超特急|愛しき8号車へ贈る 超特急史に刻む“衝撃作”

言い出しっぺはタクヤです

──少し前にはなりますが、6月10日には初の配信限定ライブがありました。やってみていかがでしたか?

ユーキ 「8号車と一緒に」という気持ちではあるんですけど、実際は目の前にいないので、画面の向こうに伝える気持ちで。8号車の声を想像しながらパフォーマンスするという感覚は、番組収録に近い感じがありましたね。

──システムの都合で開演が遅れ、急遽音声のみのトークコーナーが始まるという生配信ならではのライブ感もありましたね。ハプニングではあったと思うんですけど、機転が利いているなと感じました。

カイ タクヤが「インスタライブやろうよ」って提案してくれたんですよ。でもInstagramでやるとなると、配信会場にログインしている人が一旦Instagramに切り替えなきゃいけないから、この配信画面上で何かできることをということでああいう形になったんです。言い出しっぺはタクヤですね。

タクヤ

タクヤ もともと用意されていたんじゃないかっていうくらいのコーナーになってよかったよね(笑)。

ユーキ ライブへの期待感が薄れてしまうから、顔や衣装は出したくなかったんですよ。そこをうまく考慮して、声だけ配信するという案を出してくれた舞台制作のスタッフさんには感謝です。ああいう現場に直面して、「自分はまだまだ経験が足りないな、勉強になるな」とも思いました。

──そうだったんですね。そして現状、しばらくこういった配信系のライブが続くのかなという状況ですけど……。

ユーキ そうですよねえ……いつまで続くんですかね!

タカシ 今までは8号車と直接会って一緒に楽しむというのが当たり前の形だったから、配信ライブに関して正直まだつかみきれてないなっていう部分もあるんです。超特急の配信ライブのあり方というもの、どうやったらみんなを楽しませられるかということは、今後も考えていけたらと思いますね。

ライブの楽しさを思い出させてあげたい

──自粛期間中、「これからどうしていこう」みたいなことって考えました?

ユーキ

ユーキ シンプルに不安は募りましたよ、ライブができないってことに。「生きる糧が1個なくなるかもしれない」という不安はありました。

──2月にインタビューをさせてもらったときに、ユーキさんは「またゼロから超特急というものを見つめ直す時間があってもいいのかなと思う」とおっしゃっていたんですね(参照:超特急「Revolución viva」インタビュー)。その当時は世の中がこんな状況になるとは夢にも思わなかったけど、結果的にゆっくりと考えられる時間はできたのかなあと。

ユーキ そうですね。ずっと考えてたなあ。毎日グループのことを考える時間はありましたね。いろいろと整理できていなかったことについても、この先どうしていこうかということもゆっくりと考えられたので、自粛期間が価値のある時間になったのかなとは思います。

タカシ 結成してからこれまで、1度も立ち止まることがなかったからね。常に目の前のことに必死だったから、僕はある意味新しい自分に出会った感覚がありました。冷静に物事を考える自分。なんか不思議な気持ちになったけど(笑)、冷静な自分も大事だなと思いました。

──そうだったんですね。

タカシ

タカシ そうやっていろいろ考える中で、ライブだけじゃない僕たちからのアプローチ……例えば動画を発信したり、コンテンツの展開みたいなことをもっとやっていかないとなと思いました。直接会えない以上、ほかの方法でみんなの支えになることがすごく必要なんじゃないかなって。一番はライブができることなんですけどね。

ユーキ SNSをどう耕すかだよね。そういう意味では僕らが新しい何かを……皆さん探り探りでいろんなコミュニケーション方法を試しているとは思うんですけど、誰よりも早く、何か1つ築きたいんですよ。「超特急すげえな」って思われるようなコンテンツを。

タクヤ いろいろとやってみてもね。思ったよりバズらないんで。

一同 あはははは!(笑)

──では最後に。晴れてライブができるとなったとき、8号車さんにどんな姿を見せたいか。これからの超特急について、考えていることを教えてください。

ユーキ 僕はシンプルにライブの楽しさを思い出させてあげたいです。当たり前のことができなくなるということ、当たり前だと思っていたことは当たり前じゃなかったということを今回初めて経験して、8号車も僕たちも、ライブに対する価値観や気持ちが変わったと思う。そういった変化を経てのライブは、すごくかけがえのないものになると思うので……うん、また一緒に笑ってライブができるようになりたいな。僕らのライブの楽しさを取り戻したいですよね。

タクヤ 今までのライブ、8号車は当たり前のように会場に足を運んでくれていたけど、それも当たり前ではないということに気付かされたし、超特急はライブが命なので……なんて言おうとしたのか忘れました(笑)。

一同 あはははは!(笑)

カイ あとフィニッシュだけだったのに!(笑)

──ではリョウガさんお願いします(笑)。

リョウガ (笑)。誰だってホントはいいこと続きでいきたいと思うけど、そういうわけにもいかず。人生何が起こるかわからないなというのを、いろんなことがあるたびに思っているわけです。でも、だとしても、超特急というグループが存在し8号車がいてくれる限りは、超特急が生まれてから持ち続けている夢は朽ちることがないですから。これからも夢を持ち、変わらず走り続けたいという気持ちです。新しい体制になった矢先にこういった大変な状況になって、険しい道……いばらの道だなとは思いますけど、僕ら逆境を乗り越える力はすごく強いと思うんです。8号車がいるからこそね。だから皆さんと一緒に今を乗り越えて、明るい未来に向けて走っていけたらと思っています。

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番組情報

WOWOWライブ「超特急 BULLET TRAIN 8th Anniversary Special『超フェス 2020』」

2020年8月8日(土)11:00~