冬の野音で「トライアングルダッシュ」復活!
──そんないろいろあった2022年の締めくくりが、12月17日に行われる日比谷野音でのワンマンライブになるのかなと思います(参照:虹のコンキスタドール、冬の野音ワンマンで声出し解禁!根本凪が作詞したハロウィン曲MV公開も)。野音もまた虹コンが目標に掲げていた場所ですが、そのチャンスが冬真っ只中に来るという(笑)。
的場 でも私たちにとっちゃ、ちょうどいいかもね。
岡田 めっちゃ踊るんで。夏だと暑すぎて熱中症になっちゃうかもしれない。あと今回は声出しが解禁になるので、たぶん虹コンだいすきマンのみんなも熱くなると思うんですよ。
大和 そうなんですよ! 私はできれば夏の野音に立ちたいと思ってたけど(笑)、年内に声出しありのワンマンをやりたいなと思っていたのですごくうれしいです。来年にはいろんなところで声出しありになりそうじゃないですか。だからそれよりも先に、もしコールを解禁するなら虹コン単独ライブがいい!と思ってました。
──虹コン現場で声出し解禁!という情報が出たときは、なんならファン以外の人も沸いていた印象です。
大和 そうなんですよ。
蛭田 フェスとかに出演させていただくと、いろんなアイドルさんのファンの方たちが「トライアングル・ドリーマー」のコールをしに来てくださるんですよ。私たちは「トライアングルダッシュ」って呼んでるんですけど(笑)。
──「沸けるアイドル曲と言えば」みたいな、コール込みでお馴染みの曲としてアイドルファンの間で定着していますよね。
蛭田 フェス会場でイントロの「トゥールールー」が鳴ったら、向こうのほうから「ドドドドドドド……」って足音が近付いてくるんですよ。そうやって虹コンのライブでコールするのを楽しみにしている方もいるので……3年ぶり? すごく楽しみですね。
──セットリストはもう考えているんですか?(取材は11月中旬に実施)
大和 セトリはメンバー案とスタッフさん案があって、2つを並べてさらにメンバーで意見を出し合っています。「この曲はこのコールがあるから外せない」とか、強い意思で(笑)。
蛭田 みんなこの曲のコール叫びたいだろうなー!みたいな。
大和 コロナ禍で増えた曲もたくさんあるので、そのへんは移動中に車の中で流しながら「ここ、こういうコールができるよね」って話し合ったり(笑)。
岡田 「ここ『フッフー!』って入るんじゃない?」って(笑)。
大和 コロナ禍にもいい曲がいっぱいできたし、そういう曲にも野音でコールが入ったら絶対楽しいと思う。
──実際にどういうコールになるかは、だいすきマンたちに委ねるわけですよね。あれはオタク発祥のカルチャーなので。
大和 そうですね。
岡田 みんな最近は野音に向けて練習会とかしてるみたいですよ(笑)。昔のBlu-rayを観て復習したり。
蛭田 カラオケで虹コンの曲を流しながら歌わずにコールやってるという人もSNSで見かけました(笑)。
──声を出せる喜びもあるでしょうけど、コール文化の復活そのものがうれしい人もいるでしょうね。
大和 いやあ……そうですよねえー。
一同 あはははははは!
的場 オタクがここにいる(笑)。
大和 私はコロナ禍前の時代がめちゃくちゃ好きな回顧厨なので(笑)、やっぱりあの雰囲気だけは忘れられない。自分がアイドル活動を始めるまではテレビの中で観るアイドルのことしか知らなかったから、初めて生でアイドルの現場を観たとき、オタクがピョンピョン飛び跳ねてたり、輪になってコールしたりしてる姿に当時小学生だった私は衝撃を受けたんですよ。自分でもヲタ芸を始めるくらい衝撃だったので、あの文化が帰ってくることが本当にうれしいです。
──尾林さんや同じ予科生の原田さんと石浜芽衣さん、コロナ禍以降に加入した石原愛梨沙さん、神田ジュナさん、桐乃みゆさんはトライアングルダッシュが近付いてくる光景を知らないわけですよね。
的場 そうかー! びっくりしちゃうんじゃない?
尾林 想像がつかないです。でも「すごいんだよ」とみんなに脅されています。
的場 脅されてる!?
──本来の虹コン現場はもっとやべえ現場なんだぞ、っていう。
尾林 「すごいヤバいよ!」というのはたくさん言われているので、楽しみですし、期待しています。
的場 結花ちゃんの顔が想像できる。「ほああ……」って。
岡田 驚いた猫みたいな顔になりそう(笑)。
新リーダーは必要ない?
