アメフラっシ|変幻自在の4人が作り上げた強固な軸

やりたかった音楽に挑戦できるようになった

──ここからシングル「SENSITIVE」の話に移りたいと思います。表題曲「SENSITIVE」はクールなシンセポップナンバーで、「メタモルフォーズ」から続く、愛来さんが言うところのアーティストっぽい曲の流れを汲んだ音楽になっています。この路線を続けることになったのには、何かきっかけがあったんですか?

市川 単純に私たちの引き出しが増えたことが大きいですね。以前の私たちだったらこういう曲は歌えないし、踊れない。少しずつ経験を積んできたことで表現の幅が広がったんだと思います。もともとやりたかったけどできなかったことに、今になって挑戦できるようになりました。

愛来 私はK-POP、特にBLACKPINKさんみたいにカッコよくセクシーに魅せるアーティストが好きで。いつかこういう曲をやりたいなと思っていました。「SENSITIVE」のミュージックビデオでは自分たちで髪型やメイクをプロデュースしたんですよ。アメフラっシの活動を通してやりたいことをやれているので、すごく楽しいですね。

小島 前に比べると、自分たちでやりたいことを考えていて、それを実現できるようになってきました。

──ほかにも王道のアイドルソングっぽくないダンスナンバーやEDM曲を歌っているグループはいますが、ガールクラッシュ感のある音楽をここまで自然に表現できるアイドルグループは稀だと思います。

市川 うれしいです。でも、MVの撮影になるとどう動いたらいいのかわからないし、すごく難しいんです。ファンの方の前ではドヤ顔で踊ってますけど、裏では「できない!」って叫んでるよね。

愛来 ほかのアーティストさんのMVを参考にしたり。

市川 私はK-POPのアーティストさんにあまり詳しくないので、撮影の前日に愛来に電話で相談しました。いろいろと多才なはなに頼ることも多いですし……。

鈴木萌花

小島 萌花は?

市川 (笑)。「ヤバい! 2人のことを褒めるなら、萌花のこともなんか言わなきゃ」と思ってめっちゃ考えながら話してた。

鈴木 ……がんばります。

市川 いやいや(笑)、萌花はめちゃくちゃ努力家で、刺激を受けています。萌花を見て「私もがんばらなきゃ」と思うんですよ。引っ張られています。

──鈴木さんが4人の中で頼れる柱になりつつある?

市川 それは違います(笑)。頼れないからこそ、いい柱なんです! ちょっとぐらぐらしてる柱だから、みんなで集まって必死になって支えてるっていう。

鈴木 必死になって褒めてる(笑)。だからこそチームワークがいいんだよね。

愛来 ホントに思うのは、萌花がいるおかげでアメフラっシがアイドルでいられてるということです。一番アイドルらしさを持っているんですよ。

アメフラっシ

MV曲の注目ポイント

──「SENSITIVE」の話に戻りまして、この曲の注目ポイントを皆さんからぜひ聞かせてください。

愛来 サビで頭を振って踊っているんですが、地味に1人ずつ頭の振り方が違うので、そこに注目してほしいです。

市川 振り方をわざと変えてるつもりはないんですけど、それぞれの個性が出ちゃうんです。

鈴木 ファンの方もそこの踊りが好きって言ってくれるよね。

市川 「SENSITIVE」はただ単にカッコいいだけじゃなく、歌詞に繊細な部分もあって。振りでもその繊細さを表現しています。

小島 歌詞にタイトルの「SENSITIVE」というワードが出てくるんですけど、その言い方にも1人ひとりの個性が表れています。

鈴木 あと、トゥットゥルトゥルっていうメロディがあって……。

市川 それ文章で表しづらいから!(笑)

鈴木 (笑)。えっと、1サビと2Aの間と、アウトロにあるメロディがすごく耳に残るんですよ。聴けば聴くほど印象が強くなる、中毒性のある曲だと思います。

──シングルからはもう1曲、シティポップ風のメロウなサウンドが特徴のラブソング「Lucky Number」のMVが作られました。

市川 私たちの中では「Lucky Number」はかわいい系の曲なんですよ。一般的なイメージのアイドルが歌うかわいい曲とは違うかもしれないですが、この曲にはおしゃれなかわいさがあると思います。

小島 大人かわいい感じ。

愛来 大人っぽくておしゃれでありつつ、曲中にピースしたり、かわいさのアクセントがあって。新しい楽しみ方のできる曲ができたと思います。

小島 この曲は1という数字がキーになっていて。振りにところどころ1が隠れているので、ぜひ探しながらMVやパフォーマンスを観てほしいです。

アメフラっシにハマらせる自信がある

──このシングルがアメフラっシにとって初の全国流通盤となるわけですが、結成から3年という月日を考えると、「やっと全国流通盤か」という印象も正直ありますよね。メンバーの皆さんはこのことについてどう受け止めているのでしょう?

