auスマートパス PR

「嘘を愛する女」長澤まさみ×高橋一生|3度目の「初めまして」で築いた関係

長澤まさみと高橋一生の共演作「嘘を愛する女」が1月20日に封切られる。本作は、くも膜下出血で倒れた恋人が名前や職業などすべて偽っていたことを知り、彼の正体を突き止めようと奔走する女性を主人公としたラブストーリー。映像クリエイターの発掘プロジェクト・TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2015でグランプリを受賞した企画を、企画・脚本を手がけた中江和仁が自ら映像化。今回、長編映画初メガホンとなる。

長澤と高橋は出会いから十数年を経て、3度目の共演である本作で初の恋人役に。作品ごとに違う役柄で接するため、毎度「初めまして」の感覚があるという役者の仕事。しかし今回はこれまでの関係性を役に生かせたとか。高橋が長澤を仰天させたという撮影秘話や、それぞれの俳優としての姿勢などを2人に語ってもらった。

取材・文 / 金須晶子 撮影 / 上山陽介

僕らの仕事は毎回“クラス替え”(高橋)

──長澤さんと高橋さんの出会いは、2004年公開の「世界の中心で、愛をさけぶ」にさかのぼります。2013年には舞台「Like Dorothy ライクドロシー」で再び共演しました。dTVのCMにも夫婦という設定で出演されていましたが、そちらは一緒のシーンがなかったので今回が3度目の共演になりますね。

長澤まさみ

長澤まさみ 映像作品でご一緒するのは本当にひさしぶりで。舞台の共演も挟んでいますが……特に印象がなかったというか(笑)。

高橋一生 あはは(笑)。

長澤 役の印象のほうが強いから、一生くんは。だから今回特別に驚いたことはあまりなくて。でもけっこう現場でしゃべったかも。くだらない世間話から、なんできっちゃん(桔平)は由加利のことをこんなに好きなんだろうね?という役の話まで。

高橋 14年前の共演では本当にお話ししていないんです。お芝居の絡みも少なかったですし。舞台のときにようやくポツポツ話すようになって。なにぶん、僕らの仕事って毎回“クラス替え”みたいなものなので。その都度その都度、役柄として接してしまうところがあるんです。次に別の作品で会ったときも「初めまして」みたいな感じになります。

──今回クランクインする前にエチュード(即興)の時間が設けられたそうですが、そこでお互いの関係性を再構築していったのでしょうか。

「嘘を愛する女」

高橋 確かクランクイン前日でした。そこでなんとなく距離がつかめた気がするので、やってよかったと思います。

長澤 監督が空気感を確認するための日であり、私たちがお互いに慣れるための日でもあって。一生くんとはそのとき久しぶりにお会いしたので、いよいよ始まるなという気持ちになれました。

──お互い年齢やキャリアを重ねてきて、こうして恋人役で再共演できたのは感慨深いのでは?

高橋 はい。何度かご一緒させていただくと、こういうことって起こり得るんだなと思いました。

──「こういうこと」とは?

高橋一生

高橋 今までそんなに感じたことがなかったんですが、関係性が更新されていくことってあるんだと。気恥ずかしさはありつつも、そこを乗り越えていくことが大事だと思うんです。それは何か特別なことをするのではなく、自然と変わっていくもの。長澤さんとお互い腑に落ちるところを演じながら探り合っていました。

長澤 私は最初に共演した当時は手の届かない先輩みたいに感じていたので、また一緒にお芝居できることにやりがいを感じました。がんばろう!って。でもラブストーリーって年齢によって距離感が変わってくるから、一生くんの言うとおりちょっと恥ずかしかったです。

遠慮が一番よくない(長澤)

──由加利と桔平のささいな言動から、同棲カップルの空気感が伝わってきました。特に風邪を引いた由加利ののどを見てあげようとして、桔平がふざけて口を大きく開かせる場面は幸せなカップルの光景そのものだったと思います。そういった2人の細かいやり取りはどのように生まれたんですか?

「嘘を愛する女」

長澤 あれは一生くんが始めたんだよね?

高橋 ははは(笑)。

長澤 「口に手を入れてイーッてさせる」なんて台本のト書きにありましたっけ。ないですよね? 一生くんが、そういうこと始めちゃうんですよ! もう、すごいなーって感心しちゃいました(笑)。驚きを通り越して。私からやるのは無理だな、ちゅうちょしちゃうもん。

高橋 あはは!

長澤 でも遠慮が一番よくないことだと思うので、本当にすごいなって。

高橋 遠慮が出てしまった途端に居心地悪くなってしまうんです。それが映像に表れると気持ち悪くなってしまうので、せっかくなら思い切りやろうと。なんの迷いもなく。

長澤 うん、迷いがなかった!

「嘘を愛する女」

高橋 スキンシップって大事だと思うんです。それに相手が長澤さんだったからできたのが大きいです。初対面だったら時間がかかると思うんですけれど、わりと早い段階でそういうやり取りができたので。

長澤 私も同じくです(長澤は取材後の完成披露でもこのエピソードに言及していた。参照:長澤まさみ、初の恋人役・高橋一生の“遠慮のない”演技に「勉強になりました」)。

高橋 さっき「毎回クラス替え」と言いましたが、それまでの関係性があるかどうかでだいぶ変わってくるんだと思います。

「嘘を愛する女」
2018年1月20日(土)公開
「嘘を愛する女」
あらすじ

キャリアウーマンの川原由加利は、研究医で面倒見のいい恋人・小出桔平と同棲5年目を迎えていた。ある日、由加利は突然自宅へ訪ねてきた警察官から、桔平がくも膜下出血で倒れたこと、彼の所持していた身分証明書がすべて偽造されたものだったことを告げられる。だまされ続けていたことへのショックと、「いったいなぜ?」という疑問に突き動かされ、由加利は意を決して彼の秘密を追うことに……。

スタッフ / キャスト

監督:中江和仁
脚本:中江和仁、近藤希実
音楽:富貴晴美
主題歌:松たか子「つなぐもの」
出演:長澤まさみ、高橋一生、DAIGO、川栄李奈、吉田鋼太郎

長澤まさみ(ナガサワマサミ)
1987年6月3日生まれ、静岡県出身。2000年に第5回東宝シンデレラオーディションでグランプリを受賞。2003年公開「ロボコン」で映画初主演を飾る。翌年の「世界の中心で、愛をさけぶ」では、第28回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞に輝いた。近年の出演作に「モテキ」「海街diary」「アイアムアヒーロー」「グッドモーニングショー」「追憶」「銀魂」「散歩する侵略者」など。2018年に山田孝之とのダブル主演作「50回目のファーストキス」、2019年には木村拓哉との初共演作「マスカレード・ホテル」が公開される。
高橋一生(タカハシイッセイ)
1980年12月9日生まれ、東京都出身。ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍。近年の出演作に「シン・ゴジラ」「3月のライオン」「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY-リミット・オブ・スリーピング ビューティ」、ドラマ「カルテット」、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」など。現在、連続テレビ小説「わろてんか」に出演中。2018年には「blank13」、「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」日本語吹替版、「空飛ぶタイヤ」の封切りを控える。
  • スマートパスプレミアム
  • スマートパス
  • ビデオパス