付き合っていた人にふられてしまって

──「そして、また、、」の作詞はプー・ルイさんが担当しています。「NOT IDOL」と同じ時期に書いた歌詞なんでしょうか？

プー・ルイ　はい。そんなつもりはなかったんですけど「バイバイ ロンリネス」の続編とも読めるなと思って。私は失恋した女の子のことを書いたんです。

ウイカ　そうなんだ！

プー・ルイ　でも、どっちでも取れると思う。夢をあきらめて1回挫折した人にも取れるし。

ウイカ　私は不倫ソングかもしれないと思っていた（笑）。「白いシャツと残り香」ってフレーズとか。

プー・ルイ　「付き合っていた人にふられてしまって、泣いている」ってテーマなんです。

ウイカ　じゃあこれはラブソングですね。ビリーでは珍しい。

──歌詞にどんなテーマがあるかって、あまり話したりしないんですか？

プー・ルイ　各自で歌詞を読んで感じてもらうのが、私は一番いいと思っていて。あまり説明しちゃうと、お客さんも「これは恋愛なんだ」と思って、そうじゃない捉え方をしたい人の選択肢を潰しちゃうのかなって。

ウイカ　それに曲ができて、すぐにレコーディングをするんですよ。「はい、明日録る曲ね！」って渡されてすぐに録るから、それぞれの素直な解釈で歌入れしてるんです。作り込むより、そうやって歌ったほうがリアルな感じが出ますよね。ライブですごく変なコールが入る可能性はあるけど（笑）。

プー・ルイ　また論争が起きちゃうかもよ。

モモセ　「そして、また、、論争」みたいな（笑）。

バルーンタイムです

──ライブでどういう反応が起こっていくか楽しみですね。

ウイカ　インストアとか次のツアーで育っていく曲だと思います。次のツアーではこの曲がバルーンの出番かもしれないですね。

プー・ルイ　「NOT IDOLツアー」の代名詞の1つだったんですよ、バルーンタイムが。

──バルーンタイム？

モモセ　物販で急に謎の風船がオフィシャルグッズとして売られていたんですよ（笑）。

ウイカ　棒付きのグッズで、旗より視界を遮るし、膨らんでいるから持ち運びにくいし割れちゃうし、意外としぼまなくて……かなり物議を醸したアイテムなんですけど、そういう経緯もあって逆に流行りました（笑）。2つあればボンボン叩いて応援できるので。

プー・ルイ　バレーボールの応援みたいな感じでね。チェキ会とかでも「これをどうやって使うのか教えてください」なんて言われたけど、私たちが一番わかってない（笑）。

ウイカ　そのバルーンが、ついにこの曲で生きるかもしれない。

プー・ルイ　「そして、また、、バルーンタイム」です。

新しいスタートを切る「そして、また、、」ツアーへ

──3月にツアーがスタートして、4月20日には5人体制での初ワンマンを行なったマイナビBLITZ赤坂でツアーファイナルを迎えます。どんなライブにしたいですか？

プー・ルイ　ある意味、BLITZがスタートだと思うんですよね。私がBILLIE IDLEに加入して一応チケットは完売したけど、今回はそういうトピックもなくステージに立つわけで。「BILLIed IDLE TOUR 2.0」とか「NOT IDOL TOUR」は、「新メンバーが入りました、どうぞよろしくお願いします」って感じの挨拶回りのツアーだったと思うんですよ。今回のBLITZを成功させることによって、新しいスタートが切れると思うので、すごく大切なツアーになると思います。

ウイカ　去年6月のBLITZは、初の5人体制ワンマンということもあって力んでいた部分がありました。そこからツアーを重ねたり、大阪城ホールにも立ったりしているので、気持ち的にBLITZを狭く感じるようなライブにしたいなって。

モモセ　余裕のあるライブを見せたいね。

ウイカ　そう。余裕を持って立てるかもしれない。それはお客さんが埋まっていればの話なので、堂々とできるように気持ちもクオリティも4月20日までに上げていけたらなと思います。今回は純粋にライブを楽しめるワンマンだと思うので。

