山田裕貴くんは今回もアドリブだらけ(中務)
──今回の企画では、このテレビ「4K有機ELビエラ GZ1000」とBlu-rayレコーダー「おうちクラウドディーガ 4Kチューナー内蔵モデル DMR-4W400 / 4CW400」を使って、過去の「HiGH&LOW」作品の名シーンを振り返っていただきたいと思います。
小森 テレビ、でかっ!!
中務 画面、うすっ! 折れそうなくらいですよ?(笑)
──今回使用するのは65インチの大型サイズです。お二人は、お家のテレビにこだわりはありますか?
小森 僕、全然わからないんです。
中務 僕もこだわっていないですね。家のテレビはこれより全然小さいですし。
──では具体的にBlu-rayを再生しながら説明させてください。再生するシーンを選びたいのですが……「HiGH&LOW」をいち視聴者として観たとき、特に好きなキャラクターはいますか?
中務 1人だけですよね? うーん、悩みますけど、村山(良樹)ですかね。今までも好きだったんですが、今回村山役の山田裕貴くんと共演して、改めて好きになりました。
小森 僕も村山ですね。昔、脚本家のノリさん(平沼紀久)とふざけて「『HiGH&LOW』に出るなら何役がいい?」という話をしていたとき、僕は「鬼邪高に入りたいです」って言ったこともあるくらいなんです。
──それは鬼邪高の雰囲気に惹かれたのでしょうか?
小森 村山は特に自由というか……。もちろん村山も、ほかのグループの頭のようにたくさんのものを背負っているのですが、彼だけ行動の選択肢が無限大な感じがするんです。ネタバレなので詳しくは言えないですが、この映画のラストに村山が選択する行動も、鬼邪高に所属しているからこそできるものだと思いますし。ほかのチームだったらこういう展開は作れない。
──では試しに、この「ビエラ」を使って「HiGH&LOW THE MOVIE」のBlu-rayで、村山さんの名シーンを観てみましょう。
「HiGH&LOW THE MOVIE」チャプター7
SWORD連合軍が、琥珀(AKIRA)率いるMIGHTY WARRIORS・DOUBT連合軍と、コンテナ街で激突。村山(山田裕貴)は「こんな危ねえ殴り合いに、あいつら連れて行けるわけねえだろうが」とたった3人で戦いに参加しようとしたものの、直前に鬼邪高の面々がダンプで追いかけてくる。彼らの思いを受け取った村山は、ダンプに乗り込み「いくぞてめえら!」と気合いを入れるのだった。
──低音を出すウーハーも画面下部の左右に2個入っていて、別売のシアターバーなどを使用しなくても本格的な音が楽しめるんですよ。
中務 え、下に!? そんなに薄いのに?
──低音も増強されるので、ダンプの音もよく響きますよね。
小森 すごいですね。とにかく画質がよくて迫力もすごい。
──この「いくぞてめえら!」は山田さんのアイデアだったそうですね。
中務 裕貴くんは今回も、めちゃくちゃアドリブを入れていたんですよ。台本にないセリフをぽーんと入れたり、撮影前に「こういう感じでやってもいいですか?」と監督に提案していて、すごいなあと思いました。僕は初めての演技だったのでまだ台本通りにやることしか考えられなくて。今回現場で一番刺激を受けたのが裕貴くんですね。
小森 それこそ特報映像に入っていた「鬼邪高の祭は村山通せや」っていうセリフもアドリブなんですよ。
中務 あと「いくぞてめえら」の前に指をさしたりする細かい動きも、監督にその場でアイデアを出していましたし。裕貴くん、本当にアドリブだらけですね。
──真也が村山さんのことを「よっちゃん」などといろいろなあだ名で呼ぶシーンがほほえましかったのですが、あれは台本に書いてあったのですか?
中務 「自由に呼んで」と言われて、何個か考えたんです。「よっちゃん」以外に「むらっち」とかもあって。面白い名前にしたかったので、監督たちと一緒に考えました。
スモーキーと二階堂のシーンが好きです(小森)
──ここで、お二人にこの画面で観るのにぴったりなシーンを選んでいただきたいと思います。ビエラには、倍速補間によってアクションシーンがよりクリアな映像で楽しめるという特徴や、本来の“黒”色が再現されており、背景の暗いシーンではディテールが鮮明に映るという特徴があるのですが……。
小森 僕、特に好きなシーンがあるんですよね。窪田正孝さん演じるスモーキーと、橘ケンチさん演じる二階堂が話すシーンです。「うわっ、この2人がつながるんだ!?」という驚きがありますよね。「HiGH&LOW」ってすごく登場人物が多くて、かつ1人ひとりのキャラが濃いことが魅力だと思っていて。反対側にいると思っていた人たちに意外なつながりがあったり、お互いに自分なりの正義を持っていたり……。このシーンの2人は結局、拳を使った喧嘩もせず終わる。それが切なくて素敵ですよね。
中務 3(「HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION」)のシーンやね。二階堂さんが「その名前で呼ぶな!」ってキレるところ?
小森 そうそう! 雪のシーンですよね。全体的に色味の暗いシーンなので、このテレビで観るという意味でもここがいいかもしれない。
──ではさっそく再生してみましょう。
「HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION」チャプター5
琥珀、政府とともにカジノ建設をたくらむ九龍グループが、無名街の住人を襲った。狙われているスモーキー(窪田正孝)は敵を引き付けるため、死を覚悟して1人、九龍グループ・家村会の二階堂(橘ケンチ)と対峙。2人の会話から、二階堂が無名街出身であるという事実が明らかになる。そして凶器を持った家村会の面々が、スモーキーを襲い……。
中務 うわ、めっちゃかっこいい。
小森 っていうか、えぐいくらい画質がいい!
中務 役者からしたら、こんなにきれいに映されたら逆に怖くない?(笑) 肌荒れも見える……。
小森 確かに、そのくらいきれいですよね。でも映画館では気付かないそういう細かいところまで観られるのが醍醐味ですよね。(人生を振り返るスモーキーを観て)やっぱりこのシーン、めちゃくちゃいい……。
──今使用しているのは4Kコンテンツソフトではなく通常のBlu-rayですが、ディーガのアップコンバート機能で4K並みに画質がよくなっています。
中務 (黒い背景に黒い衣装の九龍グループが映る部分で)こことか、確かに黒の微妙な違いもよく見えますよね。
小森 CGのシーンもすごくきれい。
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村山とのシーンでカチンコチンに(小森)
2019年10月4日更新