ワンマンライブ、なぜ無料？

──ばっぷるは2月4日に入場無料のワンマンライブ「ピース フォーエバー」を行いますが、3人にとってライブとはどういうものですか？

花純　ライブは歌だけじゃなく、すべてを届けられる場所、観てくれてる人に幸せを与えられる場所だと思ってます。私も昔からアイドルのライブでめっちゃ幸せをもらって、「よし、次の日がんばろう！」と思ってきたんですけど、その日のアイドルの髪型とか、もらったレスとかが全部刻み込まれるんですよね。衣装もそうだし。私たちのこの独特な衣装を見たら勝手に元気になるんじゃないかな？ たぶんライブが一番楽しいですね。

ひろか　私も楽しいです！

もも　レコーディングは私たちだけの空間だけど、ライブはみんながいて「イェーイ！」ってなるから（笑）。やっぱりいいですよね。

ひろか　ばっぷるは音源を聴くよりライブを観たほうがより楽しいと思います。

──ばっぷるはピアノやバイオリン、チェロ、フルートを従えた楽団というスタイルでもライブを披露していて面白いですよね。

花純　楽団は私がもともとソロでやってきた形なんです。

もも　生バンドで歌ってるアイドルはけっこう観るけど、バイオリンとかチェロの伴奏で歌うのは珍しいかもしれない。

ひろか　ばっぷるだからできるんですよねっ！ たぶん！

花純　生楽器を使うと、歌のいいところも悪いところもいっぱい出るんですけどね。よりばっぷるの魅力が伝えられるかなと。

──今回のワンマンライブは入場無料というのが大きなポイントですが、なんで無料なんですか？

花純　1曲でも観てもらえたら好きになってもらえる自信があるし、今ちょっとでも気になってる人が来てくれたらいいなという気持ちから無料にしました。一世一代の宣伝ですね。「今だぞ！」って気持ちです。

──無料でいつもより人がたくさん集まる分、プレッシャーも大きくなると思うんですけど、それだけの自信があるんですね。

花純　3人だったら大丈夫だって思っちゃいます。

ひろか　私も1人だったらダメだけど、やっぱ2人がいるから、3人だったらみんなの心を絶対ガツンとつかめるんじゃないかと。

花純　それぞれが足りない部分を補い合ってるグループだから、一緒だと妙に安心感あるんですよね。

もも　そうですね。

花純　アイドルファンの皆さんには「ばっぷる観なきゃ始まんないっしょ！」と言いたいですね。「自分はあの現場にいた」ってほかの人に自慢したり、語ったりしたい気持ちってみんな多少はあると思うんですけど、「俺はばっぷるの2ndワンマンライブを観たぜ」ってのちのち言えるようなライブになると思うんですよ。

ひろか　みんな観たら忘れられなくなる、絶対に。だから……観といたほうがいいと思います！ ふふふふ。

花純　同感だ！

──自分たちで「観といたほうがいい」と言い切ってしまうの、いいですね。

ひろか　ばっぷるのことを「なんで最近こんなに目にするんだろう？」って思ってる人も観たらわかります！ きっと！ ふふふ。

もも　この3人になってからの1年間の集大成でもあるし、今後のばっぷるはもっと楽しいだろうなと思ってもらえるようなステージにするので、ぜひお越しください。

みんなの言葉が自信につながってる

──相当な自信が伝わってきましたが、3人で1年間活動してきた中で、そこまでの手応えがあったんですか？

花純　“ヲタっぷる”って呼んでるんですけど、ファンの方たちがすごく盛り上げてくださるので……。ヲタっぷるのみんなと出会えたことは、めちゃめちゃ大きいと思いますね。ライブ後にうれしいことをTwitterにめちゃくちゃ書いてくださるんですよ。

もも　直接も言ってくれるよね。「パフォーマンスがすごい！」って。みんなの感想を聞いて今まで以上に自信を持てた部分があります。

花純　ばっぷるとして活動するようになってからファンとの距離も縮まった気がしていて。こないだ、ももがファンのことを思って泣き出したんですよ。家にいるときに「なんか泣けてきた……」って。

ひろか　えっ！

もも　ふふふ。ありましたね。

ひろか　もう涙目になってる（笑）。

もも　ははは。「マジで傷付いてほしくないな」みたいに思って……そういう存在です。

花純　ファンというより、もう一歩踏み込んでる感じはありますよね。

もも　家族（笑）。

花純　ヲタっぷるは家族だよね（笑）。「大きくなろうぜ、みんなで！」みたいな雰囲気。ひろかも「オフ会やりましょう！」とかよく言うし、ファンのことすごく思ってるんじゃない？

ひろか　えっ、わかんない（笑）。でも好きです、みんなのこと。うん、大好き。うれしいですよね、自分たちを観て元気が出るって言ってくれるの。本当にがんばろうと思える。エネルギーです。

──ばっぷるはファンに加えて、関係者からの評判もすごくいいそうですね。

花純　直接じゃなくてディレクターを通して話を聞くんですけど、ライブ後に共演者や関係者の方から「本当にすごかったですよ」とよく言っていただけて。「うわー、がんばろうぜ」って思いますね。