──最後に1人ずつ、2019年の抱負を聞かせてもらえますか？

プー・ルイ　BILLIE IDLEはずっと生歌でやってきたので、それぞれの個性がちゃんと出ていて。その中で私はわりと色がないから、BILLIE IDLEの中でのプー・ルイの色を探して行きたいなと思っていますね。

──グループとしての目標はありますか？

プー・ルイ　私の色が出せるようになったら、グループもよりよくなるのかなと思っていて。私がどれだけBILLIE IDLEになれるのかとか、BILLIE IDLEを変えられるのかとか、そういうところもキーにはなるのかなって。1個1個設定された目標を達成して、2019年はどんどん進んで行きたいですね。

アキラ　最近はツアーで仙台とかに行けるようになったんですけど、いろんな場所に行けるロングツアーをしたいです。遠征するお客さんにとっても、いろいろな土地に行くのは楽しいと思うし、私自身も楽しい思い出を作っていきたいと思います。

プー・ルイ　アキラのMCが毎回面白いので注目です！

アキラ　プー・ルイさんが入ってからライブのMCもやるようになったんです。緊張するんですけど、そのときどきで気持ちや伝えたいことも変わってくるので楽しい。そういう土地土地での感情の変化も感じられるのでうれしいなと思います。

──続いて、モモセさんの抱負をお願いします。

モモセ　私はもっと大きくなりたいです。

ウイカ　それ以上に？ 一番（身長が）でっかいのに。

モモセ　大きいから、小さいライブハウスだと天井に手が当たっちゃうんですよ。ただ、去年は大きな舞台に立たせてもらう機会が立て続けにあって、そこでは広々と動けるし、手も当たらない。自分のやることに集中できるじゃないですか？ 温かい目で観てくれているファンの人たちも一緒に引き連れて、会場も私自身も大きくなってがんばります。

──ヒラノさんの抱負を聞かせてください。

ヒラノ　今回は6カ所を回るツアーなんですけど、1カ所1カ所をいいライブにすることと、福岡と大阪をソールドアウトさせたいですね。もちろんBLITZも満員にしたいんですけど、前回のツアーで福岡と大阪がソールドアウトしなかったのが悔しかったので。そちらの地域の皆さんにもぜひ来ていただけたらと思います。

──個人的なヒラノさん自身の目標はありますか？

ヒラノ　いろんな人のライブを観に行くんですけど、その経験をちゃんと自分に生かすことを今年の目標にしたいと思います。いつも、ただ「カッコよかったー」で終わっちゃうので（笑）。

プー・ルイ　いいじゃん、楽しんでいるのは（笑）。

──そこで得たものをBILLIE IDLEに取り込んで、ライブに生かせるといいですね。

ヒラノ　がんばります！

──最後にウイカさん、お願いします。

ウイカ　今回のツアーは3月に始まって4月に終わるんですけど、このツアーがポシャったら、その先はないと思うんですよ。次のためのステップだと思わないで、いつだってこれが最後だと思わないといけないと思っていて。毎回ラストだと思って、「そして、また、、ツアー」を大成功させて、どんどん大きい場所に行きたいです。先日、でんぱ組.incの（夢眠）ねむさんの卒業公演を観に行ったんですけど、ステージやファンの皆さんからすごく勇気をもらったんです。「私もあきらめないぞ！」と思いましたね。ここまでたどり着けるんだなと感動する反面、ねむさんと同じ時代を生きている者として負けていられないなとも思いました。ファーストサマーウイカとしてはあと2年でどこまで登れるか。期限を付けて本気を出していきたいなと思います。

──あと2年っていうのは？

ウイカ　家とか携帯とかの契約って大体2年縛りですよね。まあ、2年後には「また2年」って言っている気がしますけど（笑）。女としてもBILLIE IDLEとしても変化を恐れずに、2019年は突っ走って行こうと思います！