「ゴジラ」の70周年を記念し、「平成VS」シリーズの6作品が11月4日から9日にかけてBS松竹東急の「よる8銀座シネマ」枠と「土曜ゴールデンシアター」枠で放送される。
平成元年に公開された「
「ゴジラVSビオランテ」以降、12本ものゴジラ映画をプロデュースした富山省吾からのコメントも到着。「デジタルの黎明期に開花した歌舞伎のような外連味(けれんみ)たっぷりの光線や光粒子、金粉を駆使した
各作品の放送スケジュールは下記の通り。なおBS松竹東急のサイトでは富山による各作の解説も掲載されている。
ゴジラ「平成VS」シリーズ連続放送
BS松竹東急
2024年11月4日(月)20:00~「ゴジラVSビオランテ」
2024年11月5日(火)20:00~「
2024年11月6日(水)20:00~「ゴジラVSモスラ」
2024年11月7日(木)20:00~「
2024年11月8日(金)20:00~「
2024年11月9日(土)21:00~「ゴジラVSデストロイア」
富山省吾 コメント
「怖さ」と「可愛さ」の二律背反こそがゴジラの魅力
1954年に製作され、900万人を超える日本人が観た映画。それが「ゴジラ」です。
僕がゴジラの生みの親のひとりである田中友幸プロデューサーに命じられて「ゴジラVSビオランテ」の製作に就いたのは、1986年。
子供の頃からスクリーン上の大文字で見てきた「田中友幸」のアシスタントとして学んだこと、それは、「ゴジラは怖いけど可愛い」という教えでした。この二律背反こそがゴジラの魅力、そして魔力です。これを座右の銘として、「ゴジラVSデストロイア」まで6本の「平成・VSシリーズ」でプロデューサーを務めました。
アナログとデジタルを融合させた視覚効果が現代のゴジラにも受け継がれている
近年では、庵野秀明監督が手掛けた「シン・ゴジラ」(16)、山崎貴監督による「ゴジラ-1.0」(23)など、それぞれの監督が作家性を全編に込め、創作への熱意と類稀なイマジネーションによって、アート性を高めた素晴らしいゴジラ映画が誕生しています。
デジタルの黎明期に開花した歌舞伎のような外連味(けれんみ)たっぷりの光線や光粒子、金粉を駆使した川北紘一特技監督による特撮は「平成・VSシリーズ」の大きな見どころのひとつですが、そのアナログとデジタルを融合させた視覚効果は、現代にも受け継がれていると感じます。
ゴジラが、老若男女、国境、人種を問わずここまで愛されているのは、認知されたキャラクターとしてのゴジラの根源的な魅力によるとも言えるでしょう。これからも、作家性の強いゴジラ映画が生まれる期待と予感を抱いています。新しい才能による新たな表現と装いを纏いながら、ゴジラは愛され続けることでしょう。
川北紘一の映画作品
リンク
ティグレ @Masked_Tigre
BS松竹東急でゴジラ六番勝負!平成VSシリーズが一挙放送、富山省吾Pが魅力語る - 映画ナタリー
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