CHARACTERキャラクター紹介
INTERVIEWキー・ホン・リー インタビュー
今作ではミンホが初めて自分のために戦う
──ミンホはシリーズを通して多くのことを経験してきています。俳優として、自身が演じたキャラクターの変化をどう捉えていますか?
多くの俳優が「打ち込めるような役、真剣に取り組める役が欲しい」と言うように、同じキャラクターを何年も演じることができて僕はとても運がよかったと思う。毎回、彼の別の面を見ることができたしね。
──“ランナー”たちの中ではもっとも俊足のキャラクターです。
第1作の「メイズ・ランナー」ではたくさん走ったし、2作目の「メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮」ではさらに走り続けたよ。単純に聞こえるかもしれないけど、実際に取り組むととても大変なんだ。
──今回の「メイズ・ランナー:最期の迷宮」では、ミンホはWCKDによって捕らわれてしまっています。
本作はミンホの救助ミッションのシーンから始まるんだ。彼はとても衰弱していて、これほど絶望に陥ったところは見たことがない。いつも物事をまとめ、計画を思い付き、ほかの人たちを助けようと先頭に立ってきたから。
──WCKDによる拷問シーンも含まれていますね。
手当たり次第の拷問にかけられて、やたらと苦しめられているよね(笑)。この3作目では、ミンホが仲間やさまざまな能力を奪われた状態で登場する。そして前2作では仲間のために戦っていた彼が、今作では初めて自分のために戦うんだ。
マリオカートでバトルできなくなることが寂しい
──ミンホを3作にわたって演じられてきたことについてはどう感じていますか?
そのことにはいつまでも感謝し続けると思う。力強く、カッコよく、勇ましいミンホというキャラクターは、アジア系アメリカ人にとってある意味一生に一度の役かもしれないから。
──シリーズを通して監督を務めたウェス・ボールとの仕事はいかがだったでしょう。
第1作の撮影のときに言ったことなんだけど、彼は今でもキャンディショップにいる子供のようなものだ。セットにやって来て、自分のビジョンや夢が現実化するところを見ながら、とても楽しんでいる。人間として、アーティストとして僕たちに敬意を払ってくれるしね。
──人柄も立派であると。
優れた監督だからといって立派な人物とは限らないからね(笑)。でも彼は本当に素敵で誠実だよ。
──撮影で印象に残っていることはありますか?
各作品にそれぞれ思い出はあるけれど、全体で考えるとキャストと離れることが一番寂しい。長い1日の終わりに宿へ戻り、誰かの部屋に集まって一緒にダラダラすることもなくなるからね。マリオカートで激しくバトルすることができなくなるのも悲しいよ(笑)。
──映画を作ると同時に、純粋に親しい友達として一緒に過ごしていたんですね。
うん。でも先へ進む時期だとも考えてる。何かを変えるということではなく、高校や大学と同じように卒業する時期が来たというか。先へ進みたくはなくても、進まなければならないんだと思う。
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キー・ホン・リー as ミンホ
スペシャル映像
- 「メイズ・ランナー:最期の迷宮」
- 2018年6月15日(金)全国ロードショー
6サイトを攻略して#メイズに挑め
映画ナタリーほか5サイトでも特集展開中!
- ストーリー
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テレサの裏切りにより仲間の1人であるミンホを秘密組織WCKD(ウィケッド)に捕らえられてしまったトーマスたち。彼らは戦闘機を駆使し、フレアウイルスに免疫のある人々が乗った列車の1両を切り離すことに成功する。しかしその中にミンホはおらず、実験台としてラスト・シティと呼ばれる隔離地域に運び込まれようとしていた。何重もの高い壁に囲まれ、周囲にはクランク(フレアウイルスの感染者)が群がるラスト・シティ。そんな中トーマスは、ミンホを助けるためにWCKD本部へ侵入する決意を固める。
- スタッフ / キャスト
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監督:ウェス・ボール
脚本・製作総指揮:T・S・ノーリン
出演:ディラン・オブライエン、カヤ・スコデラーリオ、トーマス・ブローディ・サングスター、キー・ホン・リー、ローサ・サラザールほか
©2018 Twentieth Century Fox Film
- キー・ホン・リー
- 1986年生まれ、韓国ソウル出身。8歳のときに家族とアメリカへ渡り、2011年にスタートしたテレビシリーズ「The Nine Lives of Chloe King」で注目を集める。「メイズ・ランナー」シリーズ全3作に参加しているほか、映画「プリズン・エクスペリメント」やNetflixオリジナルシリーズ「アンブレイカブル・キミー・シュミット」にも出演した。