BiS|個性煌めく7人が短期間で築き上げた“今のBiS”

BiSは7人が違った輝きを持つ宝石

──新メンバーの2人が成長していると、先輩たちも気合いが入りますね。

キカ 彼女たちが入ってきたときからメラメラしてます。

プー・ルイ サキちゃんがまだギャンパレと兼任しているときに、もものダンス特訓期間を作っていて、ローテーションでメンバーが毎日ももにダンスを教えてたんですよ。そうやってみると人って変わるんですよね。私もソロのときは自分自身がどうしようもなかったんですよ。でもグループになってヤバいヤツが入ってきたらがんばっていかなきゃいけないし、1カ月でとことん詰めて、結果的に自分も成長できるという。

ゴ・ジーラ

──ゴ・ジーラさんは変わらないよさが逆にいいかなとも思うんですが、ツアーを通して心境の変化はありましたか?

ゴ・ジーラ あまり変わりはないかもですね。「もっと個性を出したほうがいい」と言われるんですが、個性をどうやって出したらいいのかわからなくて。

──カミヤさんが本気モードになるのは7人そろってからと言ってましたが、もうガンガン行ってます?

カミヤ ずっとピリ付いてるわけじゃないですけどね(笑)。リキッドでのライブがよかったので、そのあとの沖縄公演のリハで気持ちが緩みそうになって。このままダラっといきそうだったので鬼モードを発動しました。そこで一旦全員が気を引き締めて気持ちも入って、沖縄公演は渡辺さんにも褒められました。

プー・ルイ 例えばギャンパレの場合、ライブで7人がまとまっているのがきれいだけど、BiSは1人ずつが違う宝石の輝きを持ってるという話をスタッフからされたことがあるんです。根本的なところがギャンパレとBiSとでは違うからサキちゃんは最初大変だったと思う。BiSはギャンパレほどフォーメーションをそろえないし、それがBiSの持ち味。変な動きが出ちゃっても「それいいじゃん!」ってなる。

カミヤ 最初はどういうふうにレッスンを組んでいくか悩んでいたんですけど、中にいることで今のBiSらしさというものが少しずつわかってきて。探り探りですけどメンバー個々のいいところを見つけてます。

──チーム戦であり、個人戦でもあるのがBiS、だと。

プー・ルイ そうですね。そういう意味でも旧BiSと根本は同じです。変わらない。

新しい自分を見つけるために超えなきゃいけない曲

──前作「SOCiALiSM」ではひさしぶりにダークサイドのBiSが垣間見えましたが、新曲「I can't say NO!!!!!!!」も曲の系統は変わらず、さらに楽曲の力強さが増しましたね。

プー・ルイ 今回、メンバーが歌詞を書くときに渡辺さんから送られてきたテーマが「破竹の勢い」だったんです。なのでこの曲ではリキッドからのいい波に乗っていく私たちを表現してます。実はBiSの楽曲でシングルの表題曲にメンバーの歌詞が使われたのは初めてのことなんですよ。

──さらにもう一段階上がりたいという皆さんの欲求が見え隠れするような楽曲ですね。サウンド面も重厚感が増したように思います。

キカ・フロント・フロンタール

キカ 「Re:STUPiD」のときと比べても楽曲のタイプがかなり違いますからね。ゆったりまったりメロディアスな感じから、明らかにゴリゴリなロックになってるので、変化はすごくわかりやすいと思います。

──楽曲の変化については松隈ケンタさんや渡辺さんから意図の説明はありました?

プー・ルイ そういうのはないですけど、松隈さんがレコーディングのときに「『SOCiALiSM』がすごくハマったから、やっぱりBiSはこういうのがいいんだな」って言ってました(笑)。

──今のBiSが届けるべき方向性の楽曲であると。

プー・ルイ そうですね。ライブでやっててもしっくりきますし。逆に「Re:STUPiD」の楽曲を歌うのが難しくなっちゃって。5人のときは「Re:STUPiD」の楽曲がしっくりきてたけど、今は真逆です。

──「SOCiALiSM」から松隈楽曲ではあまりやらないユニゾンを取り入れたりと変化を強調してきてますもんね。最後のシャウトもよかったです。

ゴ・ジーラ ありがとうございます。ペリちゃんも叫んでたんですけど、レコーディングをずっと待っててやっと順番が回ってきたときに叫んだ私のシャウトが使われることになったんです。

ペリ・ウブ

ペリ 私もいろいろとやったんですけど、ゴジラに持っていかれた! 次はがんばろうと思う。

プー・ルイ ペリがそういうことを言う気持ち、私もわかってきて。もっと歌いたいって気持ちが出てきたんですよね。歌の練習の回数もすごく増やしましたし。

──新メンバーはこの楽曲の印象はどうですか?

パン カッコよく歌うのが得意ではないんですが、新しい自分を見つけるためにも超えなきゃいけない楽曲だなって思いました。

ももらんど 私は歌詞が好き。「死にたそうじゃん」とか「弱い」とか。

──マイナスイメージなフレーズばかりですが……。

ももらんど

ももらんど そういう曲を歌うのがいいなと思って。

プー・ルイ まだライブデビューから1カ月ですけど、ももはめちゃめちゃ成長してますよ。しゃべるようになってきたし、挨拶もできるようになってね。あとはキカに対して突っ込めるようになった(笑)。

──そこに対しては強いんですね。

キカ コンビニで私が買ったグミを「まずそう」って言いましたからね!

プー・ルイ 心開いてるってことじゃん。

キカ 私に対してだけ強気で。でもそれがうれしかったりするんですけどね(笑)。

BiS「I can't say NO!!!!!!!」
2017年10月4日発売 / Tsubasa Records
BiS「I can't say NO!!!!!!!」

[CD]
500円 / TRNW-0154

Amazon.co.jp

収録曲
  1. I can't say NO!!!!!!!
  2. Fly-Brand-new BiS ver-

ライブ情報

BiS「IDOL is DEAD」(※「BAD SOCiAL TOUR」ファイナル)
2017年10月6日(金)東京都 赤坂BLITZ
BiS(ビス)
BiS
プー・ルイ、ペリ・ウブ、ゴ・ジーラ、キカ・フロント・フロンタール、カミヤサキ、ももらんど、パン・ルナリーフィの7人からなるアイドルグループ。BiSは2014年7月をもって解散したが、マネージャーの渡辺淳之介、サウンドプロデューサーの松隈ケンタ、プー・ルイの3人によって再始動がアナウンスされ、2016年9月に新体制として活動が再開。同年11月に1stアルバム「Brand-new idol Society 2」を発表し、1stワンマンライブを東京・下北沢SHELTERで開催。12月より全国ツアー「『Brand-new idol Society』2年間おまたせ!いま会いにゆきます」を行った。2017年2月に2ndアルバム「Re:STUPiD」をリリース。1月より全国ツアー「Re:STUPiD TOUR」を開催し、それに伴って1週間米しか食べることのできない車中泊ツアーおよび100kmマラソンを敢行した。同年5月よりGANG PARADEのカミヤサキが、アヤとレンタルトレードで加入。新体制初のシングル「SOCiALiSM」を5月にリリースし、同月より全国ツアー「BiS BAD SOCiAL TOUR」を開催。8月に東京・赤坂BLITZでツアーファイナル「IDOL is DEAD」を実施予定だったが、ペリ・ウブの体調不良に伴い、10月開催に延期。これに伴い、8月にリリース予定だったニューシングル「I can't say NO!!!!!!!」は10月にリリースする。なおアヤとカミヤのレンタルトレードは期限を設けずに継続することを発表している。