超ときめき♡宣伝部がニューシングル「STAR」をリリースした。
超とき宣は10月22日に千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールでワンマンライブ「行くぜ!超ときめき♡宣伝部 in 幕張メッセ!~星をめざして~」を開催。約7000人を動員する過去最大規模の公演のチケットを見事ソールドアウトさせ、3時間半を超える大ボリュームのステージでライブを大成功に導いた(参照:超ときめき♡宣伝部、過去最大規模の幕張ワンマンで宣言「私たち世界のスターになっちゃいます! 」)。新曲「STAR」は、そんな6人が幕張ワンマンの先も見据え、「宣伝部員(超とき宣ファンの呼称)と一緒に夢に向かって進んでいきたい」という強い思いを歌った楽曲だ。
音楽ナタリーではシングルの発売に合わせてメンバーにインタビューを実施。幕張ワンマン開催前の取材となったが、結成から約8年、ここまで駆け上がってきた心境を「STAR」の聴きどころとともに語ってもらった。また特集の後半には、幕張ワンマンの感想をつづったコメントも掲載する。
取材・文 / 近藤隼人撮影 / 中原幸ライブ写真提供 / エイベックス取材協力 / Amazon Music Studio Tokyo
夢が夢じゃなくなってきた
──さっそくニューシングル「STAR」の話を伺おうと思いますが、イエローを基調とした衣装が新鮮で目を引きますね。
坂井仁香 黄色の衣装をおそろいで着るのは初めてなので、最初はちょっと不思議な感じがありました。でも曲名が「STAR」ということで、私たちも星になった気分でいます。衣装の色が黄色なことを、超ときめき♡レモンである愛貴ちゃんが心配してたよね。
菅田愛貴 そうなんです。「メンバーみんな黄色で大丈夫かな、黄色好きかな?」と心配だったんですけど、みんな似合っているし、気に入ってくれたみたいでよかったです。
辻野かなみ 私、ずっと黄色の衣装を着てみたかったんです。黄色には華やかでかわいいイメージがあるので。
菅田 わー、うれしい。
辻野 しかもこの衣装、ラメがいっぱい付いているんです。より一層華やかに見えて、ステージで目立つと思います。
──ディテールにもこだわりが感じられますね。
坂井 照明の光が当たったらキラキラ光ってきれいだと思います。星や月のモチーフがちりばめられていて、胸元の星はメンバー6人を表した六角星になっています。
小泉遥香 「STAR」の振付も、サビ前の星を作るポーズをはじめ、星を連想させる要素がいっぱい入っているんですよ。
吉川ひより 「STAR」のミュージックビデオはビビッドな色合いのもう1つの衣装や、CGを交えたポップなシーンも見どころです。
──「STAR」の楽曲としての聴きどころもぜひ教えてください。
菅田 「STAR」は「シャドウバースF」のエンディングテーマになっていて。私、本当にアニメが大好きで、アニメのエンディングテーマを歌うことがずっと夢だったので、それが実現してすごく幸せな気持ちです。曲に出てくる「いいじゃんね?」とか、「共鳴」という歌詞は「シャドウバースF」に関連する言葉になっているんです。
坂井 「いつかアニメのテーマソングを歌いたいね」と前からメンバー同士で話していたので、それが叶ったことが私もうれしいです。やっぱりアニメのエンディングテーマに使っていただくと、とき宣を知らない人にも聴いていただける機会が増えるじゃないですか。
杏ジュリア 確か、「STAR」が「シャドウバースF」のエンディングテーマに決定したことを知る前に、ひとちゃん(坂井)が「この曲、アニメのエンディングテーマになりそう!」って言ってたよね。
坂井 そうそう! あるときスタッフさんに「これからカメラを回します」と言われて、「もしかしてアニメのエンディングテーマに決まったっていう発表ですか?(笑)」って話していたら、本当にその通りでした(笑)。この曲はアニメにもぴったりだし、今のとき宣にもぴったりで。幕張メッセワンマンのチケットがソールドアウトしたりと、わくわくが止まらない、自信にあふれている私たちだからこそ歌える楽曲だと思います。私たちの「スターになりたい」という気持ちがまっすぐに詰め込まれている楽曲です。
