BUDDiiS「UtopiiA」特集|駆け抜けるスピードでBUDDiiSの“理想郷”へ!日本武道館&1stミニアルバムを語り尽くす (2/3)

新しい代表曲がまた1つ

──そんな日本武道館ワンマンを経て、9月18日に1stミニアルバム「UtopiiA」がリリースされました。

SHOOT 僕らの曲は明るい雰囲気のものが多いけど、今回の表題曲の「Ütopia」はまた1つ違った方向性の曲で。出会えたことへの感謝だったり、「一緒にどこまでもいけるじゃん」という前向きなメッセージが込められているのがいいなと思いました。そんな素敵な曲を日本武道館で歌えたことも思い出になりましたし、BUDDiiSに新しい代表曲がまた1つ加わったような感覚がありますね。

SHOOT

SHOOT

MORRIE BUDDiiSのどこかかわいらしい雰囲気に合ってる曲だよね。

──実際、日本武道館のオープニングで披露したときはどんな気持ちでしたか?

FUMIYA はるきちヤバかったんじゃない? 最初のフォーメーション、センターだもんね。

HARUKI そうですね。日本武道館はBUDDiiSにとって目標の会場の1つだった、すごく大事なライブで。そんなライブの一発目の曲でセンターに立つということですごく緊張しましたけど、いざ踊り始めたら練習通り楽しくできました。

──ちなみに、HARUKIさんセンターで曲が始まるというフォーメーションはどういう経緯で決まったんですか?

FUMINORI 振付師の方がHARUKIセンターで提案してくださったんです。それを見て僕たちも「この感じ新鮮じゃない? すごくいいね」という話になって。

FUMIYA なんだかうれしかったよね。

FUMINORI 当の本人も楽しげに、自分の役割をらしさ全開で全うしてくれているからよかったです。

──この曲のレコーディングはいかがでしたか?

SHOOT 明るく楽しい曲なので、練習のときよりも口角を上げて、自分が思っているよりもさらにテンションを上げてハッピーな気持ちで歌うことを意識しました。歌声の聴こえ方って、意識を変えるだけでもけっこう変化するんですよ。あと僕は歌い出しを担当しているんですけど、歌い出しってすごく大事で、その曲の印象が決まるパートでもあると思っているので……しっかり練習して聴いてくれる方を曲の世界観に引き込めるように、という努力はしました。

FUMINORI 僕は2番の最後の「全てに意味があるんだね」というフレーズを歌っているんですけど、そこがけっこう大変で。スタッフさんからOKが出ても自分としては「もっとできるな」と思ってしまって、何度も録り直しをお願いしたんです。歌詞の意味もそうですし、曲を1回キュッと締めるようなポイントだとも思っていたので、そこはこだわって。まあ何にせよ、僕たちらしさが出たらいいなと思いながら。

FUMINORI

FUMINORI

SHOOT このパート、よかったっす。

FUMINORI わ、ありがとう! そもそも自分にとってはキーが高いポイントだったので、ちゃんと当てられるかどうかを確かめてから録り始めたんですよ。で、「意味があるんだね」のところ。初めは裏声で歌っていたんですけど、スタッフさんが「地声のほうがいいんじゃないか」と提案してくれて。僕のキャラクターやボーカルとしての力を理解しながら進めてくれたのでありがたかったです。こういうボーカリストとしての取り組み方って、正直まだ不慣れな部分もあるので。勉強しながらですね。でもすごく楽しかったです。

MORRIE 本人はそう言ってますけど、音源を聴いたらめちゃくちゃよかったですよ。すごくしっかり歌えてたから、“誰が予想できただろうか?”って……。

FUMINORI それはもりぴが歌ってる歌詞だなあ! 隙あらばそういうことする(笑)。

一同 あはははは!

すごく“ちょうどいい”振付

FUMIYA あと「Ütopia」、ダンスもめっちゃいいですよね?

SHOOT ダンスかわいいよね。

FUMIYA 言葉が合っているかわからないけど、すごく“ちょうどいい”というか。いただいた振付を初めて見たときに「BUDDiiSの振付だな」とすごく思ったんですよ。「振付でこんなに曲が変わるんだ」「新しいBUDDiiSが見せられそうだな」と感じることも多いですけど、今回に関しては「『Ütopia』の振りは絶対これだ」という気持ちになったし、僕らのよさがめっちゃ出そうだなって。

FUMIYA

FUMIYA

FUMINORI そうだね。

FUMIYA ひと目見ただけで記憶に残るようなキャッチーな部分があるのはもちろん、歌詞の意味に合わせて各々で踊ったり、また集まったりする構成もいいし……あと僕、サビ前のパートが好きで。「Oh Yeah!!!」で一度力を抜いて楽しんでからサビでビシッとそろえるっていう、その緩急が最高です。全体の流れを含め、いい振りだなと思ってます。

YUMA 僕はサビのキャッチーな振りが好きですね。動きがかわいくて踊っていて楽しいし、実際観てもらえたらきっと皆さんも印象に残ると思います。あとはやっぱりオープニング。HARUKIセンターのフォーメーションでみんなの動きがシンクロする感じもいいなと思います。

FUMINORI バディには、サビの肩を揺らす動きが大人気だよね。やっぱりキャッチーで印象に残るんだなと思いました。あと、個人的に好きなところ言ってもいい? マジでピンポイントなんですけど、サビの「巡り逢ったハーモニー」の「巡り」の動き。歌詞とダンスの連動性と、ステップがすごく好きなんです。

SHOOT 確かにここ、ちょっとふみくんっぽいかも!

