ベリーグッドマン10周年特集|Micro、ミルクボーイ駒場、ギャロップ林、川崎鷹也、綾小路 翔が祝福 (2/3)

ギャロップ林、川崎鷹也、綾小路 翔からのメッセージ

──次はもう1人、ベリーグッドマンの“師匠”と言える方からのメッセージです。

林健(ギャロップ)

ギャロップ。左が林健。©YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.

ギャロップ。左が林健。©YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.

ベリーグッドマン結成10周年のお祝いメッセージとメンバーへの“お願い”

結成10周年おめでとうございます。詞も曲も声もすべて素晴らしいので、
お笑いへのこだわりは捨てて、音楽に専念してがんばってください。


ベリーグッドマンの好きな1曲とその理由

「夢物語」

大した結果も出せずにこの世界で長らくやってる自分としては、このタイプの歌詞はやっぱりグッときます。
僕にとっては、優勝がすべてじゃないし、叶わない夢もあるけど、いろんな巡り合いや、出来事があるから今があるのだなと。

──「お笑いへのこだわりは捨てて、⾳楽に専念してがんばってください」ということですが……。

Rover (笑)。前にお笑いの勉強会みたいなのをMOCAと2人でやっていたことがあるんですよ。その2回目の講師として林さんに来てもらいました。1時間半ぐらいずっと大喜利をやって、そのあと飲みに行って。「君たちはなんでそんな真剣にお笑いを考えてんの?」といういじり方をしてくれますね。

MOCA 僕は林さんの相方の毛利(大亮)さんとの出会いのほうが先で。僕がクラブの副店長をやってた20歳のときに、DJ KELLYとして毎週水曜日にレギュラーで回してくれていたんです。当時ZIMAがめっちゃ流行ってて、瓶の上と下で2回「カカン」って鳴らすのをどんだけ速くやれるかでクールさが決まるんだって教えてもらいました。パーティの乾杯の師匠ですね(笑)。先日も「師匠、おひさしぶりです」って言ったら、「おうMOCA、元気でやってんのか。また遊んでな」ってすごい師匠感を出しながら接してくださいました。林さんとは共通の知り合いがいて、その人の誕生会をきっかけに、なぜかかまいたちの濱家(隆一)さんと林さんと僕の3人で飲みに行ったんですよ。そこでしこたま飲んで「この人もしかしたら、気を使わんでもいい先輩かもしれん。これからめっちゃ誘ってみよ」と勝手に思って(笑)。実際に誘うと絶対来てくれるんですよ。

お祝いコメントの感想を語るMOCA(右)。

お祝いコメントの感想を語るMOCA(右)。

HiDEX そういう人おるよな。

MOCA で、僕が全部おごるんです(笑)。「僕が出します」って言ったときに「ええよええよ、俺が出すよ」はなくて、「おう、ほな、ありがとう」って(笑)。林さんって、「ちょっと疲れたな」というときに会ってパワーをもらいたくなるんですよ。今、急に会いたくなりました。

Rover めっちゃ会いたいよな。

──「⼤した結果も出せずにこの世界で⻑らくやってる⾃分としては、このタイプの歌詞はやっぱりグッときます」という謙遜もすごいですね。

MOCA 林さんは音楽好きなんですよ。ジャンル関係なく、音楽をやってる人もまったく知らないようなアンダーグラウンドをめっちゃ掘ってて。だから「こんな曲あるよ」と教えてもらうことも多いんです。インディーズ音楽とチャーハンが好きな人ですね(笑)。

──ベリーグッドマンの歌詞は、「努力してもなかなか結果は出ないけどがんばろう」という境遇の人の共感を得るんですかね。

MOCA エゴサーチをしていたら、「ベリーグッドマンはがんばっている人にしか聴こえない」という書き込みがあったんですよ。いじられてるような、褒められているような感じで。人生を満喫してるときには、街で鳴っていても聴こえないけど、しんどくなったり不安になると聴こえ出すという。本音はみんなに聴こえてほしいですけどね(笑)。

いつもふざけている後輩ですが

──お次は後輩の方からのメッセージです。

川崎鷹也

川崎鷹也

ベリーグッドマン結成10周年のお祝いメッセージとメンバーへの“お願い”

この度は10周年、誠におめでとうございます。
いつもふざけている後輩ですがここは真面目に。お兄さん方の深い意味での優しさや人柄には、とても助けられております。こんな先輩になりたいなあと思わせてくれる背中はMOCAさんを筆頭にすごく大きく感じます。そして何よりステージ上の3人はとても幸せそうで、熱くて、人間臭くて、その思いが、言葉が我々べりふぁむにも直球ドストライクで届いてきます。これからもアクセル踏みすぎな御三方でいてください。大好きです。お願い事は、えっと、そうですね、大阪のちょうどいい居酒屋を教えてください。あの、ちょうどいい感じの居酒屋でお願いします。


ベリーグッドマンの好きな1曲とその理由

「必ず何かの天才」

この世界にいると、いや、この世界にいなくとも、正解や不正解がわからなくなるときがたくさんあります。自信を失った日も、何がやりたかったのか忘れかけてしまう夜も、それでも絶対に待っている人がいるから、正解や不正解はないけど信じたものを信じようと思わせてくれる、そう気付かせてくれる、この曲が大好きです。