──ちなみに、セトリ決めなどいろんなことをメンバー全員でやっているというお話ですけど、的場さんに続く新しいリーダーは作らないんですか?
蛭田 武道館までは的場さんがリーダーとして全部やってくれてたんですよ。本当に全部。ママみたいな。絶対に1人で背負える量じゃなかったと思う。「もし新しくリーダーを決めたら、結局その人に頼っちゃう。だったらみんなでがんばろう」ってメンバーで話をしました。
大和 ツアーではメンバー間でいろんな役割が全部回るようにやってみたんですよ。それでみんな自分の向き不向きがわかったと思うし、役割分担ができるようになりました。
岡田 「この子は煽りが得意」とか「話が上手」とか、だんだん見えてきて。
大和 煽りはみっふぃー(桐乃)が本当にうまいんですよ。だからそこはみっふぃーに任せて、大事なところは(鶴見)萌先輩、あかりん(中村朱里)先輩に締めてもらうとか。なんとなくですけど、少しずつみんなの役割が見つかってるのが現状で。リーダーがいると楽かもしれないけど、みんなでやっている今の状態が楽しいし、みんなのいいところが見つかるきっかけになるかもしれない。だから当分はリーダーなしでいくのかな……?
岡田 正直、リーダーがいないほうがみんなの成長にはつながると思う。
大和 うん、そうだよね。
蛭田 絶対に頼っちゃうからね(笑)。今は毎回「この告知はあなた、じゃあこっちはあなた。あとしゃべってない人は誰ー?」って。
的場 それよく楽屋で聞こえてくる(笑)。
蛭田 虹コンはリハのとき先生がいないから、今までは「じゃあここまでやったら休憩をとって、次はここから」みたいなことを全部的場さんがやってくれてたんですけど、それを今は大和先輩がやっていて。あと、口で音楽を言いながら……なんて言うんだろ。
岡田 BGM担当。
蛭田 BGM担当は私がやってたり。そういうファンの方が見えない部分でも役割分担ができてきましたね。
“撮可席”のポイントは?
──野音の話に戻しますと、今回の公演はもう1つトピックとして、撮影席が用意されるんですよね。今日は現物が用意されていますが、キヤノンの“撮れる、望遠鏡”「PowerShot ZOOM」のレンタル付きで、公演中に撮影ができるという。
大和 お、これか(PowerShot ZOOMを手にして)。これで撮影ができるんだ。
的場 ちっちゃ!
岡田 これだけちっちゃいとペンライトと両手持ちできる。
的場 確かに! こうすればいいんじゃん(両手を振り回しながら)。
大和 虹コンのワンマンライブで撮影可能なのは……初めてじゃない?
蛭田 リリースイベントでやったことはあったけど、それもそんなに回数が多いグループではないんです。
的場 それ考えると冬でよかった……夏だと汗でびちゃびちゃだから……。
岡田 おお(PowerShot ZOOMのファインダーを覗きながら)、これすごいところまで見えるなー。
──双眼鏡として考えても便利そうですよね。
大和 あのー、撮可文化って……。
蛭田 おおー!(ファインダーを覗きながら)
大和 撮可文化ってあるじゃないですか。今は撮可の写真でバズることもあるじゃないすか。この文化が虹コンにもやってきたかと。(ファインダーを覗きながら)ああー、これだと自分だけの世界に入れますね。結局推ししか観ないんで。ライブに行って推しを観てると「うっわマジでこの瞬間を収めてくれ」と思うことがあるんですよ。
的場 自分の視界をそのまま写真に収めて見れるんですわー。
岡田 ですわー。
──そのうえで、皆さん的に「こう撮ってほしい」「ここを収めてほしい」、逆に「ここは撮らないで」というポイントがあったら教えてください。
的場 野音くらい広い会場だと、泣いてないのに「泣いてたよね?」って言われたり、泣いてたのに「めっちゃ笑ってたね」って言われたり、そういうことがよくあるんですよ。だからその証拠を押さえてほしい。コール解禁の1発目、3年ぶりの声を聞いた瞬間の推しの顔を……。
大和 ヤバい、泣いてるかもしれない私(笑)。
的場 あおちゃん(大和)は爆泣きしてると思いますけど(笑)。それも思い出の瞬間になると思うので。
大和 微妙なブスの瞬間だけはやめてください(笑)。顔のお肉が重力に負けているところはNGなので。でも白目とかは私は全然OKです。
──カメラが得意な大和さんは、フォトグラファー視点でも何かアドバイスできるんじゃないですか?
