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AKB48 横山由依×向井地美音|AKB48“第3章”の幕開け、知られざる総監督の仕事内容と“本店”で実現させたい野望

結成13周年を迎えたAKB48がこの春、新たな門出を迎える。昨年12月8日、東京・秋葉原にあるAKB48劇場で開催された「AKB48劇場13周年特別記念公演」にてAKB48グループ総監督の横山由依が次期総監督として、向井地美音を指名。向井地はファンとメンバー3800名超が参加した「AKB48グループ センター試験」で2位と大差を付けて1位に輝くなど、並外れたグループ愛を持つ存在で、昨年の「AKB48グループ選抜総選挙」のスピーチでは「いつの日か、私は総監督になりたい」と宣言していた。その決意表明から1年も経たず、横山から総監督のバトンが渡されることとなった。

音楽ナタリーでは現総監督の横山と、次期総監督の向井地にインタビュー。「総監督の仕事内容とは?」という基本的な内容に始まり、初代総監督の高橋みなみ卒業後、運営との衝突もたびたびあったという横山がどのような思いを抱え、約3年間にわたって総監督を務めていたのか。そしてAKB48の“第3章”のスタートラインに立った向井地の今の心境は? 節目となるタイミングで、2人に話を聞いた。

取材・文 / 小野田衛 撮影 / 藤田二朗(photopicnic)

総監督とは?

──次期総監督が向井地さんになることが昨年12月に発表されましたが、まだ横山さんの卒業時期が決まったわけではありません。いつから総監督のポジションは向井地さんに移行するんですか?(取材は3月上旬に実施)

横山由依 近々、4月1日に交代することを発表する予定で、実はすでに動き始めているんです。今年に入ってから、みーおん(向井地美音)には実務的なことをお願いしているので、今はちょうど引き継ぎ期間みたいな時期です。

──そもそも総監督は何をやる役職なんですか? 具体的な内容が外部からは見えない部分もありまして。

向井地美音 一番わかりやすいのは、コンサート本番前に円陣を組んで200~300人の前で声をかけることですかね。それから運営の方とのやりとりも大事な役割になります。テレビ番組に出演するとき、最初にスタッフさんにご挨拶するのも総監督の仕事です。

──運営サイドとの交渉まで業務内容に含まれるんですね。

横山 そうなんです。メンバーの要望をまとめたうえで、「もっとこうしたほうがAKB48はよくなると思います」とスタッフに提案することもあります。あるいは逆に運営から言われたことをメンバーに伝えるというケースもあります。「コンサートでこうしたい」みたいな意見があるとして、メンバーそれぞれが主張し始めたら、意見が散らかってしまいます。そこで意見をまとめる総監督という役割が必要になってくるんです。

左から横山由依、向井地美音。

運営とメンバーの間に入る“中間管理職”

──AKB48に限らず、一般的なアイドルのイメージは「大人たちに言われたことを忠実にこなす少女たち」といったところだと思うんです。総監督ともなると、自分から能動的に働きかけていく必要がある?

横山 例えばコンサートのセットリストを渡されたとき、「これは違うな」と思ったらスタッフさんにそう伝えるんです。その結果、セットリストが変更されることもけっこうありました。もちろんそこは独断で決めるわけにはいかないので、「これはおかしいんじゃない?」というみんなの声が集まった段階で、その意見をまとめて私が伝えるということになるんですけど。ただ難しいのは、必ずしもメンバーの意見が1つというわけではないんですよ。いろんな意見の中には、ただのわがままじゃないかって思ったりすることもあるので、そこは自分で見極めていく必要があるわけです。メディアに載せていただく記事で、総監督は「中間管理職」と書かれることが多いんです。私は会社勤めの経験がないですけど、たぶん近い感じなのかなって予想しています(笑)。

──僕はサラリーマン経験もありますけど、実際の中間管理職なんてAKB48グループ総監督に比べたら屁みたいなものです。

横山 いやいや、そんな。

向井地 でも総監督は本当にメンバーとスタッフさんの架け橋的な存在ですからね。かなり責任は重要だなと改めて感じています。「こうしたらいいのにな」という意見は、就任する前も持っていたんです。横山さんとごはんに行ったとき、それを伝えたこともあります。

──具体的には、どういったことを?

向井地美音

向井地 結果的に実現しなかったんですけど、各チームのメンバーを16人に固定したほうがいいと伝えました。どういうことかと言うと、現状、1つのチームが20人以上になっているんです。だけどAKB48の公演というのは16人が基本なので、そうすると当然、ステージに立つことができないメンバーも出てくるんです。そういう子にしてみたら、「自分は本当にこのチームのメンバーなのか?」という気持ちに絶対なってしまう。

横山 うん。モチベーションとか自覚の問題になるよね。

向井地 メンバーは「自分がここに存在している意味」を考えるものなんです。16人全員がそれぞれ役割を持って、同じ意識でいないと、どうしてもチームとしての一体感は出ませんから。

横山 こういう意見ってメンバーからじゃないと出てこないと思うんです。

運営との衝突になることも

──総監督ともなれば、説得力ある言葉で大人たちを説き伏せるとか、ある種の交渉術や大人力も試されることになるんですね。

横山 それは確かにあるかもしれないです。スタッフさんと話していると、どうしてもヒートアップする場面が出てくるんですね。それで私も最初の頃は思ったことを全部その場でブチまけていたんですよ。「いやいや! それは違うんじゃないですか!?」みたいな感じで。

──常にはんなりしているイメージの横山さんが?

