B.O.L.T「Accent」インタビュー|飛躍の1年を締めくくる“アクセント”満載の新曲、4人が選んだ今年の漢字は (2/2)

カップリング曲の聴きどころは

── 続いて、シングルのカップリング曲である「Make up」「風を抱きしめて」の紹介もお願いします。

白浜 「風を抱きしめて」は1番で「彷徨う煌めき 何処へ行ったの? 教えて 美しい光」と歌っているのに対し、2番の同じパートでは「探し出す煌めき 此処に居たの 見つけた 美しい光」という歌詞になっていて。問いかけるような歌い方に挑戦しながら、その対比を意識してレコーディングしました。楽曲を提供してくださったSpecialThanksのMisakiさんにディレクションをしていただいて、穏やかな感じを出しつつ強めに歌うのが難しかったものの、自分の新しい声、歌い方を知ることができました。

白浜あや

白浜あや

白浜あやが書いた今年の漢字「押」。

白浜あやが書いた今年の漢字「押」。

──Misakiさんによる楽曲提供は2021年発表の2ndシングル「スマイルフラワー」以来、2回目ですよね。

高井 「スマイルフラワー」のときはレコーディングで直接お会いできなかったんですよ。今回は歌詞の1文字1文字に至るまで細かく歌い方をアドバイスしていただき、いい意味で脱力して歌う感じとか、今までやってこなかった新しいことに挑戦して。Misakiさんが見てくださっている中、ドキドキしながらも楽しんでレコーディングすることができました。「紅掛空色」という歌詞のところでは、今までの野外イベントで見た空の色を思い出しながら歌いました。

青山 「スマイルフラワー」と同様に、「風を抱きしめて」にはどこか懐かしい雰囲気というか、聴いていて心地いい感覚があるんです。レコーディングのときはMisakiさんが「口ずさんで歌うくらいの自然な感じでいいんだよ」と教えてくださったので、自然体で歌うことを意識しました。その落ち着くような雰囲気を感じられる楽曲になっていると思います。

内藤 SpecialThanksさんの自然のパワーを感じるようなサウンドと歌詞が大好きなので、そういう曲をB.O.L.Tにいただけてうれしかったです。歌ってる私たちの心臓の音が聞こえちゃいそうなくらい繊細な曲だと思います。

──B.O.L.Tらしいポップパンクに仕上がっている「Make up」についてはどういう印象を持っていますか? この曲を手がけた女性ボーカルのポップパンク / イージーコアバンドHold Out Hopeとのタッグはこれで3回目になります。

高井 初めて聴いたとき、「ウインターソングだ! やったー!」とうれしくなりました(笑)。「肌寒い風が頬をかすめるから 顔を埋めたマフラー」とか、冬を感じさせる歌詞があって。私は季節感を前面に出した曲が好きなんですよ。「Make up」は冬に盛り上がれる曲だと思いますし、キュンキュンできる歌詞にも注目してほしいです。

青山 Hold Out Hopeさんが以前手がけてくださった「BY MY SIDE」のときと歌のテンションが似ていて、「あなたが思うほどにいいこになんてなれないわ」という歌詞に思い切り力を込めました(笑)。

青山菜花

青山菜花

青山菜花が書いた今年の漢字「芯」。

青山菜花が書いた今年の漢字「芯」。

白浜 私もこの曲が大好きで。特に「繋がってもないのに また期待しちゃう悪いくせね 疑ってこないの?未だあたしいいこじゃないのよ?」という歌詞がお気に入りで。普段はこういう口調でしゃべらないんですけど、「のよ?」のニュアンスに苦戦しつつ、サビに向けて盛り上がるように強めに歌いました。ライブでも、いい感じの「のよ?」を披露したいです(笑)。

内藤 歌詞にインパクトがあるんですよね。今までのB.O.L.Tの曲は自分の内側をさらけ出すような内容が多いイメージでしたが、「Make up」は自分自身の気持ちに裏があることを匂わせているところが面白いと思います。

