タルコフスキー・ファイルIN 「サクリファイス」

タルコフスキーファイルインサクリファイス

上映時間:100分 / 製作:1988年(スウェーデン)

解説 アンドレイ・タルコフスキーの遺作「サクリファイス」の撮影現場を捉えたドキュメンタリー映画。撮影現場の生々しい記録に、タルコフスキーへのインタビューと彼の著書『映像のポエジア』からの引用によるナレーションとが重ねられ、タルコフスキーの演出と同時に彼の映画への姿勢が具体的に示されている。なかでも主人公の家が燃え上がるシーンの撮影におけるハプニングは、観る者に緊迫感をもたらし、またラストの病床から死を意識しつつ色彩処理の指示をするタルコフスキーの姿には心を打たれる。監督のM・レシチロフスキーは、「サクリファイス」でも助監督と編集についていて、これが監督デビュー作。この作品はそんな彼のタルコフスキーに捧げるオマージュであり、タルコフスキー芸術の秘密に迫るものとなっている。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:ミハウ・レシチロフスキー