主軸は大人の想い、宮野真守が語った「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」の“心温まる”魅力 (2/2)

ムロさんからまっすぐな瞳でお礼を言われました

──今回、ボス・ベイビー役でムロツヨシさんが続投したほか、ティムの娘タビサとして芳根さん、新キャラクターのボス・レディとして多部未華子さんが参加されています。

タビサ、めちゃくちゃかわいかったですね。声の空気感はもちろん、タビサが抱えている悩みも、ませている感じも、恥ずかしくてうまく歌えない姿も、でも一生懸命なところも、すべてが健気でかわいらしくてよかったです。ボス・レディことティナも、多部さんがかっこよくキメていて魅力的でした。まだ歯も生えそろっていないのにとても賢いし、ティナのおかげで兄弟が再びタッグを組むという展開もよかったです。

「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」

「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」

──ティナがいるからこそ、ティムとボス・ベイビーの新たな一面が見えたような気がします。

ティムもボス・ベイビーも今回は中身が大人になっているので前回と異なる空気感を出せますし、きちんと大人だってこともしっかり描かれているのが面白いですよね。

──アフレコ自体はお一人でされたと思いますが、取材でムロさんや芳根さんに会うと、「お久しぶり」といった雰囲気になるんでしょうか?

なりますね(笑)。先ほどもインタビューの最初に、ムロさんからまっすぐな瞳でまずお礼を言われました。「今回、先に宮野くんが声を収録してくれていたから、ティムの声を聞きながら演じられて本当によかった。すごくやりやすかった、ありがとう」と。そう言っていただけてうれしかったです。

宮野真守

宮野真守

ストーリーやキャラクターから感じ取るものをしっかり作品に充満させる

──宮野さんはさまざまなジャンルの作品で声を担当されていますが、日本と海外の作品では声の違いや意識していることはありますか?

海外作品の吹替だと、まず一番大事なのはオリジナルに寄り添うこと。オリジナルの俳優さんがどう表現したかったのかを注意深く探りながら、なるべく原音を意識してお芝居のテンションを表現したいと思っています。だから何度も何度も繰り返し観て、聞いて、声を吹き替えます。日本のアニメーションの場合は僕らがゼロから生み出すことになるので、まず監督がイメージする演出に、宮野真守としてどんなことが提供できるかを考えながら構築していきます。

「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」

「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」

──なるほど。例えば海外作品だと表現が大きめなことがありますが、本作はとても自然に感じられました。でもオリジナルのテンションを意識しながらということだと、難しいバランスだったのではないかと思いました。

そうですね。それに日本語と英語では、単純に言葉の順番が違うので、日本語になったときの違和感のなさや日本語のよさを現場で監督と相談しながらいつも臨んでいます。

──今回、具体的に意識したところは?

オリジナルの俳優さんに話を聞いて、ティムの想いを共有することは、会えないから無理じゃないですか。なので作品全体から僕が感じ取ったことをまず第一に大切にしました。ティムが家族に対して愛情深いことや、イマジネーションが豊かなこと、でもそのせいで子供とすれ違いが生じること。ストーリーやキャラクターから感じ取るものをしっかり作品に充満させる。あとは、そもそもオリジナルはプレスコ(※プレスコアリング。アニメーション作りに先行してセリフをレコーディングする手法)なので、アニメーションの表情もすべて向こうの役者さんが演じたものに近いはずなんです。なので、表情や動きを含めた表現を大事にしています。だから僕もアフレコするときは同じような表情になって声を出していると思います。

宮野真守

宮野真守

──なるほど。さて今回も個性豊かな赤ちゃんがいっぱい出てきましたが、宮野さんが気になる赤ちゃんはいましたか?

映画を観ていて笑ったのは、糊(のり)ベイビー(笑)。あれは衝撃でしたね。ああいう、くっつくおもちゃありますもんね。面白かったです。

──(笑)。宮野さんはどんな赤ちゃんでしたか?

僕はぷくぷくむちむちに太った健康的な赤ちゃんで、2歳くらいまでの写真では今の面影がまったくないです(笑)。小学校に入った頃くらいからなぜか自然にシュッとしてきて、今度はびっくりするくらいガリガリになりました。自分でも、いったいこの時期何があった!?と心配になるくらい。もちろんごはんはちゃんと食べさせてもらってましたよ(笑)。

プロフィール

宮野真守(ミヤノマモル)

1983年6月8日生まれ、埼玉県出身。7歳から子役として活動を始め、声優のほかに俳優やアーティストとしても活躍している。主な出演アニメは「DEATH NOTE」「機動戦士ガンダム00」「亜人」「うたの☆プリンスさまっ♪」「文豪ストレイドッグス」など。2022年には声優として参加した「銀河英雄伝説 Die Neue These 激突」、「劇場版 Free!-the Final Stroke-」後編、「トップガン マーヴェリック」の公開を控える。

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