対照的な2つの恋愛ソング
──同じくZepp Haneda(TOKYO)公演で初披露されたカップリング曲「恋のジャッカル」「いちず色のベンチ」「わたし、ナンバーワンガール!」についても紹介をお願いします。
吉川 「恋のジャッカル」はラグビーと恋を掛けた曲なんですよ。ノーサイドとか、ラグビーの用語が歌詞に出てくるし、間奏ではハカ風の振り付けを取り入れていて、お客さんを入れたライブで披露したときの光景が目に浮かびます。宣伝部員さんも一緒にやってくれてるんじゃないかなって(笑)。
坂井 あははは!(笑) この曲では女の人の強気な気持ちが描かれてるけど、「朝の電車の中 君の気配を感じたの」とかちゃんとかわいい部分もあって。私の中では、強い女の人って強がってる反面実はかわいいところがあるイメージなので、この曲にはなんだか共感できるんです。
──「いちず色のベンチ」も恋愛ソングですが、これは「恋のジャッカル」と違って切ない雰囲気の曲ですね。
小泉 私、この曲が大好きで、すごく感情移入しちゃうんですよ。聴いていると泣きそうになるというか、感動してきて、曲に浸りたくなるんです。でも、ほんわかしてる雰囲気もあるし……とにかくめっちゃ好きです!
坂井 初めて聴いたとき、「おはる、この曲絶対好きだな」って思ったもん。
小泉 私、ジン(ツチハシ)さんが書く曲が大好きなんですよ。「初恋サイクリング」「青春ハートシェイカー」「あいにきちゃった」とか……「いちず色のベンチ」もドンピシャでした。ライブの後半に歌ったら、より感情が入りそうです。
坂井 あー、いいね! 「こうやってるだけで幸せ こんな時間が幸せなんだよ」とか、ライブのときの気持ちに重なるよね。
小泉 「頑張って頑張って言えたのは もうちょっともうちょっとそばにいて 君のことが好きだよI love you」というジュリアの落ちサビも好きです。ライブの後半になったら、宣伝部員さんたちに対して「もうちょっともうちょっとそばにいて」という気持ちになるので。
辻野 「色あせてくベンチ~」の部分のおはるとひよりんの掛け合いやハモリもすごくいいんです。ライブでも実際にハモリをやるんですよ。今までのとき宣にはあまりなかった試みです。
坂井 私はかなみんが「好きよ まだ好きよ」とささやくところも好きだな。
杏 「好きよ」は左耳、「まだ好きよ」は右耳から聴こえてきて、ASMRみたいだよね。今日の朝もイヤフォンで聴いていたら、その部分で「おーっ!」ってなりました(笑)。
辻野 レコーディングではマネキンみたいな人の顔の形をした模型にマイクが付いてて、そこに向かってささやいたんです。
坂井 ライブではささやくだけじゃなくいろんな言い方をするみたいなので、そこにも注目してほしいです。
おはるの色っぽい声が好き
──「わたし、ナンバーワンガール!」は“ナンバーワン”を目指す女子に向けたアッパーチューンで、前作「恋のシェイプアップ♡」のカップリング曲「一方通行、恋の罠」と同じくyuikoさんが作詞、山上智矢さんが作編曲を担当しました。
坂井 もう大好きなんですよ、この曲! 音源が届いて、イントロを聴いた瞬間に「これは好きな曲だ!」と確信しました。「手始めに この国を 収めてみせましょう わたし、No.1!!」という歌詞とか、強気な感じが好きで。「わたし、No.1!!」のパートは絶対に歌いたかったので、実際にそこの歌割りをもらえたときはうれしかったです。あと、おはるの落ちサビもいいんですよ。
小泉 私は穏やかな性格なので、「わたし、ナンバーワンガール!」というより、みんなが一番でいい派なんですけど(笑)。
坂井 あははは!(笑)。おはるの聴かせる感じの、落ち着いた色っぽい声が好きなんです。
小泉 やめて!(笑) 色っぽさとかないから! でもこの曲、すごく歌いやすかったんです。キーが合ってる気がして、テンションも乗せやすくて。
──菅田さんは今回のシングルの収録曲4曲がとき宣として初めてのレコーディングだったわけですが、手応えはいかがでしたか?
菅田 「トゥモロー最強説!!」「恋のジャッカル」「いちず色のベンチ」「わたし、ナンバーワンガール!」の順にレコーディングしていったんですが、最初は緊張して固くなっちゃったところもあって。過去の曲はもともとあるパートを引き継がせていただく形だったので、「トゥモロー最強説!!」で自分だけのパートをもらえたときは、途中で加入したからこそ味わえる喜びや感動がありました。「わたし、ナンバーワンガール!」をレコーディングする頃には慣れてきて、楽しんで感情を込めて歌うことができました。
また笑顔で会える日を信じてる
──昨年12月には東京・中野サンプラザホールで開催したクリスマスライブ「ときクリ」のチケットを見事ソールドアウトさせ、これまで挑み続けてきた2000人キャパの会場を埋めるという目標を達成しました(参照:越えたぞサンプラ!とき宣、満員の会場で繰り広げた魔法のクリスマスパーティ)。今年も12月に同じ会場での「ときクリ」が控えていますが、新体制の勢いそのままに前回以上の成功に終わることを願っています。
坂井 5年をかけて宣伝部員さんと一緒に築き上げてきたとき宣のライブを崩さずに、プラスして今までの倍速くらいの速さで進んでいかなきゃと思っています。
──ちなみに事務所の先輩グループであるももいろクローバーZが、ももいろクローバーから改名したのも中野サンプラザホール公演のタイミングでしたね。
辻野 そうなんですよ!
坂井 ももクロさんは中野サンプラザのあとにZeppツアーをやって、さらにさいたまスーパーアリーナでワンマンライブをやっていたので、私たちもその道を行くしかないです!
──ももクロが改名後に発表した最初の曲が「Z伝説 ~終わりなき革命~」で、MVに戦隊要素があるところなども「トゥモロー最強説!!」と重なる部分がありますね。
小泉 “説”つながり!(笑) なんでも共通点見つけようとしちゃう(笑)。
坂井 私たちもこの調子で上にいきたいと思ってます!
──コロナの影響で今まで通りの活動ができない状況が続いていますが、最後に今後の活動への意気込みを聞かせてください。
坂井 やっぱり、今みんなに会いたいというのが一番強い気持ちです。宣伝部員さんと作るライブが最強なんです。でも今のこの時間を無駄にしないように、この期間が未来の私たちのためになるように過ごしていきたいです。どんな状況でも気持ちの面でブレーキがかかることはないので、みんなが安心して付いて来られる明るい未来を作っていきます。みんなに会えることを楽しみに毎日がんばって、「付いて行きたい!」と思ってもらえる存在であり続けます!
菅田 私もこれからもっとたくさんの素敵な景色を宣伝部員さん、スタッフさん、メンバーみんなで見ていきたいです。
辻野 ファンの方々に会えない期間が続くのは初めてのことでとても寂しいし、「いつもみたいにみんなに会いたい!」という気持ちでいっぱいなんですが、こういう状況だからこそ今私たちにできることを精一杯やって、SNSなどを通してときめきを全国へ、そして世界へ届けていきたいと思います。そして、また笑顔で皆さんに会える日を心から信じて待っています!