「艶っぽさ」では足りない、艶の先を行ってる

──もう1つの新曲「Instinctive Love」についても聞かせてください。この曲も日本武道館で初披露されましたが、かなり艶っぽい世界観で、ライブのハイライトの1つになっていました。

FUMIYA 「Instinctive Love」は“獣ソング”ですね。「HONEY」とか「Lack」とか、これまでにも大人な曲はありましたけど、それ以上に情熱的で深く、濃い世界観の曲だと思います。振付もディープで、ホント今までにない感じ。

SHOOT 歌に関してもダンスに関しても今までにないくらいセクシーな表現が多いので、僕は「いつもと違うBUDDiiSを見せよう」と思いながら歌っています。この曲は歌が本当に難しくて。キーが高いから地声と裏声の使い分けが必要だし、それを踊りながらやると余計大変ではあるんですけど、振付の先生に「フェロモン全開で」というふうに指導いただいたので、もうバッチバチに見せてやろう!と思っています。

MORRIE SHOOTの言うようにサビはキーが高いけど、それも相まって本気で、本能で歌える感じがあって気持ちいいですね。イントロから引き込まれるし、僕は作り込まれた世界観の曲が好きだから、デモを聴いた段階から「めっちゃいいな、早く歌いたいな」と思っていました。出だしのパートをもらえたのも個人的にはうれしかったです。

MORRIE

MORRIE

──FUMINORIさん、振付のポイントについて聞かせていただけますか?

FUMINORI 日本武道館で観ていただいた方は衝撃だったと思うんですけど、もうすごい湿り気が感じられる……。

SHOOT どういうことですか?(笑)

FUMINORI 湿ってるのよ。濡れ感というのかな。「艶っぽさ」では足りない、艶の先を行ってる。写真集の撮影とかでもあるじゃない? シャツが雨に濡れているような表現。そういうときに現れるセクシーさがあるというか。

SHOOT なるほどね。

FUMINORI 全体を通して大胆に見えるけど、実はすごく繊細な振付になっているのもポイントです。あとは何より2番のサビですね。日本武道館では照明の関係で見えづらかったかもしれないけど、実はペアになってすごい絡みまくるんですよ。相手の首から下をなでたり、そういうセクシーな表現って、今のところこの曲でしか観られないと思うし、すごく面白いんじゃないかなと思ってます。

YUMA 僕はSHOOTの首を触る動きがあるんですけど、個人的にそこが好きです。そのパートではSHOOTの表情を楽しみたいなって思います。

SHOOT うわ、キッツいなー!

一同 あはははは!

説得力があるBUDDiiSでいなきゃいけない

──今後のお話をすると、日本武道館のステージでは12月29日にさいたまスーパーアリーナでワンマンライブが行われることが発表されました。メンバーの皆さんがこのライブの決定を初めて聞いたときは、どんなふうに思いましたか?

FUMINORI みんなで一緒にいるときに聞いたんですけど、一斉に「イエーイ!」だったよね。

FUMIYA めっちゃ覚えてる。みんなでごはんを食べてるときに言われたんです。

FUMINORI FUMIYAなんか立ち上がって喜んでたよね。大興奮という言葉が一番ふさわしい大騒ぎでした。

SHOOT HARUKIも珍しくTシャツを脱いで喜んでました。

HARUKI 脱いでないです(笑)。

SHOOT 実際はどんな気持ちだった?

HARUKI 日本武道館2DAYSから3カ月後のさいたまスーパーアリーナじゃないですか。キャパシティがより大きくなって、BUDDiiSの勢いとバディのみんなの力を感じましたし……あとは、感謝を忘れずに。規模が大きくなってもやることは変わらないんですけど、みんなのことをより引き込む覚悟を持ったし、また少し自信を持つことができました。

BUDDiiS

BUDDiiS

──HARUKIさんがおっしゃるように、ステップアップのスピードがどんどん上がっていますよね。

FUMINORI はい。スピードが速いと思いますし、この速さは大事にしたいとも思います。

SHOOT でも速いだけじゃダメで、そこに実力が伴っていかないと。

FUMINORI そうなんだよね。勢い、速度を大事にしたいからこそ、会場に見合う自分たちの……。

FUMIYA 説得力ですよね。

FUMINORI 説得力があるBUDDiiSでいなきゃいけないなと思うので。さいたまスーパーアリーナでのライブも、また次につながるように。勢いはそのままに駆け上がっていきたいと思っております。「MiiRAI」というライブテーマは、これからの未来がしっかりと見えるライブになったらいいなという思いで付けました。僕らがこれまでやってきたこと、今がんばっていることの積み重ねが未来になっていくと思うので、2024年の締めくくりではありますけど、そこで終わりではなく、来年に向けてみんなの未来が明るいものになるようにという思いを込めたステージにできたらいいなと思います!