吉川 スターという言葉を聞くと壮大なイメージが湧くと思うんですけど、この曲は無限の可能性があることを信じている私たちの気持ちとリンクしていて。今のとき宣ならなんでもできるんじゃないかと実際に思っているし、「STAR」を聴いていると限界なんて決めちゃいけないんだと改めて感じます。幕張メッセも以前は遥か夢のステージだったわけで、夢が夢じゃなくなってきたなって。この曲を通して宣伝部員の皆さんにも同じように感じてもらって、一緒に上を目指していきたいです。「STAR」を歌うことでその思いがますます強くなりました。
菅田 「STAR」は1つひとつの歌詞が本当に素敵なんです。「宣伝部員(超とき宣ファンの呼称)さんと一緒に夢に向かって進んでいきたい」という私たちの思いが、「君と どこまでも」というひよりちゃんの歌い出しからずっと表現されていて。最後も「一緒に行こう」と歌っていますし、曲全体を通してその1つの気持ちが歌われているんです。
坂井 曲の最後のほうにある「連れて行くからね 付いてきてね」という歌詞は、私がライブのMCで言った言葉なんです。この部分以外も、歌詞に書かれていることは全部私たちが実際に思っていることです。
まさかこんなに早く完売するとは
──以前は夢物語だったことがどんどん叶っているわけですが、ふと我に返って、「すごいところまで来てしまったな」と感じることはありますか?
坂井 そうですね。遠い夢だったことが現実に起こっていると考えると、ここまで支えてくださった方に感謝してもしきれないです。
小泉 ラジオ番組などで幕張メッセワンマンを告知したときに、「幕張でやるの!? すごいね!」と驚かれることが多くて。そんな会場をソールドアウトできたなんて、とき宣の8年の歴史を考えるとすごいことだなとしみじみと思いますね。今年5月の横浜武道館ワンマンでも会場の大きさと宣伝部員さんの多さに感激したのに、幕張はその倍近くの規模になるわけで。
──2015年にグループが始まったときは、ここまで大きな会場でワンマンライブができる日が来ることを、夢には見ていてもリアルに想像していなかったんじゃないですか?
辻野 はい。以前、イオンモール幕張新都心でフリーライブをさせていただいたとき、ひよりんがMCで「いつか絶対にあの幕張メッセでライブするぞ!」と言ったんですよ。それが実際に叶っているのが、本当にすごいことだなって。ちょっとずつですが、大勢の方にときめきを届けられる存在になれているんだという驚きと実感があります。
吉川 当時は遠い夢として宣言した感じでした。正直、幕張メッセでライブをする自分たちの姿を、現実味を持って想像できていなかったです。
坂井 なんなら、今年に入ってからも幕張メッセをソールドアウトさせることについては正直不安でした。私、横浜武道館公演のMCで「幕張メッセ、ソールドアウトさせたいです!」と言ったんですけど、その日家に帰ってから「横浜武道館のキャパが3000人で、その倍以上のライブを4カ月後にやるってことでしょ……? ソールドアウトさせるとか言っちゃったけど、大丈夫なのかな?」と冷静に考えちゃって。「当日ギリギリでもソールドアウトできたらいいな」と思っていました。そしたら、開催1カ月以上前にチケットが完売して、安心すると同時に驚きました。
──今のとき宣が自信にあふれているとは言え、幕張イベントホールを満員にすることに絶対的な自信があったわけでもないんですね。
小泉 まさかこんなに早く完売するとは思ってなかったです。
坂井 だからメンバーみんな、友達に「そんなすぐにチケットなくならないから、余裕を持って買っていいと思うよ」って言っちゃってたんです。「いっぱい知り合い連れて来てね!」って。
吉川 そしたら、ありがたいことにチケットがなくなっちゃって……。
──吉川さんはYouTubeの動画でもそのことを言ってましたね。「友達がチケット取ってくれる予定だったのに、取れなくなった!」って。
坂井 友だちに怒られなかった?(笑)
吉川 「行けなくてごめん!」って逆に謝られちゃいました(笑)。うれしい悲鳴というか。
辻野 やっぱり、夢って口に出すと叶うんだね。
坂井 じゃあ、「世界ツアーやりたい」って口に出して言っていこう!
