呪われたジェシカ

ノロワレタジェシカ

上映時間:89分 / 製作:1971年(米)

解説 当時32歳のJ・ハンコック監督が若いスタッフを率いて撮り上げた、世にも恐ろしい怪奇ファンタジー。神経障害を持つ若妻ジェシカが、夫と友人に連れられてコネチカットの湖畔の別荘に引っ越してきた。その別荘にはエミリーという若い娘が勝手に住みついており、4人の共同生活が始まる。やがて謎の幻聴にうなされていたジェシカの周囲で次々と不可解な出来事が起こり、ついにおぞましい惨劇が……。“ジェシカを死ぬまで怖がらせよう“という原題さながらにジェシカに襲いかかる幻聴、アコースティック音楽や効果音をコラージュした音響処理が、得体の知れない不安感を増幅。さらに墓場や丘の上に出没する少女、湖の水中にゆらめく白い影といった不気味なイメージがおもむろに挿入され、観る者の恐怖に拍車をかける。物語的には一種の吸血鬼映画なのだが、すべての出来事が現実か妄想か判然としない語り口によって、特定のカテゴリーに収まりきらない異色の叙情派ホラーとなった。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:ジョン・ハンコック

キャスト

ゾーラ・ランパート
バートン・ヘイマン
ケヴィン・J・オコナー
グレッチェン・コルベット
アラン・マンソン