曽根崎心中
ソネザキシンジュウ
上映時間:112分 / 製作:1978年(日本) / 配給:ATG=行動社=木村プロ
解説 近松門左衛門の浄瑠璃が原作。堂島新地の遊女・お初と醤油屋の手代・徳兵衛は深く言い交わした仲であるが、夫婦になるには幾多の障害がある。この二人が心中を決意し、互いに刺し違えて死ぬまでを描いている。原作ではお初を、進退きわまった徳兵衛に同情して心中を決意する女として描いているのに対し、増村監督は、愛する男と夫婦になれなければ心中しか道はないと決意する女として描出。女の意地の凄まじさを梶芽衣子が美しく体現している。徳兵衛が女郎屋の床下に隠れる動作、セリフのやり取りなど、歌舞伎の演出がそっくり生かされていて、作品に奥行きを与えている。
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