辻野 「STAR」には「夢は夢のままで 窓辺から見上げた星 遠すぎて 手を伸ばすことも怖かった」という歌詞がありますが、初期の頃は「私たちがこの夢を口に出してもいいのかな」と実際に思っていました。でも、勇気を出して宣言することで、それがしっかりと目標になり、メンバーと宣伝部員さんでひとつになって突き進むことができていて。その目標というのは日本武道館で、昔はそれを口に出すのが怖かったけど、8年間いろんなことを経験して、多くの人に知ってもらったことで自信が付きました。そんな私たちが「STAR」を歌うことで、曲に説得力が生まれているのかなって。「ゼッタイ 叶えてみせる」という歌詞もあって、そんなふうに言い切れるのが自分でもカッコいいなと思います。
どんどん規模が大きくなっていくワクワク感
──5月の横浜武道館公演では、吉川さんがとき宣のことを「最強で最高のグループなんですよ皆さん!」と語っていたのが印象的でしたが、ファンの方も含め、自己肯定感あふれるいい空気がグループ全体に流れていますね。
辻野 「STAR」の歌詞は、「ずっと変わらない絆がここにあるから 私は強くなる 飛んで行ける」というところも好きなんです。どんな壁にぶつかっても宣伝部員さんやメンバーの心の絆はつながっていて、同じ方向を向いてがんばってきました。
杏 「STAR」には、「行きたいな」とか「叶えたいな」とかじゃなく、「行く」「叶えてみせる」という自信に満ちあふれた前向きな歌詞が並んでいて。この曲を聴いていると、夜空と同じように、とき宣の世界もまだまだ無限に広がっていくんだなと感じることができます。
小泉 幕張メッセワンマンには海外のファンの方も来てくれるんですよ。韓国とか、あとマレーシアの方もインスタでメッセージを送ってくれて。
──「すきっ!」がSNS上でヒットし、海外の音楽ストリーミングサービスでチャート上位にランクインして以降、YouTubeのコメント欄やSNSに海外からのコメントが届くのが当たり前の状況になりましたね。
坂井 すごいことだよね。私たちのライブのために来日してくれるなんて、なんだかスケールが大きい話で。今まではそんなこと全然想像してなくて、日本全国にどう届けるかということで頭がいっぱいでした。
辻野 でも、デビュー曲の「土っキュン♡!!少女」で「ニッポンを いや、世界を もっとステキにしちゃいましょ」って歌ってるんだよね。それが少しずつ叶っているのかも。
坂井 どんどん規模が大きくなっていくことにワクワクします。その一方で、規模が大きくなるにつれて「このままでいいのかな」と感じることもあって。もっともっと成長していけたらと思っています。
──今年の10月で杏ジュリアさんがとき宣に加入してから4周年を迎えました。4年前のとき宣は、規模感としてはライブハウスツアーをやっていた段階でしたし、ここまでのステップアップに感慨深いものがあるんじゃないですか?
杏 ライブハウスのステージに立っていたときも、「こんなにたくさんの人が自分のことを知ってくれているんだ、とき宣のことを応援してくれているんだ」とうれしかったですし、毎日が新鮮でした。そのあと2000人キャパの中野サンプラザホールでのライブを達成して、「なんてすごい景色なんだ」ってみんなで感動して。今年の横浜武道館でも、ステージから見る宣伝部員さんの数や景色が更新されて、「こんなに大きくなれたんだ」と強く実感しました。自分たちが思っている以上にとき宣の名前が広まっているんだなと感じることも多々あり、なんだか不思議な気持ちです。
──一番遅くグループに加わった菅田さんも、加入してもう2年半近くが経ちましたが、この期間だけでもかなりのスピード感だったと思います。
菅田 私は高1のときにとき宣に加入したんですけど、次の春にはもう高校を卒業するんです。そう考えると、この2年半はあっという間でした。でも、それはいいスピード感なのかなと思います。濃厚な時間を過ごしているからこそ、時間が早く進んでいるように感じるのかなって。これからも勢いよく前に進んでいきたいです。
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