HiDEX 僕は川崎さんとはほぼ話したことがなくて、“Spotifyの人”という認識ですね。

MOCA 僕は「魔法の絨毯」を聴いて、Roverが昔1人でアコースティックで弾き語りをやっていたときの衝撃を思い出したんです。「すごいなこの子、これは売れるわ」って。その後、僕が大阪でやっているレギュラーラジオ(MBSラジオ「ベリーグッドマン MOCAの永遠正月ラジオ」)に来てくれて。意気投合してそれ以来“兄さん”って呼んでくれてます。川崎さんの出身地は関東ですけど、ご両親のどちらかが関西人のせいか、近いものを感じるんですよね。

Rover 僕はちゃんと話したことはないんですけど、ラジオにコメントをいただいたことがあって。そのときはずっとフルでボケ続けてくれていました。面白い人だと思うけど、一応先輩としてアドバイスするなら、見た目とか声のトーンは確実にツッコミタイプなんで、そんなにボケに徹しなくてもいいんじゃないかと。ツッコむほうが向いてるし、見てる人は面白いんじゃないか……って言ってたって伝えといてください(笑)。

──そして「大阪のちょうどいい居酒屋を教えてください」というお願いもありましたが。

Rover 「◎◎」の2階は? あそこちょうどええで。

MOCA 「◎◎」の2階のことなんでここでバラすねん! 確かにちょうどええけど。

HiDEX 大阪のあの辺だったら「■■」もええで。野菜巻き串がうまい店。あそこもホンマにちょうどええ。

MOCA 僕は「△△」っていう店がオススメですね。とにかく騒げる!

Rover いっぱいあるので、今度教えますね。

──好きな曲は「必ず何かの天才」だそうです。

Rover 川崎さんは僕らみたいにトラックで歌うということがあまりないと思うので、そういう違いも含めて楽しんでくれてるんかなと思います。3人で歌う感覚を、彼はあまり知らないと思いますし。「必ず何かの天才」は僕も好きなので、うれしいですね。

願いは1つだけ。夜露死苦お願いします

──最後のメッセージはこの方です。

綾小路 翔(氣志團)

綾小路 翔(氣志團)

ベリーグッドマン結成10周年のお祝いメッセージとメンバーへの“お願い”

ベリグの御三方、このたびは結成10周年、本当におめでとうございます。自分からのお願いは1つだけ。甲子園ライブのとき、ビールの売り子ちゃんたちを紹介して下さい。その代わりチケットのもぎりや物販を精一杯がんばりますので。何卒ご検討のほど、夜露死苦お願いします。

Rover 翔さんとは2018年の「氣志團万博」に呼んでいただいたのがきっかけです(参照:氣志團×ももクロ!MIYAVI×HYDE!スカパラ×綾小路翔!「氣志團万博」でコラボ続出)。僕らの紹介動画も作ってくださったんですけど、その中で「ライブモンスター」と言ってくださって。すごく褒めていただいたおかげで、ライブも盛り上がりました。

MOCA 「氣志團万博」では、“おもてなし”を誰よりも勉強させてもらいましたね。出演者1組ずつ作られた紹介動画もそうやし、楽屋にオリジナルののれんをかけてくれたり、オリジナルのビールや、翔さん直筆の手紙も置いてくださったりして。申し訳なくなるぐらいの歓迎ぶりでした。愛されるべくして愛されてる人であり、チームだと思います。僕ら、それまではワンマンばっかりやってきたんですけど、翔さんに出会ってからは「ツーマンライブもやってみようか」という勇気が湧いたんです。企画したときはもちろんオファーさせていただいて、快く出てくださいました。サンボマスター、ファンキー加藤さん、それまでつながりがなかったKEYTALKに声をかけてみたりとか、そういう挑戦をしようと思わせてくれた人ですね。

HiDEX 僕らはけっこういろいろなフェスに呼んでいただく機会があるんですけど、その中でも特に「氣志團万博」はごはんがおいしかったのをよく覚えてます。それと会場に入ったときから「こだわりが尋常じゃないな」と思いましたし、メンバーの皆さんの腰もめっちゃ低くて、人間力とは何か、ということを勉強させていただきました。

MOCA 僕たちにとって綾小路 翔という人は、学生時代からずっと売れている人という感覚で。DJ OZMAや矢島美容室など、それこそミルクボーイの発明みたいなことを音楽シーンで幾度となくやった人ですよね。「U.S.A.」が流行ったら「One Night Carnival」の「U.S.A.」バージョンの「O.N.C.」を万博でやったりとか。とにかく面白いけど、あまりに徹底的にエンタテインメントしてるんで、ちょっと泣き笑いするくらい感動しちゃいますね。

お祝いコメントを熟読するベリーグッドマン。

お祝いコメントを熟読するベリーグッドマン。

Rover 言い方が合っているかわからないですけど、氣志團の音楽はめちゃくちゃ本格的なんですよ。それを難しく見せないという意味でもプロフェッショナルなんですよね。確固たる音楽スキルとセンスと、積み重ねがあるからこそできるエンタメなんだと思います。だからめちゃくちゃリスペクトしてますし、めちゃくちゃカッコいいなと。化けもんですね、僕らからしたら。

──アイデアマンですよね、本当に。

MOCA 「チケットのもぎりや物販を精⼀杯がんばります」って言うてくれてるから、ホンマにお願いしたいですね。

Rover 誰がホンマにお願いすんねん!

MOCA 「え、ホンマにいいですか?」のほうがオモロいと思う。たぶん来てくれるで?

HiDEX 絶対来てくれへんわ!