歌詞から紐解くメンバーの心情
──ここからはお話を詳しく聞くにあたって、2班に分かれて話をお伺いします。まずは菅原さん、倉野尾さん、下尾さんにお話を伺います。「NO WAY MAN」は歌詞の力強さが印象的です。特に印象に残っているフレーズはありますか?
菅原 特に好きなのは「間違いだって気にしない ひたすら進むんだ いいとか悪いとかまとめて やってみなきゃわからない」です。これからも自分が正しいと思うことをやり続けるしかないんだと、歌詞から教わりました。たとえ自分のやったことに間違いがあっても、それはそれで学びにつながって、次からの糧になる。そう考えると、何はともあれ前に進み続けることが大事なんだと改めて思いました。
──「その他大勢の群れ 沈んで溺れる」というフレーズも強烈です。これを大所帯のグループが歌うのかと驚きました。大人数の中で埋没しないよう、皆さんが普段から心がけていることはありますか?
下尾 私は「PRODUCE 48」(韓国のオーディション番組)に参加したこと自体が大きな挑戦でした。今おっしゃったフレーズの1つ前の「何もやらなきゃ流されていくだけ」が私の歌割りなんですが、「何かアクションを起こさないとダメ。しかもほかの人とは違うことでチャレンジしていかないと」という私の気持ちがそのまま反映されていて、本当にビックリしました。
倉野尾 この歌詞は本当に深いです。大人数の中でどうやって存在感を出せるのかについて、私は3年くらい前からずっと考えていました。加入して1年目の夏、チーム8で合宿をしたんですが、その2、3カ月前にあった「第6回AKB48 選抜総選挙」ではチーム8から誰もランクインできませんでした。まだ1年目で何もできなかったんですが、「とにかく自分を変えなきゃ」と本気で考えたんです。それで合宿のときに私は勇んで「センターを目指します」と口にして、自分の中で何かが弾けた気がしました。そんな私の気持ちが、まさにこの歌詞のままでした! 「秋元先生はなんで私の気持ちがここまでリアルにわかるんだろう?」と驚きました(笑)。
菅原 あと「絶対に無理だって 世界中の人に言われた」が印象に残りました。実は私、以前は知らない方とお話しするのが少し苦手でした。単純に人見知りが激しいので自分自身の問題なんですが……。
──菅原さんは人見知りとのことですが、なぜ人前に立つアイドルになろうと考えたんですか?
菅原 柏木由紀さんがすごく好きだったので、一緒に踊ってみたい一心でオーディションを受けました。そのときは自分が人見知りなんていうことは完全に忘れていました(笑)。だけど自分が実際にアイドルになって知らない方とお話しする機会が増えると、それこそ「絶対に無理だ」って落ち込んでいました。
──どうやって克服したんですか?
菅原 考え方を変えました。無理してアイドルを演じずに、素の菅原茉椰を出していこうって。そうしたら気持ちが楽になって知らない人と話をするのも楽しくなりました。
下尾 それと似た話だと、私はMCが「絶対に無理!」と思っていました。なるちゃん(倉野尾)は、その過程を見てきたからわかるはずです。
倉野尾 うん、確かにヤバかった(笑)。
下尾 私がしゃべるたびにメンバーもお客さんも面白がって笑ってくださるんですけど、こっちはなんで笑われているのか理解できなくて。いまだにMCがうまくなったと言えないけど、前と違って今は周りをしっかり見て、お話をする努力はしています。
海外のリスナーにAKB48を知ってもらうチャンス
──「NO WAY MAN」は、IZ*ONEとしてデビューすることになった3人への壮行シングルという位置付けになっています。3人について思うことを聞かせてください。
下尾 私も「PRODUCE 48」に参加していましたし、ひぃちゃん(本田仁美)とはチーム8でもずっと一緒だったので感慨深いです。韓国で一緒にいても、やっぱりあの3人は人一倍の努力家でした。もちろん全力で応援していますが、私としてはちょっと寂しい気持ちもあります。
倉野尾 ひぃちゃんが選ばれたときは驚きました。私の中でひぃちゃんのイメージは、とにかく元気いっぱいな存在。しかも言うことが面白いんです。
下尾 ダンスがうまいのは以前からもちろん知っていましたが、それよりもいたずらっ子なイメージのほうがチーム8内でも強くて。
菅原 私はIZ*ONEに行った3人とは接点がほとんどないんです。強いて言うなら憧れの存在です。自分がAKB48グループに入る前から、HKT48さんやチーム8さんをファンとして見ていましたし、最初から遠い存在だったのが、もはや何万光年も離れてしまったような感じ。
倉野尾 宇宙レベルで離れてしまった(笑)。
──AKB48グループの中にいても、そう感じるものなんですね。
菅原 IZ*ONEとしての3人の活躍は本当にすごいです。TwitterやInstagramのフォロワー数の増え方にしても、ものすごい勢いを感じます。3人の活躍はAKB48の存在を世界の人に知ってもらうチャンスでもあるし、3人のほかにも素敵なメンバーがいるって海外の方にも気付いていただける機会でもあると思うんです。IZ*ONEでがんばっている3人に負けないくらい、私たちもAKB48グループの一員としてもっとがんばっていきたいと思っています。
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生まれ変わってもアイドルをやりたい
- AKB48「NO WAY MAN」
- 2018年11月28日発売 / You,Be Cool!
-
Type A初回限定盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-90585~6 -
Type A通常盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-585~6
- CD収録曲
-
- NO WAY MAN
- 池の水を抜きたい / 池の水選抜
- わかりやすくてごめん / PRODUCE48選抜
- NO WAY MAN(off vocal ver.)