小島 でも、やっとだからこそ、うれしさも倍増で。ファンの方と気持ちがひとつになって、より一層アメフラっシの活動を盛り上げていけるんじゃないかと思っています。

愛来

愛来 待望すぎて、リリースが決まってからしばらくは実感が薄かったです。収録曲をレコーディングしているときも、「ホントにこれが全国のCDショップに並ぶの?」という感じで。

市川 ずっとお客さんと同じ方向を向いて活動してきたので、リリースが決定したことを発表したときはすごく温かい反応を感じることができました。この3年間でメンバー同士の絆を築けたのはもちろん、ファンの方との絆も深まりました。

──11月に開催される初の東名阪ツアー「AMEFURASSHI 1st Tour〈Close to You〉」もメンバー、ファンともに待ち望んでいたものですね。

鈴木 去年はコロナ禍で活動が止まっちゃって、やりたいけどできないことも多くて。「今年こそは前に進むぞ!」と意気込んでいたものの、やっぱりコロナの影響で活動に波があり、「また去年と同じような1年になるのかな……」と不安になったときもあったんです。でも、今年の後半に差しかかってCDの全国流通や東名阪ツアーが決まっていって、どんどんステップアップできているのがうれしいですね。

──ここからは今まで貯めてきたパワーを原料に、アメフラっシの名前を全国に広めていくターンですね。

小島 攻撃のターンです!

市川 とりあえず、1回でいいからアメフラっシのライブを観てほしいです。観てくれたら、アメフラっシにハマらせる自信があります。

──次にクリアしたい目標、つかみたい夢は?

鈴木 やっと初の全国流通盤をリリースするという段階でこれを言うのは気が早いかもしれないですけど、私はやっぱりメジャーデビューしたいです。メジャーデビューしたから一気に何かが変わるということでもないかもしれないですが、前から応援してくれている皆さんと共有している夢だから、それは叶えたいし、ずっと抱き続けたいです。

市川 私はやっぱり、(大勢の人に)見つかりたいですね。この3年間でいろいろ身に付けてきて、幅広いジャンルの曲をやってきたので、知ってもらえさえすれば、どこかしらに刺さってくれるんじゃないかなと思っています。

小島 私もとにかく見つかりたい、バズりたいというのは同じです。あと、これを言うと毎回みんなに「1人で叶えて」ってなぜか突き放されるんですけど、個人的に大好きな「ONE PIECE」の主題歌をいつか歌いたいです。私1人じゃなく、アメフラっシとしてみんなで歌いたいからこれはアメフラっシの夢なんです。落ちサビは私が歌いたいけど(笑)。

市川 では、最後は締めが得意という愛来さんお願いします!

愛来 それ、どこ情報?(笑) 私もやっぱり1回でもパフォーマンスを観てもらわなきゃ始まらないと思っているので、最近はどうやったら観てもらえるんだろう、TwitterやYouTubeでどうしたらバズるんだろうと考えているんです。でも、最終的には自分たちの軸をしっかり作ることが大事で、観てもらうチャンスがあったとしてもパフォーマンスが魅力的じゃないと刺さらないので、自分を磨くことが一番なのかなと感じています。見た目やパフォーマンス、精神的にもすべてにおいて成長することが、自分の中の目標ですね。

アメフラっシ

ライブ情報

AMEFURASSHI 1st Tour〈Close to You〉
  • 2021年11月20日(土) 愛知県 名古屋CLUB QUATTRO [第1部]OPEN 12:30 / START 13:00 <出演者> アメフラっシ / 手羽先センセーション [第2部]OPEN 16:30 / START 17:00 <出演者> アメフラっシ
  • 2021年11月21日(日) 大阪府 ESAKA MUSE [第1部]OPEN 12:30 / START 13:00 <出演者> アメフラっシ / 大阪☆春夏秋冬 [第2部]OPEN 16:30 / START 17:00 <出演者> アメフラっシ
  • 2021年11月27日(土) 東京都 新宿ReNY [第1部]OPEN 12:45 / START 13:30 [第2部]OPEN 17:15 / START 18:00 <出演者> アメフラっシ
アメフラっシ
アメフラっシ
スターダストプロモーションのアイドルセクション「STARDUST PLANET」に所属する愛来、鈴木萌花、市川優月、小島はなの4人組グループ。合言葉は「みんなに幸せの雨を降らせます!」。2018年11月に3B juniorのDNAを引き継ぐグループとして始動し、12月に東京・下北沢GARDENで初のワンマンライブを開催した。その後もさまざまなライブやイベントに出演し、精力的な活動を展開。2021年3月に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で過去最大規模の単独公演「Wings and Winds」を成功させた。11月に初の全国流通盤となるシングル「SENSITIVE」をリリースし、初の東名阪ツアー「AMEFURASSHI 1st Tour〈Close to You〉」を行う。