音楽ナタリー Power Push - バンドじゃないもん!

私たちはゴールを決めたくないもん!

バンもん!だからできること

──この3組のユニットはこれからも継続していくつもりですか?

天照大桃子

鈴姫 このユニットも続けたいけど、別の組み合わせでも超やりたい。

天照 3人組が2組とか。6人いるといろんなパターンができるので。

鈴姫 可能性はいくらでもあると思うんです。楽曲だけじゃなくてアートワークとかも全部自分たちでプロデュースしてこだわってるので。「この人とだったらこれやりたい」っていうアイデアはいっぱい出てくる気がする。

天照 今回の3組のユニットでそれぞれ得意分野のプロデュースが実現できたので、今度はみんなで1曲を作ってみたい。ポンが曲を書いて、汐ちゃんが衣装をデザインして。

恋汐 MVのセットを作ったり、空間演出もしたいなー。

七星 じゃあ、ももがMV撮ろうよ。みゆちぃが振りを付けようよ。

七星ぐみ

鈴姫 ぐみてゃんは好きなケータリングの注文ね(笑)。

天照 ぐみてゃんは英語を交えた歌詞が書けるよ。

鈴姫 うん、ソロのときのぐみてゃんはものすごい大きな可能性を秘めてるので、そこをもうちょっと掘り下げたい。

七星 歌詞書きたいな。

天照 それぞれのスキルをどんどん上げていきたい。やれることはなんでもやったほうがいいんですよ。そういうのはバンもん!だからできることだと思うから。

てっぺんにいるのはビヨンセ

──豊洲ワンマンの話に戻るんですが、みさこさんはあの日、集まった観客をステージから見て「1回目のメジャーデビューのとき、今日のこのステージは見えていませんでした。でも仲間が増えてきてこの6人になったとき、この光景が見えたんです」と言っていました。であれば、今の皆さんにはどんな未来の光景が見えているのかなと。最後にそれを聞かせてください。

望月みゆ

鈴姫 夢を持つのってすごく大事なことだと思うけど、それにこだわると逆に可能性を狭めるんじゃないかなって思うんですよね。ゴールにたどり着いたとして、その先もう活動しないわけでもないし。

──確かにその葛藤はよく聞きますね。例えば、日本武道館公演を成功させるとメンバーもファンも燃え尽きてしまうとか。

鈴姫 まだそんなに売れてないけどね(笑)。別媒体の取材でもふくちゃんと対談したときに「いつかビヨンセをプロデュースしたい」って話してて、私は「バンもん!もビヨンセと対バンできる存在になりたい」って言ったんです。スーパーボウルのハーフタイムショーでのビヨンセ、めっちゃヤバいんですよ。ものすごい数のダンサーがいて、照明とかの演出も世界トップレベルなのに、その真ん中にビヨンセが1人いないと成り立たない。大勢の中でも一番輝いてるんです。バンもん!の6人もそれくらいのパフォーマーにならなきゃってけっこう真面目に思ってて。武道館のステージにはもちろん立ちたいし、それを願ってくれてるもんスターも絶対いると思うけど、私たちはそれをゴールにしたくないっていうか。

天照 ビヨンセと肩を並べるまでの通過点だね。

鈴姫みさこ

鈴姫 あえて言うと、武道館が似合うようなグループにはなりたい。前からずっと言ってるけど「ドン・キホーテでギャルが口ずさむくらい浸透したい」「老若男女に受け入れられたい」なんですよ。もちろんオタクの人たちにも全力で楽しんでほしいけど、それだけじゃなくて。ディズニーランドのショーってどんな人が観ても「楽しい」って気持ちになるじゃないですか。なんだったら観ながら感動して泣いてる人もいるし。

望月 私も泣く。あれはエンタテインメントの最高峰。

鈴姫 バンもん!が目標にするべきなのは、そういうものだと思ってます。

ニューシングル「夏のOh!バイブス」 / 2016年8月24日発売 / ポニーキャニオン
通常盤 [CD] 1296円 / PCCA-70479
Chou Chou Cream盤 [CD] 1080円 / PCCA-70480
ブルーツインズ盤 [CD] 1080円 / PCCA-70481
コットンラビッツ盤 [CD] 1080円 / PCCA-70482
通常盤 収録曲
  1. 夏のOh!バイブス
    [作詞:NAOTO、HIROKI / 作編曲:NAOTO]
  2. HAPPY TOUR
    [作詞:みさこ、恋汐りんご、望月みゆ / 作曲:奥脇達也 / 編曲:MOSAIC.WAV]
  3. 夏のOh!バイブス~instrumental~
  4. HAPPY TOUR~instrumental~

※初回プレス分のみ下記映像を収録した特典映像データが付属

  • 「夏のOh!バイブス」 Music Video
  • Live Movie@Akasaka Blitz 2016.05.17&18 ダイジェスト映像
Chou Chou Cream盤 収録曲
  1. 夏のOh!バイブス
  2. アイスクリームになりたいの♡
    [作詞・作曲・編曲:PandaBoY]
  3. アイスクリームになりたいの♡~instrumental~
ブルーツインズ盤 収録曲
  1. 夏のOh!バイブス
  2. シンデレラブルース
    [作詞・作曲:松永天馬 / 編曲:アーバンギャルド]
  3. シンデレラブルース~instrumental~
コットンラビッツ盤 収録曲
  1. 夏のOh!バイブス
  2. ヒーローズ
    [作詞:みさこ / 作曲:甘夏ゆず / 編曲:河合英嗣]
  3. ヒーローズ~instrumental~
「バンドじゃないもん!全国ツアー2016 ~てっぺん目指そうぜ!武者修行編~」追加公演
  • 2016年9月19日(月・祝)
    静岡県 HAMAMATSU FORCE
  • 2016年9月30日(金)
    北海道 函館club COCOA
  • 2016年11月12日(土)
    沖縄県 Output
バンドじゃないもん!
バンドじゃないもん!

神聖かまってちゃんのドラマーとしても活躍するみさこ(のちにこのグループにおいてのみ「鈴姫みさこ」に改名)を中心に、ドラム&ボーカルの2人組ユニットとして2011年初頭に結成。ツインドラムでアイドルポップスを歌う独特なスタイルで話題を呼ぶ。2012年10月にワーナーミュージック・ジャパンのunBORDEよりメジャーデビュー。2013年に恋汐りんご、七星ぐみ、望月みゆ、2014年に甘夏ゆず、天照大桃子がそれぞれ加入し、現在の6人体制となる。2014年にメジャーからインディーズに活動の場を移すも、その後2年足らずの活動の中で飛躍的成長を遂げ、2016年1月にポニーキャニオンに移籍し再びメジャーに復帰することを発表。5月にシングル「キメマスター! / 気持ちだけ参加します。」で“再メジャーデビュー”を果たし、7月にはグループ史上最大キャパシティとなる東京・豊洲PITでのワンマンライブを成功させた。同年8月にシングル「夏のOh!バイブス」を発表した。