──この1年で元アンジュルムの室田瑞希さんとも親しくなったそうで。

花純　室田さんが主催するイベント「むろまつり」に、ばっぷるとして何回も出演させていただいたんですけど、私がパーソナリティを務めているFM NACK 5のラジオにもゲストで来てくださって、より仲が深まりました。10月に富山で開催した「ばっぷるフェス」ではコラボもしたんですよ（参考：ばっぷるのフェスツアーが富山でスタート、元アンジュルム室田瑞希とスペシャルコラボ）。

──室田さんもやはり3人のパフォーマンス力を評価されているんでしょうか。

もも　かすみんがソロで歌ってるときに「めちゃめちゃうまいじゃん！」って。

ひろか　言ってた！ 花純さんのことめっちゃ褒めてた。

花純　楽屋でも「1人ひとりすごいね」って言っていただけましたね。

ちびっ子も大歓迎

──ばっぷるをより広めるために、今後やってみたいと思ってることはありますか？

花純　ひろかは発想力豊かだから。

ひろか　私？

花純　うん、何でも言って。

ひろか　私、風船を配りたいんです。

花純　あ、そういう感じ？

もも　はははは。

ひろか　風船に「ばっぷる」って書いて、みんなに配りたい。そしたらみんなにもっと観てもらえるんじゃないかなって思ってます。

──街中で？

ひろか　はい！ みんなに配りたいです。風船だったらもらってくれる！

花純　確かに。

ひろか　衣装もちょうどいいですよね！ ももさんはなんかやりたいことあります？

もも　えっ？ なんだろう。小さい子にも観てもらえるようになりたくて……。

花純　ろうにゃくなんにょ？

もも　うん。個人的にはアンパンマンとかのステージに立ちたい（笑）。

花純　確かにー！（笑）

ひろか　楽しそう！ やりたーい！

──ビジュアル的にも名前的にも、子供向けの場にはいろんな意味で違和感ないですし、子供たちに刺さる要素はけっこうあるのかもしれないですね。

ひろか　前に公園でライブをしたときに小さい子が気に入ってくれて。

花純　ばっぷるのイラストを描いたファンレター送ってくれたんだよね。「大好き」って。

──「アイドル界でもっともちびっ子ファンを抱えているグループ」を目指してもいいかもしれないですね。

花純　面白い（笑）。

「アイドル＝口パク」と思われる世界を変えたい

──そんなばっぷるの雰囲気とはかけ離れた質問なんですが、アイドルシーンで上を目指すために、ぶっ潰したい相手はいますか？

一同　（笑）。

──具体的なライバルグループとかじゃなくて、概念的なものでもいいですけど。

ひろか　えっ、言っていいですか……？

花純　いいよ、言ってみて！

ひろか　すごく有名な人だけど、花純さんやももさんのほうがすごいって思うことあるんですよ。だから潰したいって言うんじゃないですけど、そういう人たちを追い抜いて行きたいなと思います。

──隣の2人を前に出して。

ひろか　そう、ふふふ！ ちょっとズルいけど（笑）。

もも　ははは。

花純　いや、ありがたい。初めて聞きましたね。でも、ばっぷるはどこにも劣ってないと思うし、てっぺん取りたいんですよね。マジで。

ひろか　てっぺん……。ももさんは潰したい相手いますか？

花純　そもそも「潰したい」って単語知ってる？（笑）

もも　あんまり人と比べたりしないタイプなんでわかんないけど……（笑）。

ひろか　素敵！

もも　でも「アイドル＝口パク」って思われるのがイヤだから、そういう世界をなくしたい。

ひろか　すごい！

花純　そうだね、生歌が当たり前になるように引っ張っていきたい。たまにアーティストさんのイベントに紛れて、ばっぷるが1組だけアイドルとして出演するようなことがあると、バンドの方とか共演者の方から「アイドルってこんなだったの？」「アイドルってすごい」と言っていただけるようなことがあるんですよ。私たちがアイドルの代表としてイメージを変えられるくらいにがんばりたいですね。

ひろか　正当な戦い方で勝ちたいですね。

「ばっぷるすげえ」の1年に

──インタビューの締めくくりとして、2023年をどういう年にしたいかを最後に聞かせてください。

ひろか　飛躍の年にしたいですね。私たちがやってることが間違いじゃないって示す1年にしたいです。

花純　「ばっぷるすげえ」って言われたいよね。

ひろか　言われたい！ 「ばっぷるすげえ」の1年にしましょう！ 3人ならできると思います。思いません？

もも　ふふふ。

花純　思う思う！ いろんなイベントに出て「すごい」って言ってもらえるようにクオリティをさらに磨いていきます！ 飛躍する！

ひろか　じゃあ最後は魔法の言葉で締めましょうか。

花純　あー、はい！ わかりました！

もも　ははは。

ひろか　いきますよ！ せーのっ！

一同　ばっぷるばっぷるー！