映画ナタリー Power Push - 「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」

それぞれの愛が激突。なぜ2人は戦わなければならなかったのか?

誰もが知る2大ヒーロー、バットマンとスーパーマンが激突! そんな衝撃の物語が展開する「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」が公開された。人類最強の男と地上最強の男が戦うのだから、想像を絶する迫力のアクションが繰り広げられることは言うまでもない。だがそれ以上に注目したいのは、2人が戦う理由。彼らはなぜ戦わなければならなかったのか? そこには、かけがえのない者への愛があったのだ。

映画ナタリーでは今、話題沸騰の本作をドラマの側面から紹介。光と闇を象徴する2人のヒーローと、彼らを取り巻く人物に焦点を当て、単なるアクション映画ではない、感動のドラマに仕上がった本作の見どころを探る。

文 / 下森宏益

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光と闇のヒーロー、戦いそして守る理由

正義のためなら、憎しみを背負いヒーローの名も捨てる

バットマン

幼い頃、両親が理由もなく暴漢に殺害される場面に直面。トラウマを抱えながらも、ブルース・ウェインことバットマンは己の正義のために戦う。だが悪を成敗するも犯罪はなくならず、さらにエスカレートしていく。自身の正義に頑なで、ときに信じた者に裏切られ、ときに守り続ける市民たちからは“狂人”“犯罪者”として蔑まれるも戦い続け、心と体に深い傷を負う。バットマンのいらない世界を望んでいる。

信頼した人類から突き付けられる最後通告

スーパーマン(ヘンリー・カビル)

自分は何者なのか……? 特別な力に悩み戸惑いつつも、運命を受け入れることを決意。スーパーマンは自身の正義よりも人類の善性を信じて能力を使う。だがその行為が人々を傷付ける結果も招き、「彼こそが侵略者だ」との声に端を発した排斥世論が巻き起こる。重くのしかかる養父の言葉「特別な能力は他人の運命も変える」。一方、バットマンの正義を振りかざした犯罪まがいの行為に疑問を持つ。

光と闇のヒーロー、かけがえのない者

人類を滅ぼす可能性が1%でもあるかぎり、奴は危険な存在だ

ブルース・ウェイン(ベン・アフレック)

「この世界が犯罪者と腐敗者のものではないことを示す」「そのためならば私は恐怖を駆り立てるシンボルとなっても構わない」と語るバットマン。愛する者が次々と自身のもとを去り、死んでいく状況は耐えられない。そんな彼の目の前で、また罪もない人々が命を落とす。しかも、その原因は英雄スーパーマン。歳をとり、長年の戦いで心身ともに憔悴しきったバットマンが、人類を守るため無謀な戦いに挑む。

ロイスとマーサへの愛こそがすべて、彼女たちは私が守る

スーパーマン(左)とロイス・レイン(右)。

生まれ故郷を失い、恋人ロイスと養母マーサへの愛こそが、地球上で生きる意味であり、すべて。だからこそ、彼女たちに危険が及んだときは、辺境の地でも駆け付け、命に代えても守る! それがたとえ、人類の敵となる行為であっても……というのがスーパーマンの純粋な思いだ。その気持ちを利用して、スーパーマンを陥れようとする悪者たち。本作では、いつも穏やかな表情のスーパーマンが鬼の形相をして、バットマンの前に立ちはだかる。

スーパーマン(左)とバットマン(右)。

それぞれの愛が激突した先にあるものとは──

愛する者を守るために、やむなく2人は激突する! 圧倒的な力の差を見せ付けるスーパーマンと、極限まで鍛え上げた体、頭脳と経験、持てるすべてを駆使して立ち向かうバットマン。2人が雌雄を決するとき、物語は感動のクライマックスへ向けて加速。そして、想像を絶する衝撃のラストへ──。彼らの決断に、あなたの心は揺さぶられるはずだ。

この戦い、すでに社会現象!? 想像を絶する迫力アクション!

「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」の予告編には、衝撃の結末へのヒントが隠されている。未見の人は何度でも観返して、それぞれのシーンに隠された謎を予測してみては。すでに本編を観た人は、気付かなかった事実を見つけられるかもしれない。

究極のバトル編

世紀の対決編

人類を守るために異星人からの地球侵略を防いだスーパーマン。だが皮肉にも、戦いの結果は平和をもたらすと同時に、都市に甚大な被害を及ぼし、多くの犠牲者を出してしまう。その強大なパワーを、ある者は“神の御業”と崇め、またある者は“悪魔の脅威”と感じる。バットマンとして悪と戦ってきたブルース・ウェインも世界を滅ぼす力を目の当たりにした1人。スーパーマン不要論の盛り上がりに呼応するかのように、強烈な憎しみを抱き“脅威”を取り除こうと立ち上がる。同じ頃、巨大企業レックス・コープを率いる若き実業家レックス・ルーサーは、異星人の遺物を集めていた。その動きを探る謎の女も登場。人類はまた混沌とした状況へと追い込まれようとしていた……。

スタッフ

監督:ザック・スナイダー
脚本:クリス・テリオ、デヴィッド・S・ゴイヤー
製作:チャールズ・ローブン、デボラ・スナイダー
製作総指揮:クリストファー・ノーラン、エマ・トーマス、ウェスリー・カラー、ジェフ・ジョンズ、デヴィッド・S・ゴイヤー

キャスト

バットマン / ブルース・ウェイン:ベン・アフレック
スーパーマン / クラーク・ケント:ヘンリー・カビル
ロイス・レイン:エイミー・アダムス
レックス・ルーサー:ジェシー・アイゼンバーグ
マーサ・ケント:ダイアン・レイン
ペリー・ホワイト:ローレンス・フィッシュバーン
アルフレッド・ペニーワース:ジェレミー・アイアンズ
フィンチ上院議員:ホリー・ハンター
ワンダーウーマン / ダイアナ・プリンス:ガル・ギャドット