水俣—患者さんとその世界—(完全版)

ミナマタカンジャサントソノセカイカンゼンバン

上映時間:167分 / 製作:1971年(日本) / 配給:東プロ

解説 1960~70年代に瀕発した日本の公害病のなかでも、最も深刻な禍根となった水俣病。その発祥地、熊本県水俣を拠点として、患者たちの闘病生活や裁判闘争に、徹底した長期取材を敢行した土本典昭の“水俣”連作の第1作。1969年、チッソを相手に裁判を起こした29世帯を中心に、万単位にふくらんでいく潜在患者の発掘の過程が、多くの証言を得て詳細に記録されている。なかでも瞠目すべきは、患者たちの日々の営みへの肉迫だ。漁業をなりわいとしてきた彼らの、汚染された海への断ちがたい愛着。聴覚を失った胎児性患者が、スピーカーの震えを手に感じて音楽を“聴き”取ろうとする情愛の深さ。映画は水俣病の告発記録にとどまらず、“患者さんとその世界”を丸ごとにつかみ出そうとする真摯な眼差しに貫かれている。第1回世界環境映画祭グランプリをはじめ、受賞多数。2時間の短縮バージョンもある。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:土本典昭