- 池の水を抜きたい(off vocal ver.)
- わかりやすくてごめん(off vocal ver.)
- DVD収録内容
-
1~3曲目のミュージックビデオを収録
-
Type B初回限定盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-90587~8 -
Type B通常盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-587~8
- CD収録曲
-
- NO WAY MAN
- 池の水を抜きたい / 池の水選抜
- それでも彼女は / 大人選抜2018
- NO WAY MAN(off vocal ver.)
- 池の水を抜きたい(off vocal ver.)
- それでも彼女は(off vocal ver.)
- DVD収録内容
-
1~3曲目のミュージックビデオを収録
-
Type C初回限定盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-90589~90 -
Type C通常盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-589~90
- CD収録曲
-
- NO WAY MAN
- 池の水を抜きたい / 池の水選抜
- おはようから始まる世界 / U-19選抜2018
- NO WAY MAN(off vocal ver.)
- 池の水を抜きたい(off vocal ver.)
- おはようから始まる世界(off vocal ver.)
- DVD収録内容
-
1~3曲目のミュージックビデオを収録
-
Type D初回限定盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-90591~2 -
Type D通常盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-591~2
- CD収録曲
-
- NO WAY MAN
- 池の水を抜きたい / 池の水選抜
- 最強ツインテール / U-16選抜2018
- NO WAY MAN(off vocal ver.)
- 池の水を抜きたい(off vocal ver.)
- 最強ツインテール(off vocal ver.)
- DVD収録内容
-
1~3曲目のミュージックビデオを収録
-
Type E初回限定盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-90593~4 -
Type E通常盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-593~4
- CD収録曲
-
- NO WAY MAN
- 池の水を抜きたい / 池の水選抜
- 夢へのプロセス / AiKaBu選抜
- NO WAY MAN(off vocal ver.)
- 池の水を抜きたい(off vocal ver.)
- 夢へのプロセス(off vocal ver.)
- DVD収録内容
-
1~3曲目のミュージックビデオを収録
- 「NO WAY MAN」
-
宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美、小栗有以、岡田奈々、指原莉乃、横山由依、柏木由紀、向井地美音、高橋朱里、白間美瑠、宮崎美穂、荻野由佳、須田亜香里、岡部麟、瀧野由美子、中井りか、倉野尾成美、田中美久、下尾みう、竹内美宥、菅原茉椰、山内瑞葵
- 「池の水を抜きたい」(池の水選抜)
-
太田奈緒、大家志津香、加藤玲奈、込山榛香、佐々木優佳里、谷口めぐ、西川怜、峯岸みなみ、山邊歩夢
- 「わかりやすくてごめん」(PRODUCE48選抜)
-
村瀬紗英、後藤萌咲、千葉恵里、小嶋真子、中西智代梨、武藤十夢、佐藤美波、岩立沙穂、山田野絵、浅井七海、村川緋杏、荒巻美咲、本村碧唯
- 「それでも彼女は」(大人選抜2018)
-
稲垣香織、運上弘菜、大西桃香、大場美奈、小田えりな、北川綾巴、佐藤栞、渋谷凪咲、惣田紗莉渚、田中皓子、西潟茉莉奈、古畑奈和、村山彩希、森保まどか、山口真帆、吉田朱里
- 「おはようから始まる世界」(U-19選抜2018)
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太田彩夏、太田夢莉、大盛真歩、加藤美南、行天優莉奈、坂口渚沙、上西怜、高倉萌香、谷川聖、豊永阿紀、中村舞、福岡聖菜、本間日陽、前田彩佳、松岡はな、松本日向、薮下楓、横山結衣
- 「最強ツインテール」(U-16選抜2018)
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石田千穂、市岡愛弓、岩田陽菜、梅山恋和、小熊倫実、小畑優奈、門脇実優菜、久保怜音、末永桜花、鈴木くるみ、田口愛佳、武田智加、矢作萌夏、山田杏華、山本彩加、渡部愛加里
- 「夢へのプロセス」(AiKaBu選抜)
-
福岡聖菜、荻野由佳、永野芹佳、小田えりな、山内瑞葵、浅井七海、田口愛佳、佐藤美波、中川美音、小栗有以、山口真帆、菅原りこ、高倉萌香、小嶋花梨、村雲颯香、篠崎彩奈
- AKB48(エーケービーフォーティエイト)
- 秋元康プロデュースのもと、2005年に始動したアイドルグループ。劇場に足を運べばメンバーに会える「会いに行けるアイドル」をコンセプトに、秋葉原にある専用劇場(AKB48劇場)で公演を行っている。楽曲の作詞はすべて秋元康が担当。2006年2月にシングル「桜の花びらたち」をインディーズからリリースし、オリコンウィークリーチャートでトップ10入りを果たす。同年10月にはシングル「会いたかった」でメジャーデビュー。2007年春には初の全国ツアーも開催されたほか、同年末の「NHK紅白歌合戦」に初出場を果たすなど、着実に知名度を上げていった。2011年 8月に22ndシングル「フライングゲット」をリリース。以後、10月に東日本大震災復興応援ソング「風は吹いている」などでミリオンセールスを連発し、2011年オリコン年間シングルチャートで1位から5位をAKB48が独占する結果となり、“国民的アイドル”と呼ばれる地位を確立した。2018年1月に9thアルバム「僕たちは、あの日の夜明けを知っている」をリリース。6月に10回目の「選抜総選挙」となる「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」を開催し、松井珠理奈が1位を獲得した。宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美の3名が日韓合同アイドルIZ*ONE専任メンバーとなり、10月末に韓国でデビュー。11月にこの3人への“壮行シングル”という位置付けの54thシングル「NO WAY MAN」をリリースした。