横山由依

横山 「なんでわかってもらえないんだ」という気持ちになることもあります。運営の方だってAKB48をよくしようと真剣に考えているわけだから、お互いに本気で仕事をしていたら、むしろ違う意見が出てくるのは自然なことだと思います。ただ、激昂している私の様子を若いメンバーに見せるのは正直言ってあまり好ましくはない(笑)。そこはちょっと反省しました。だから今は思うことがあっても、ワンクッション置いてから落ち着いたトーンで話すようにしています。結果として、そっちのほうが相手に伝わりますしね。グワーッて熱くなったら自分の負け。もっとも、みーおんは落ち着いているから、そのへんはまったく心配ないと思いますが。

──最近のAKB48はボイストレーニングも熱心にやっていますけど、それも横山総監督の提案だと伺いました。

横山 そうですね。1期、2期といった先輩たちは、すごく個性のあるメンバーが多かったんです。それに対して私たちは、集団としてのまとまりを強くしていきたかったので。それは歌だけじゃなく振りに関しても同じで。それと実はAKB48は歌がうまいメンバーが多いんです。

向井地 多い! 「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」とか、みんなうまくて本当に驚きました。

横山 単純に昔は忙しすぎて、ボイトレをする時間もなかったのかもしれません。いずれにせよ、実力的な部分が底上げされたほうがコンサートも劇場公演も楽しくなりますからね。やっぱりメンバーの歌声がはっきりと届くほうが絶対いいですよ。

「総監督をやりたい」

──それにしても、今の横山さんは肩の荷が降りてホッとしているのでは?

横山 ようやくこの重い看板を降ろすことができるのかという安堵感もあります(笑)。

向井地 やはりそう感じていましたか(笑)。

横山 総監督をやらせていただいたことは本当に光栄に思っています。私は総監督という肩書きがなかったら、何も残らなかっただろうし。この数年間で勉強させてもらったことは何物にも代えがたくて、普通のメンバーだったら体験できないようなことも数多くありました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ただ同時に、総監督の肩書きが重いと感じることもやっぱりありました。今は軽くなったというか、晴れやかな気分ですよね。

──向井地さんもずいぶんヘビーな案件を継承されるハメになりましたね(笑)。

横山 そこはすごく悩みました。次はみーおんにすると決めてはいたものの、本人に伝えるまですごく悩んだし、伝えたあともすごく悩んでいて。だって、どれだけこの総監督というものが重いのか私は肌身に感じているわけですから。たかみな(高橋みなみ)さんの後ろ姿も見てきましたし。例え本人がやる気でも、プレッシャーで潰れちゃうようなこともあるかもしれないし。

横山由依

──向井地さん以外のメンバーになる可能性もあった?

横山 そうですね。次の総監督をどうするかということは私なりにすごく考えましたし、実際、ほかのメンバーとも話もしました。その中で総合的に判断して、みーおんが適役だということになったんです。そもそも私は卒業するまで総監督をやるつもりでいたんですよ。たかみなさんもそうだったから、それが普通なのかと思っていたんです。だけど秋元先生とお会いしたとき、言われたんです。「横山も自分が現役でいるうちに後進を育てることを考えてもいいんじゃないか。自分の個人活動もできるし、ひいてはそれがグループのためにもなるだろう」と。それを聞いて、なるほどと思ったんです。そして決定的だったのが、みーおんが去年の総選挙で「総監督をやりたい」と言ってくれたことでした。たかみなさんも私も自らの意思で総監督になったわけじゃないですから。「なりたい」と明確に意思表明している人がいるんだったら、それに越したことはないです。

AKB48「ジワるDAYS」
2019年3月13日発売 / You,Be Cool!
AKB48「ジワるDAYS」Type A初回限定盤

Type A初回限定盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-90613~4

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AKB48「ジワるDAYS」Type A通常盤

Type A通常盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-613~4

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CD収録曲
  1. ジワるDAYS
  2. 私だってアイドル! / 指原莉乃
  3. Generation Change / AKB48カップリング選抜
  4. ジワるDAYS(off vocal ver.)
  5. 私だってアイドル!(off vocal ver.)
  6. Generation Change(off vocal ver.)
DVD収録内容
  1. 「ジワるDAYS」Music Video
  2. 「私だってアイドル!」Music Video
  3. 「Generation Change」Music Video
AKB48「ジワるDAYS」Type B初回限定盤

