超特急|ニッポンの夏、サンバの夏!ジャンルもボーダーも飛び越える、5人の広がり続ける可能性

今は泣かずに楽しもうぜ!

──ライブの中で、特に記憶に残っている場面はありますか?

左からリョウガ、カイ。

カイ 客席の様子がわかるモニターが楽屋にあって。開演前にそれをメンバーみんなで見て「ホントにお客さんが入ってる!」みたいな話をしていたんですけど、いざステージに上がるまでは「ホントにいるのかな……?」という感覚なんですよね。なので、1曲目にジャンプアップで登場したときの感動はすごく記憶に残っています。「いるー!」っていうのと「おまたせ!」というのと「待ったなあー!」というのと。いろんな感情が混ざってうれしかったです(笑)。

リョウガ 今ふと思い浮かんだのは……「Overture」が流れる直前って開場BGMがパッと消えて、一瞬無音になるじゃないですか。そのときに、8号車たちの漏れた声が鮮明に聞こえるんです。ジャンプアップするために舞台下で待機しているときに、毎回聞こえるわけですよ。「ハアアッ!」っていう声が。

カイ 「アッ! 口ふさがなきゃ!」みたいなね(笑)。

リョウガ そのときに「8号車がホントにいるんだな」と感じられて緊張もするんですけど、声が漏れてしまっている8号車の面白さというか……かわいらしさで同時に緊張がほどける、みたいな感覚があって、それは毎回ちょっと楽しみにしてました(笑)。

左からタカシ、タクヤ。

タクヤ 僕は「Burn!」ですね。今まで一緒に歌ってくれていた8号車に「心で歌って!」と呼びかけて、僕たち5人が大サビを歌う場面は、なんだか胸に響きました。

ユーキ 僕は、タクヤがMCで涙したのも強く印象に残っているんですけど……そのタクヤが「今は泣かずに楽しもうぜ!」とライブ中に呼びかけていたのがすごく心に残ってます。客席で泣いてる人たちを見つけて、そのまま言葉にした感じがわかったので、なんだかグッときました。

タカシ 僕は有観客では初披露だった曲が印象的でした。「みんなの前でやるときの緊張感、ひさびさだな!」と思いながらやっていた部分はありますね。配信のときももちろん緊張感はあるんですけど、それとは感覚が全然違うなと感じられたのがうれしかったです。

──「Table Manners」は完全に初披露でしたけど、ストーリー性のあるコレオですごく見応えがありました。s**t kingzっぽさをすごく感じたんですけど、振り付けはどなたが……?

ユーキ NOPPO(s**t kingz)さんですね。

カイ Kazukiさんにはいつもお世話になっているけど、NOPPOさんにお願いしたのは初めてだね。振り付けに起承転結があるから、見ていて気持ちいいですよね。僕らも踊るのが楽しくて、すぐに終わる感じがするんですよ。

10年間培ってきたものをフルで発揮できる場所に

──そして「Hoopla!」の中で、11月にさいたまスーパーアリーナで結成10周年記念のワンマンライブが開催されることも発表となりました。たまアリでのワンマンは2度目になりますが、このライブは超特急にとってどんな位置付けのライブになりそうですか?

ユーキ

ユーキ 10周年の記念すべきライブなので、10年間培ってきたものをフルで発揮できる場所にしたいですし、ある意味新しいスタートにもなるのかなと思います。大きな節目で生まれ変わるじゃないですけど、それくらいのものをしっかり見せられるグループでいたいなと。あとは「Dance Dance Dance」というタイトルの通り、僕らのパフォーマンスをフルで発揮して、来てくださる方と一緒にはっちゃけたいなという気持ちがあるんですけど……気になるのはこの状況ですね。とにかくみんなと一緒に10年目を楽しく迎えたいな、ちゃんと迎えられるといいなという気持ちが今は強いです。

