結成10周年のベリーグッドマンへ祝福メッセージ

──結成10周年おめでとうございます！ 実はこの取材に際し、お三方にゆかりのある著名人5名からベリーグッドマンへのお祝いメッセージを寄せていただきました。お1人ずつ発表していきますので、リアクションや感想をいただければと思います。まず最初はこちらの方です。

Rover　うわ、これはうれしいな！ Microさんにはプロデュースで入ってもらったり、コーラスをしてもらったりしてるし、Def Techともツーマンライブをやったりとか、ここ4、5年は何かしらコラボレーションさせてもらっている感じですね。

──尊敬する先輩ですか？

Rover　先輩どころか師匠ですね。僕の名付け親でもありますし。

MOCA　僕に音楽の道へ進むことを決意させてくれたのがDef Techなんですよ。高校1年のとき、寮に1台しかないテレビでヨコハマタイヤのCMソング「My Way」を聴いて衝撃を受けたのが出会いです。野球部を引退して「これから何をやろうかな」と考えたときに、「音楽を始めよう」と思って芸大に進んだのは、Def Techの影響ですから。

──師匠からこんなメッセージをいただけたら感無量ですよね。

Rover　ホンマに僕らに期待してくださっていて、時には厳しいお言葉もいただくので、今でもピリッとするような存在なんですよ。嘘をつかない方なので、「“⼗年⼀剣を磨く”というが、10周年となればもうこれは本物だ！」と言ってもらえるのは、かなりうれしいですね。僕たちなりに何か1つ確立できたと思えました。

HiDEX　僕がトラックを作り始めた頃、Microさんに東京に遊びに連れて行っていただいたんです。道中で車の後部座席に僕とMicroさんが座っていたとき、「僕、どうやったら売れますかね」と聞いたら、「無理だよ、お前才能ないもん」って言われて、ホンマに音楽やめようかと思いました（笑）。でもあとからだんだん腹が立ってきて、「なんでそんなん言われなアカンねん。絶対やったんねん！」と思って音楽をやり続けて。その後、何回かライブでご一緒させていただいたんですけど、2015年に大阪城野外音楽堂で行われたDef Techデビュー10周年ライブの打ち上げで「もうお前に勝てるところは少なくなってきたね。本物だよ」と言ってくださったので、続けてきてよかったと思いました。音楽を続けてきて、もっとも報われた瞬間の1つでしたね。

Rover　僕も「m-floのVERBALさんはひと月に50曲作ってる」という話をされたことがあります。この世界で生きていきたいならそれぐらいの馬力でやらないと無理だよという、めちゃくちゃわかりやすい説明をしてくれたんだと思うんです。

HiDEX　憧れだけじゃできへんってことを教えてくれたんだと思います。誰よりもその現実と戦ってきた人だから。

──好きな1曲として挙げている「ライトスタンド」については、「僕も大志を抱き続けようと、新たに決意させてもらった」とも書いてくれていますね。

Rover　「ライトスタンド」が好きだったというのも意外なんですけど。

──意外でしたか？

Rover　まず師匠が僕らの楽曲から好きな1曲を選んでくれるなんて思ってもみなかったので、何が来ても意外なんですけど（笑）。甲子園ライブの本番前にこれを見てたら、もしかしたら泣いてたかもしれないです。

HiDEX　僕はこの言葉を家に飾ります。

Rover　いや、ホンマに。僕ら1人ひとりにとっても、チームとしても、宝物みたいなメッセージですね。

──次はこちらの方のメッセージです。

──Roverさん、駒場さんに「Tシャツしわしわですやん」と言ったとのことですが、本当ですか？

Rover　言いました（笑）。駒場さんが白いTシャツを着てきたんですけど、「駒場さん、これ衣装ですか？」「うん、そやねんけど」「え、これで出るんですか？」って。「これ、俺の一張羅やねん」と言われて、変な空気になっちゃいました（笑）。撮影後に飲みに行ったときも「あのTシャツ、アカンかったかなあ」って、ずっと気にしていました。僕も言いすぎたのかも。

──そうだったんですね。

Rover　駒場さんはお互いまったく売れていない時期に知り合った人なんです。ミルクボーイの“リターン漫才”は最高の発明だと思ったし、後輩と話をするときに「ミルクボーイの漫才は音楽にも応用できる。新しいシステムを作るのは大事やと思うで」と引用させてもらったぐらい好きで、駒場さんの漫才からはすごく学ばせてもらっていますね。

──出会ったのはお互い鳴かず飛ばずの時期だったんですね。

Rover　駒場さんが長渕剛さんのモノマネをやっていた頃です。よく飲みに行ったので、僕は仲がいいと思ってるんですけど、駒場さんは今でもさん付けで呼んでくるし、ずっと敬語なんですよ。それがちょっと気になるので、もう少し気楽に接してほしいです。

MOCA　それが駒場さんなりの気楽なんちゃう？ 僕らのことをリスペクトしてくれているのはひしひしと感じるし、そこでタメ語を使うことのほうが駒場さんの中で耐えれないのかもしれへんよ。たぶん永遠にこのままやと思います（笑）。

HiDEX　僕は一緒に野球をしたのを覚えてます。そこで何気なく「体を鍛えたいんですよね」と言ったときに駒場さんの顔つきが変わったのだけが気になりました（笑）。本気の人には軽い気持ちで言ったらアカンという。

Rover　体を鍛えることに関しては一切笑いなしでやってるらしいですから。

MOCA　徹底的にきっちりしてるんですよ。僕の姉ちゃんにまで誕生日プレゼントをくださるような人なので。王者になるべくしてなったと思います。そういう人が報われる世界であってほしいですね。

──好きな1曲の「アイカタ」に関しては完全に納得ですよね。

Rover　うれしいですね。僕たちはこの曲自体にも、ミルクボーイにも引っ張ってもらえたので。この曲を発表したのはミルクボーイが「M-1」チャンピオンになってすぐ、コロナ禍になって大変だった時期なので、この曲があったからこそ、僕らの関係値がホンマもんになったなという思いはあります。