朝比奈れい・工藤のか・七瀬れあ
共通点が見つからない3人
──早生まれ組の皆さんにも一応この質問をしようと思いますが、早生まれで得したこと、損したことはありますか?
朝比奈れい 私は早生まれでよかったなと思うことが多いかも。同じクラスの4月生まれの子の話を聞くと、だいたいが誕生日を祝ってもらえないって言うんです。でも、私は3月17日生まれなのでみんなとすっかり仲よくなっている状態で、たくさんの子から誕生日を祝ってもらえるのがうれしいです。
工藤のか 私は2月20日生まれなので、遅生まれの子のほうが先に年齢が上がるから、「私のほうがちょっと若いよ」という優越感を感じることはあります(笑)。
七瀬れあ 私、早生まれであんまりいいことなかったかも(笑)。3月29日生まれだから、学校が春休みになっちゃって友達に誕生日を祝われなかった。あと、たった3日違いで同じ年の4月生まれの子は後輩になるじゃないですか。そういう後輩に会ったとき、絶対この子は私のことを先輩って思ってないだろうなという空気を感じます(笑)。
──早生まれとされる期間はたった3カ月ですが、いろいろと感じることがあるんですね。では、3人もチーム名を決めましょうか。
七瀬 この3人、共通点が何もない(笑)。あっちの4人みたく一緒にお好み焼きを食べに行ったりしてないし。
朝比奈 2人が最年少だけど、私は最年長だし。
──好きなスポーツとかは?
七瀬 私とのかはバレーボールをやってました。
工藤 あ、れいちゃんは踊るほうのバレエやってたよね。
朝比奈 じゃあ、種目違うけどチームバレーってこと?(笑)
七瀬 うーん、ホントに共通点が見つからないので、チームバレー(仮)ということで取材していただきながら、3人の共通点を探します(笑)。
──わかりました。では、チームバレー(仮)の皆さんにも、ニューアルバム「Appare!TOYBOX」のリード曲「スカイラインファンファーレ!」についてお聞きしたいのですが、広大な滑走路で撮ったというMVの撮影エピソードを教えてもらえますか?
七瀬 いやー大変だったね。
工藤 風がすごかったです。飛行場だったので風通しがよくて(笑)。
朝比奈 最初に落ちサビの部分をすごくいい天気の下で撮れたんです。そのあとつなぎに着替えてサビの部分を撮ろうとしたら、すっごい強風が吹いて、顔がちゃんとカメラに映らないくらいだったんですよ(笑)。なんだか「風に吹かれてもがんばれよ」と言われているみたいで、Appare!っぽいなと思っちゃいました(笑)。
七瀬 がむしゃらだったよね。私、極度の寒がりで、この日は朝から夜まで撮影していて顔が真っ青だったんです。がんばってリップを何回も塗って血色よく映るように終始心がけていました(笑)。ホントにあの日は寒くて、室内の撮影も冷凍庫みたいだった。
工藤 ガレージみたいなところでの撮影も寒くてヤバかったね。風がなくてまだよかったですけど。あと、ドローンを使った撮影が楽しかったです。ずっと上を見ていたので、首が痛くなっちゃいましたけど(笑)。
既存曲を再レコーディングする意義
──アルバムの中からお気に入り曲を挙げるとしたらどれになりますか?
七瀬 私、この「スカイラインファンファーレ!」がお気に入りなんです。ガチャガチャしたAppare!っぽい曲ではないんですけど、シンプルにさわやかで新しいAppare!らしさを感じて。あと「パヤパヤ」も好きです。それこそ、これはアルバムの中で一番Appare!っぽいなと思える曲で。自分たちらしく歌えるし、ファンの方と一緒に踊れる楽しい曲です。
工藤 「ホットラブウィンター」は再録曲を決めるファン投票で1位になったし、冬のかわいい曲なので好きです。足を上げるダンスが踊っていて楽しいんですよ。あと、「イロハニホヘトチリマセン」はかわいく弾けてる曲で、「いろはにほへと」を全部言えるのもあって好きです(笑)。
朝比奈 私は「フレ!フレ!ヒーロー!」が一番お気に入りです。元気で明るくて背中を押してくれる前向きな曲が好きなんですよね。この曲は「がんばれ!」って応援してくれるような曲で、私たちが歌うことでファンの皆さんの背中を押していけたらいいなと思っています。再録曲だと「汽水ガール」は、もともと4、5年前に録った曲で。明るくポップな曲調なのに歌詞はちょっと後ろ向きな感じだから、当時は「どんなテンションで歌えばいいんだろう?」という印象だったんです。今回はそのときとはまだ違う気持ちを持って歌えたので、全然違う音源になっていると思います。
──オリジナルメンバーの朝比奈さん的に、既存曲を再レコーディングしてみてどんな感想を持ちましたか?
朝比奈 やってよかったなと思いますね。5年前なんてアイドルを始めてまだ半年で、歌詞の意味なんてわからないし、とにかく明るく歌わなきゃという思いだったんです。今回5曲を再録して、1曲ごとに「この歌詞ってこういう意味だったんだ」と改めて気付くことができたし、とてもいい機会になったと思います。歌い方も当時とは全然違いますしね。5年前の歌にも、今回の歌にもそのときの自分にしか出せないものがあるので、成長を作品として残せてうれしいです。
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自分史上最高にライブについて考えた1年