念願の生バンドライブを振り返って

──11月12日には埼玉・HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3で初の生バンドライブ「Rock the B.O.L.T」が開催されました(参照:B.O.L.Tが念願の生バンドライブで絶好調ぶりアピール、最後は笑顔でピース)。結成以降、一貫してロック色の強い楽曲を発表し続けているB.O.L.Tに生バンドでのパフォーマンスがハマるのは間違いないと思っていましたし、メンバーの皆さんにとっても念願だったのではないでしょうか。

高井 めちゃくちゃテンションが上がりました。まず、バンドメンバーだけでリハをやっている映像を観させていただいたときに、「わー! これ自分たちの曲だ!」という不思議な感動があって(笑)。以前も先輩グループと一緒のイベントや、音楽番組で生バンドのライブを経験したことはあるんですけど、自分たちのワンマンでバンド編成のパフォーマンスをするのは本当に初めてだったので、やっぱり念願が叶ったという思いがありました。だからこそ、後悔しないように、これっきりにならないように、皆さんの心に残るようなライブにしようという気持ちがあって。最初はいつもの歌い方でいいのかなと不安だったんですけど、バンドの“アニキ”たちが私たちに寄り添ってくださったおかげで勇気が出ました。

高井千帆

高井千帆

高井千帆が書いた今年の漢字「儚」。

高井千帆が書いた今年の漢字「儚」。

白浜 私も最初はガチガチに緊張していて。前日のゲネプロで初めてバンドメンバーと会ったときは「どうしよう」という気持ちもあったんですけど、特に本番の第2部ではメンバーの皆さんと目を合わせたり、「スマイルフラワー」の間奏でギターの演奏に合わせてエアギターをしたり、一緒にチームB.O.L.Tとしてライブを作れた実感がありました。

青山 私はずっと生バンドライブに憧れていて、先輩グループが生バンドでライブをやっているのを見て「B.O.L.Tの曲も絶対にバンドセットが合うだろうな」という確信があったんです。ゲネプロで初めて合わせてパフォーマンスしたときも、「絶対に成功する」という自信がありました。実際すごく楽しくできたんですけど、第1部を終えたときは、もっとバンドさんと距離を縮められるんじゃないかという思いもあって。第2部ではチームB.O.L.Tとして魅せられるように持てる限るの力を出して、ライブに来てくれた方々に改めてB.O.L.Tの魅力を伝えられたと思います。

内藤 今までの中でトップクラスと言ってもいいくらい楽しいライブでした。私はよくダンスの先生に「音に対して走って踊りがち」と言われることが多くて、ロッカジャポニカ時代からの課題だったんですけど、その日は特に意識してなくても演奏に対してぴったりなリズムで踊れたんです。ライブは生ものとよく言いますが、生バンドだとその場の1秒1秒を自分たちが握っているような初めての感覚があって、それが自分的に衝撃的でした。

高井 次はバンドセットでツアーができるようにがんばります!

内藤るな

内藤るな

内藤るなが書いた今年の漢字「生」。

内藤るなが書いた今年の漢字「生」。

プロフィール

B.O.L.T(ボルト)

スターダストプロモーションのアイドルセクション「スターダストプラネット」に所属する内藤るな、高井千帆、青山菜花、白浜あやからなるガールズユニット。青山と白浜は2008年生まれで、「スタプラ」の最年少メンバーとして活動している。2019年7月15日に開催されたEVIL LINE RECORDSの主催イベントにてステージデビューし、その1年後である2020年7月15日に初の全国流通盤となるメジャーデビューアルバム「POP」をリリースした。10月には東京・Zepp Tokyoで初のワンマンライブを成功させ、12月にテレビドラマ「どんぶり委員長」の主題歌である1stシングル「Don't Blink」を発表。2021年8月より4都市を回るライブツアー「#BOLT関東デマス ~初ライブツアーの巻~」を行った。同年9月に2ndアルバム「Attitude」、2022年8月に1st EP「Weather」をリリース。11月には埼玉・HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3で初のバンド編成ライブ「Rock the B.O.L.T」を開催し、12月に最新シングル「Accent」を発表した。