Type B初回限定盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-90615~6

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AKB48「ジワるDAYS」Type B通常盤

Type B通常盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-615~6

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CD収録曲
  1. ジワるDAYS
  2. 私だってアイドル! / 指原莉乃
  3. 初恋ドア / 坂道AKB
  4. ジワるDAYS(off vocal ver.)
  5. 私だってアイドル!(off vocal ver.)
  6. 初恋ドア(off vocal ver.)
DVD収録内容
  1. 「ジワるDAYS」Music Video
  2. 「私だってアイドル!」Music Video
  3. 「初恋ドア」Music Video
AKB48「ジワるDAYS」Type C初回限定盤

Type C初回限定盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-90617~8

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AKB48「ジワるDAYS」Type C通常盤

Type C通常盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-617~8

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CD収録曲
  1. ジワるDAYS
  2. 私だってアイドル! / 指原莉乃
  3. 必然性 / IZ4648
  4. ジワるDAYS(off vocal ver.)
  5. 私だってアイドル!(off vocal ver.)
  6. 必然性(off vocal ver.)
DVD収録内容
  1. 「ジワるDAYS」Music Video
  2. 「私だってアイドル!」Music Video

※IZ4648「必然性」のMVは未収録。

「ジワるDAYS」

岡田奈々 / 岡部麟 / 荻野由佳 / 小栗有以 / 柏木由紀 / 坂口渚沙 / 指原莉乃 / 下尾みう / 白間美瑠 / 菅原茉椰 / 須田亜香里 / 高橋朱里 / 瀧野由美子 / 田中美久 / 中井りか / 松井珠理奈 / 松岡はな / 向井地美音 / 矢作萌夏 / 山内瑞葵 / 横山由依 / 吉田朱里

※センターは指原莉乃。

「私だってアイドル!」

指原莉乃

「Generation Change」AKB48カップリング選抜

浅井七海 / 太田奈緒 / 大西桃香 / 小田えりな / 加藤玲奈 / 行天優莉奈 / 久保怜音 / 倉野尾成美 / 込山榛香 / 佐藤栞 / 鈴木くるみ / 田口愛佳 / 谷川聖 / 谷口めぐ / 西川怜 / 前田彩佳 / 武藤十夢 / 村山彩希 / 山田菜々美 / 横山結衣

※センターは西川怜。

「初恋ドア」坂道AKB

梅澤美波 / 梅山恋和 / 大園桃子 / 岡部麟 / 小栗有以 / 加藤史帆 / 久保史緒里 / 小池美波 / 小坂菜緒 / 小林由依 / 齊藤京子 / 坂口渚沙 / 佐々木美玲 / 下尾みう / 菅井友香 / 鈴本美愉 / 瀧野由美子 / 田中美久 / 土生瑞穂 / 福岡聖菜 / 矢作萌夏 / 山内瑞葵 / 山下美月 / 与田祐希 / 渡邉美穂

※センターは山下美月。

「必然性」IZ4648

梅澤美波 / 岡田奈々 / 小栗有以 / 柏木由紀 / クォン・ウンビ / 小池美波 / 小林由依 / 齋藤飛鳥 / 指原莉乃 / 白石麻衣 / 菅井友香 / 須田亜香里 / チャン・ウォニョン / チョ・ユリ / 長濱ねる / 西野七瀬 / 土生瑞穂 / 堀未央奈 / 本田仁美 / 宮脇咲良 / 矢吹奈子 / 山下美月 / 横山由依 / 渡邉理佐

※チャン・ウォニョンと宮脇咲良のダブルセンター。

「「屋上から叫ぶ」Sucheese(すちーず)

石田千穂 / 梅山恋和 / 小熊倫実 / 久保怜音 / 末永桜花 / 矢作萌夏 / 渡部愛加里

※センターは矢作萌夏。

AKB48(エーケービーフォーティエイト)
AKB48
秋元康プロデュースのもと、2005年に始動したアイドルグループ。劇場に足を運べばメンバーに会える「会いに行けるアイドル」をコンセプトに、秋葉原にある専用劇場(AKB48劇場)で公演を行っている。楽曲の作詞はすべて秋元康が担当。2006年2月にシングル「桜の花びらたち」をインディーズからリリースし、オリコンウィークリーチャートでトップ10入りを果たす。同年10月にはシングル「会いたかった」でメジャーデビュー。2007年春には初の全国ツアーも開催されたほか、同年末の「NHK紅白歌合戦」に初出場を果たすなど、着実に知名度を上げていった。2011年3月に20thシングル「桜の木になろう」をリリース。以降、5月に「Everyday、カチューシャ」、8月に「フライングゲット」、10月に「風は吹いている」とミリオンセールスを連発。2011年オリコン年間シングルチャートで1位から5位をAKB48が独占する結果となり、“国民的アイドル”と呼ばれる地位を確立した。2018年6月に10回目の「選抜総選挙」となる「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」を開催し、松井珠理奈が1位を獲得。宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美の3名が日韓合同アイドルIZ*ONE専任メンバーとなり、10月末に韓国でデビュー。2019年3月に「選抜総選挙」3連覇の偉業を成し遂げた指原莉乃の卒業シングル「ジワるDAYS」をリリースした。