントっていう会社を始めたんですが、それ以前もアイドルの振り付けをやっていたんですよ。で、そういった流れの中でたまたま「YOHEYさん、アイドルのプロデュースやりませんか?」っていう話が挙がって。最初は「俺がやったら売れちゃうよ?」みたいなことも言いつつ、本当に思いつきレベルだったんですけどやってみることにしたんです。
──YOHEYさんプロデュースのアイドルオーディションに応募したメンバーの皆さんは、当時その募集を見てどう思いました?
LUNA 私は雑誌で募集を見つけたんですけど、PaniCrewのYOHEYさんがプロデュースするってことで、絶対に普通のグループじゃないなって思いました。わかりやすいアイドルっていうよりもアーティスト方面なんだろうなって思って、そこに惹かれて。
──いわゆるガールズユニットですね。
LUNA そうなんです。自分の中でもアイドルになるっていうのは当時あまりなかったですね。
ミク 私はもともといとこのためにモデルのオーディションを探してたんですけど、たまたまこのオーディションを雑誌で見つけたときにテレビにPaniCrewが出ていて。「わー! すごい!」って思って、自分が応募したら受かったみたいな感じです。
──いとこのために探してたのに、自分が受けたくなっちゃったんですね。
ミク はい。だから親にも受けたことを言えなくて。書類審査が受かって東京へ次の審査に行く2日前に親に言ったらめっちゃ怒られました(笑)。それが高校3年生のときです。
──それってかなり大事な時期ですよね。
ミク もう大学は決まってたんですよ。でも入学式だけ行って辞めちゃいました。最終的には親も賛成してくれて、後押ししてくれたのが大きかったですね。
本格的にスイッチが入った
──あすかさんはすでに芸能活動をされていましたが、どうしてオーディションを受けようと?
あすか 私は17歳の頃から事務所に入ってて1人で活動してきたんですけど、22歳のときにこのオーディションを勧められて。でも「私、1人で女優を目指してるから受けません」って断ったんですよ。でもよく考えたら1人で5年間やってきて鳴かず飛ばずだったし、このままやってても意味あるのかなって思い始めた時期でもあったんです。それで、グループで活動したら何か変わるかもしれないと思って、とりあえず受けてみようかなと。合格してグループに入ったら、なんかすごい気が合うメンバーがそろってて「1人じゃなくて6人でやったほうが楽しいじゃん!」って思いました。
──女優志望ということで、アイドルになることへの抵抗はありました?
あすか 最初はけっこうありましたね。でもChu-Zっていわゆるブリブリのアイドルじゃなかったので。
──思い描いていたイメージとは違ったと?
あすか 全然違いました。どちらかというとアーティストに近かったので、これも続けてこれた理由だと思います。
──それぞれいろんな思いがあってオーディションを受けていたんですね。
YOHEY でも最初はもっとメンバーがいたんですよ。
──それはいわゆる候補者ということでしょうか?
YOHEY そうですね。やっぱり辞めてしまう子は絶対いますし。ダンスもそうなんですけど、最終的にはセンスじゃなくて努力なんですよ。自分もそれに関してはよくわかっていたので多めに候補メンバーを残しました。その中でも努力してがんばってる子を推したいなって思ってたんですけど、LUNAも「やっぱり辞めます」って言い出したりね。
──一度リタイアを考えたんですね。
LUNA そうなんですよ。地元から上京してきた日に言いました。理想と現実が違っていたというのもありますけど、私もミクと一緒でギリギリまで親に言えてなくて。理解されないまま上京してきたのも気持ち悪くて、誰に相談していいのかもわからず、もう逃げたくなってしまって……。
──気持ちの整理がつかぬまま上京してきて、レッスンにも集中できずといった感じだったんですね。
LUNA それで我慢できずに辞めるって言ってしまったんですけど、やっぱりあきらめきれなかったのですぐ戻りました。
YOHEY そうやって途中であきらめちゃう子もやっぱり出てきて、最初の頃は僕自身、もう無理かなって思ったこともあって。そういうことが続いていたから僕もなかなか力を入れることができなかったんですよ。今まで僕が振り付けてきた人は、やっぱりそれなりに一流の人だったから意思やパワーも持ってたし、途中であきらめるなんてことはなかったですから。候補メンバーは芸能界1年目の子たちばかりで不安しかなかったんですけど、話を聞いたら大学辞めてきてますとか覚悟決めてる子もいたりして。それって僕らを信用して付いてきてくれてるってことだから、そのときに僕も本格的に「ちゃんとやらなきゃダメだな」ってスイッチが入りましたね。
──そこでYOHEYさんも覚悟を決めたと。
YOHEY みんな、これしかないっていう気持ちが伝わってきたんでね。だから最終的に残った子たちをChu-Zのメンバーにしました。そこからチームメイトの小田桐ゆうきにも曲を頼んだりして、そこくらいからチームとしてのまとまりもできてきたなと感じました。
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- Chu-Z メジャー1stシングル「ボンバスティック!」/ 2014年10月1日発売 / 日本コロムビア
- Type-A [CD+DVD] 1700円 / COZA-966~7
- Type-B [CD] 1300円 / COCA-16917
- Type-C [CD] 1300円 / COCA-16918
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Type-A 収録内容
CD収録曲
- ボンバスティック!
- Direct to U
- ボンバスティック! (instrumental)
- Direct to U (instrumental)
DVD収録内容
- 「ボンバスティック!」Music Video & Making Clip
Type-B CD収録曲
- ボンバスティック!
- Direct to U
- おねがいスコール / Sun-Chu♡(あすか、KANA、ミク)
Type-C CD収録曲
- ボンバスティック!
- Direct to U
- iya iya iya / Bling Bling Princess(麻衣愛、LUNA、KAEDE)
ミュージック・コネクティングカード ※ライブ会場限定
- ボンバスティック!
- Chu-Z My Live2014
~Chu-Z トレイン品川ステラボールに停車Chu♡~ - 2014年10月5日(日)東京都 ステラボール
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Chu-Z(チューズ)
麻衣愛、あすか、LUNA、KANA、ミク、KAEDEからなる6人組ユニット。PaniCrewのYOHEYプロデュースのもと2012年より活動を開始する。活動当初はアイドル路線で楽曲もキュートさを押し出したものが多かったが、2013年2月にリリースされた「Chu-Z My Life」を皮切りにアーティスト路線に軌道を変え、アイドルファンのみならず音楽ファンからも評価を得ている。2014年7月に日本コロムビアより1stアルバム「Chu-Z My Music」をリリースしメジャーデビュー。同年10月にメジャー1stシングル「ボンバスティック!」を発表する。
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YOHEY(ヨウヘイ)
1998年にPaniCrewのメンバーとしてデビュー。本名は佐々木洋平で、グループ内ではラップを担当する。2003年にはPaniCrew内のメンバーでユニット「P-Rhythm」(プリズム)を結成しシングルをリリース。その後、中島愛や板野友美などの振り付けを担当し、2012年よりChu-Zのプロデューサーを務める。