リョウガ 世界全体が大変な時期ではあるけれど、さいたまスーパーアリーナという、僕ら史上一番大きな会場にもう一度立てるというのは単純にうれしいです。今の段階ではまだどうなるかわからないですけど、10周年というのは今までともちょっと違う大事なタイミングだと思いますし、より進化した姿を見せられたらなと思います。8号車と一緒に、ライブを作れたらいいですね。

──ありがとうございます。ちなみにこの夏についてはいかがですか? 直近で8号車さんに楽しみにしてほしいことがあれば。

ユーキ まずは「EBiDAN THE LIVE」ですね! 年に一度のスペシャルなライブですから、どのグループよりも目立って帰ります。まだまだ若い者には譲らないですよ。王者の風格を漂わせていきたいなと……。

リョウガ 薩川なの?(※薩川……EBiDAN出演の卓球ドラマ「FAKE MOTION」で超特急が部員を演じた、常勝無敗の強豪校)

カイ 「BEAT of ENERGY」(薩川のテーマソング)やる?

一同 あはははは!(笑)

ユーキ とにかく楽しみに待っていてもらえたらと思います(笑)。パフォーマンスはどのグループにも負けねえぞと。そこだけは感じ取ってもらえるようにがんばりますよ。

カイ もちろんみんながんばってますからね! どのグループもがんばってるけど、超特急の伸び率をより上げていこうということです。

タカシ みんな成長してるからな。でもいい感じの危機感を持ってると、それは僕らにとって「もっと上を目指してやるぞ」という“着火剤”になるので。「EBiDAN THE LIVE」は毎回刺激になって楽しいですよ。

超特急

おまけ 超特急メンバーの“夏の定番”は?

カイ

反町隆史

夏になると、反町さんのドラマを観たくなります。「ビーチボーイズ」とか「GTO」とか……夏休みによく再放送していてそれを観てたから、観たくなるんでしょうね。反町さん、大好きなんです。無骨で渋くてカッコいいじゃないですか。趣味人で、余裕のある大人という感じがして、すごく憧れますね。

リョウガ

Animelo Summer Live

夏といえば「アニサマ」ですわ。一度行かせてもらったことがあって、また行きたいですね。え、好きな曲? 大石昌良さんが作った去年の「アニサマ」のテーマ曲(「なんてカラフルな世界!」)は感じるものがあるというか。一聴して「これ大石さんの曲でしょ」って思うと実際そうだったりすることも多くて、大石さんの曲が好きなんだなと思います。「ドラゴン、家を買う。」というアニメのオープニングテーマの「ロールプレイング」もいい曲ですよ。

タクヤ

「ぼくのなつやすみ」

「ぼくなつ」のゲーム実況を観るのが好きですね。自分も昔プレイしていたんで、「懐かしいな」と思いながら観るんです。8月の1カ月を描くゲームなんですけど、レオモンさんという実況者がゲームと現実世界をリンクさせて、8月1日から毎日プレイするんです。それがいいんですよね。きっと今年も配信をやってくれるだろう……と期待して待っていようと思います。

ユーキ

殺虫剤

殺虫剤と虫除けを今年も買いました。僕、虫が部屋の中に入ってくるのが絶対にイヤなので……部屋にも玄関にもお風呂場にもキッチンにも“G”対策のトラップを設置してます。クモは大丈夫なんですけど、羽がある虫がホントに無理なんです。網戸にも虫除けを塗ってます。でも入ってくるときは入ってくるんですよね……。

タカシ

音楽

夏は完全に、僕の大好きな山下達郎さんやサザンオールスターズさんの季節だなっていうイメージですね。「踊ろよ、フィッシュ」に「高気圧ガール」……この時期になると聴きたくなります。音楽は最高です。

ライブ情報

BULLET TRAIN 10th Anniversary Super Special Live「Dance Dance Dance」
  • 2021年11月23日(火・祝)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
超特急

※記事初出時より、写真を1点差し替えました。


2021年7月21日更新