大和 えーなんだろ、しみこ(清水理子)の利き顔は確か左なので注意してください。
的場 あー、普段メンバーを撮ってるからわかるんだ。みんなの利き顔発表しとく?(笑)
大和 重要。言っとこうか。
的場 的場は右です(笑)。
大和 私は左です。
尾林 私も左です。
大和 おお、そうなのか。まだあんまり撮ってないんで特徴がつかめてないんですけど、今日見てたら、けっこう口を押さえて笑うんだなあって。
尾林 あー、そうですね。癖で……。
岡田 左のほうがホクロが見えてかわいいね。
大和 確かに。
岡田 私は右なんですけど……。
大和 正面じゃない?
岡田 そうなの?
的場 だぁは正面でしょ。
岡田 正面です(笑)。
蛭田 私はわかんないです。
大和 愛梨ちゃんはどこでもかわいい。でも正面が一番雰囲気出ていいかなあ。……そうだ、野音では新しい冬曲をお披露目するんですけど、ポイントがあるので教えておきます。落ちサビの部分で萌先輩としみこが手を合わせる場面があるので、もえりこ推しの方は絶対にそこを押さえてください。真ん中にいるんで。
的場 あともう1つ、「勝手に最高!ディスティニー」という“タオル曲”があるんですよ(参照:虹コン新曲は初の“タオル曲”、カップリングは“ラスボスソング”)。この曲ではだぁちゃんが宙を舞います。本当に空を飛びます。
蛭田 私たちがこうやって(ジェスチャーを交えて)組体操みたいに体を持ち上げるんです。
岡田 よくナタリーさんでキャプションに「岡田彩夢(上)」とか書いてもらってますけど、今回はぜひ「岡田彩夢(空中)」で(笑)。
蛭田 「岡田彩夢(空中)と必死な虹コン」で(笑)。
公演情報
虹のコンキスタドール ONE-MAN LIVE「愛の三角関数おしえてよ♡ in 日比谷野外音楽堂」
2022年12月17日(土)東京都 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)
OPEN 16:30 / START 17:30
<出演者>
虹のコンキスタドール / 虹のコンキスタドール予科生
※チケット完売
<配信>
販売期間:2022年12月24日(土)18:00まで
アーカイブ視聴可能期間:2022年12月25日(日)23:59まで
料金:税込2500円
プロフィール
虹のコンキスタドール(ニジノコンキスタドール)
自分たちが思う「かわいい!」や「好き!」を追い求めるインドア系正統派アイドルグループ。通称、“虹コン”。2017年4月に映画「聖ゾンビ女学院」の主題歌を収めたDVDシングル「✝ノーライフベイビー・オブ・ジ・エンド✝」でキングレコードよりメジャーデビューした。2018年よりディアステージに所属している。同年12月に「結成5周年プロジェクト」の一環としてベストアルバム「THE BEST OF RAINBOW」を発表。2019年7月に神奈川・神奈川県民ホールで初のバンド編成ワンマンライブ「RAINBOW JAM 2019」、12月に初の東京・Zepp Tokyo公演「RAINBOW JAM2019 -WINTER-」を行った。2021年4月に大塚望由と桐乃みゆを新メンバーとしてお披露目。夏に結成7周年記念作品「RAINBOW SUMMER SHOWER」を発表したほか、石原愛梨沙と神田ジュナもメンバーに加えて総勢14人体制になった。2022年4月の東京・日本武道館ワンマンライブ「Over the RAINBOW~なんたってアイドルなんですっ!!~ in 日本武道館」をもって根本凪、的場華鈴がグループを卒業。6月にスタートした全国ツアー「全国美味いもの征服ツアー2022」で石浜芽衣、尾林結花、原田珠々華が虹のコンキスタドール予科生としての活動を開始し、同時に的場も予科生として復活した。10月に「僕はキミだけのおばけちゃん♡」、11月に「勝手に最高!ディスティニー」を配信リリース。12月に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)でワンマンライブ「愛の三角関数おしえてよ♡ in 日比谷野外音楽堂」を行う。
虹のコンキスタドール(虹コン) | 每日が文化祭!つくれるアイドル「虹のコンキスタドール」