コミックナタリー PowerPush - 絶園のテンペスト

本格ミステリ大賞受賞作家・城平京の作品がアニメ化ミステリ分野の編集者から推薦コメントが一挙到着

「名探偵に薔薇を」でデビューし、「虚構推理鋼人七瀬」で第12回本格ミステリ大賞を受賞した城平京が原作を手がける「絶園のテンペスト」。月刊少年ガンガン（スクウェア・エニックス）にて連載中だ。ファンタジーながら、謎解きの要素も多く、ミステリ作品としても楽しめる。

コミックナタリーでは、10月からのTVアニメ放送タイミングに合わせ、同作の魅力をミステリの側面から徹底解剖。作品に散りばめられた謎をピックアップするストーリーガイドに加え、ミステリの識者4人に作品の魅力を語ってもらった。

文・構成／坂本恵

ストーリー

1年前、不破真広の両親と妹・愛花が何者かによって殺される。警察が捜査の手を止めるほど、事件の手がかりは何もつかめていなかった。「犯人が何の裁きも受けないなんて不合理だ」。真広は溺愛する愛花を殺した犯人への復讐を誓う。

物語を巡る最大の謎。犯人をどう探していくのか、その手段のひとつひとつも見所だ。

一方、“はじまりの樹”の加護を受ける魔法使いの一族・鎖部一族の姫宮である鎖部葉風は、同族の鎖部左門によって、無人島に樽に詰められて置き去りにされてしまう。左門は、“はじまりの樹”と対をなし、破壊の力を司る“絶園の樹”を復活させようと目論んでいた。

左門が何年も仕えてきた葉風を裏切ってまで絶園の樹の復活を望むのはなぜか？「はじまりの樹」「絶園の樹」の正体にも注目。

孤島からの脱出を図る葉風は、瓶詰めのメッセージと魔具を海に流した。偶然にもそれを拾った真広は、愛花を殺した犯人を魔法の力で見つけることを条件に、葉風に協力する。そして真広の親友で、愛花の恋人だった滝川吉野は、危機を真広に助けられたことから、その復讐劇に巻き込まれることになる。

葉風は無人島からどうやって脱出するのか？愛花の恋人であったことを隠し通す吉野と真広の関係はどうなる？はじまりの樹、絶園の樹の役目とは？

キャラクター相関図

さまざまな謎がうずまく「絶園のテンペスト」、続きはアニメ＆原作単行本で！

TVアニメ「絶園のテンペスト」原作「絶園のテンペスト」7巻 2012年9月22日発売 480円（税込）スクウェア・エニックスガンガンコミックス /Amazon.co.jpへ

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TVアニメ「絶園のテンペスト」あらすじ

“はじまりの樹”の加護を受ける魔法使いの一族・鎖部一族。その姫宮にして、最強の魔法使い鎖部葉風。彼女は“はじまりの樹”と対をなし、破壊の力を司る“絶園の樹”を復活させようとする同族の鎖部左門によって、無人島に樽に詰められて置き去りにされてしまう。葉風が孤島から流したメッセージを、妹・愛花を殺した犯人に復讐を誓う少年・不破真広が拾う。真広は犯人を魔法の力で見つけることを条件に、葉風に協力する。そして真広の親友で、愛花の恋人である滝川吉野は、危機を真広に助けられたことから、その復讐劇に巻き込まれることになる。