コミックナタリー Power Push - 「食戟のソーマ 弐ノ皿」

原作者・附田祐斗×米たにヨシトモ監督対談 全力で駆けるキャラを描く

週刊少年ジャンプ(集英社)にて連載中の附田祐斗原作、佐伯俊作画、森崎友紀協力による料理バトルマンガ「食戟のソーマ」。同作のテレビアニメ第2期「食戟のソーマ 弐ノ皿」の放送が、7月2日よりMBS、TOKYO MXほかにてスタートする。

コミックナタリーではアニメの放送開始を前に、附田と米たにヨシトモ監督による対談をセッティング。「食戟のソーマ」誕生の経緯から、同作に込められたテーマ、全力で青春を駆けるキャラを描くという「弐ノ皿」の仕上がりを聞いた。

取材・文 / 高重謙治 撮影 / 小坂茂雄

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「食戟のソーマ」第1期をプレイバック

遠月茶寮料理學園を訪れる創真。

創真は日本屈指の料理学校に編入

実家の定食屋「ゆきひら」を手伝う日々を送っていた幸平創真は、父・城一郎から日本屈指の料理学校・遠月茶寮料理學園への編入を薦められる。

創真は宿泊研修で、田所の退学取り消しを賭け、遠月卒業生の四宮に食戟を挑む。

宿泊研修や数々の食戟を経て……

同学園に入学し、脱獄者続出の宿泊研修や、退学を賭けて行われる食戟など、さまざまな試練を乗り越えた創真は、同じ志を持つ仲間や、同世代の実力者たちと出会い、成長を続けていた。

「秋の選抜」予選でのワンシーン。

時は流れ、舞台は「秋の選抜」へ

物語の舞台は秋へと移り、限られた生徒のみが出場可能な「秋の選抜」の切符を手にした創真。カレー料理をお題にした予選では、優勝候補筆頭の葉山に僅差で敗れてしまう。第2位という成績で予選を通過した創真は、悔しさを滲ませながら本戦に挑む。

「弐ノ皿」で描かれるのは「秋の選抜」本戦!

「食戟のソーマ 弐ノ皿」ビジュアル

トーナメント制で行われる「秋の選抜」本戦。創真、恵、タクミ、緋沙子、アリス、黒木場、葉山に加え、いかつい雰囲気の大男・美作の8人が出場者として肩を並べた。果たして栄冠に輝くのは──。

附田祐斗×米たにヨシトモ監督対談

大人になるというのはプロになること(附田)

附田 監督、なんで袴を着てきているんですか(笑)。ばっちりキマってますけど。

(左から)米たにヨシトモ監督、附田祐斗。

米たに 「ソーマ」といえば、袴着用からの「おはだけ」ですから! これは僕の一張羅で、「ソーマ」のイベントでも着たんですよ。

──(笑)。では附田先生が「食戟のソーマ」を執筆するに至った経緯からお伺いできますか。

附田 作画担当の佐伯俊先生が言い出しっぺなんですよ。「料理を食べて女の子がセクシーなリアクションを見せたら面白いんじゃないか」という佐伯先生のアイデアに、初代「ソーマ」の担当編集さんが食いついたんです。実は佐伯先生は大学の1学年上の先輩で、デビューする前からのお友達でもあって。

──えっ、そうなんですか。

附田 まさかこうしてコンビを組むことになるとは思っていなかったんですが(笑)。「ソーマ」の話が立ち上がった頃、僕は「少年疾駆」という作品の連載が終わったばかりで、「そろそろ就職活動しようかな……」と悩んでいたんです。そこで担当編集さんに「こういう企画があるんだけど、附田くん原作やらない?」と声をかけていただいて。そこから僕が意見を出していきました。なので「ソーマ」という作品は、佐伯先生が作った骨組みに、僕が肉付けをどんどんしていって形作られた感じですね。

極星寮メンバーの宴会の様子。

米たに 私からすると、「食戟のソーマ」は料理を上手く使った青春マンガになってるなあと思います。すごく胸がキュンとなるというか、学生時代の気持ちが蘇る気がするんですよ。

附田 「若者の青春を描く」っていうのは、僕も目指したいと思っているところなので、そうおっしゃっていただけるとうれしいです。

──料理バトルというジャンルは過去にもいろいろな作品が発表されていますが、差別化する上で意識した部分はありますか?

幸平創真

附田 僕が料理バトルものの開祖だと思っている「ミスター味っ子」とか、「将太の寿司」「バンビ~ノ!」「華麗なる食卓」「中華一番!」「鉄鍋のジャン!」……。リスペクトしている作品はめちゃくちゃあるんです。こういった作品と差別化をしている点があるとすれば、「少年が本気でプロを目指す」というアスリート感を出しているところですかね。プロっていうフィールドは、青年誌では描かれてきたと思うんです。でも少年誌では、「誰よりも美味いものを作りたいぜ!」っていう目的意識で描かれることはあるんですけど、創真のように最初からもうプロっていう目標があるのは珍しいのではないかと。

米たに 「ソーマ」は学園ものですけど、第1話の舞台は実家の食堂なんですよね。1話目の時点で、実はプロの現場が描かれている。

附田 そうなんです。僕は「ソーマ」の中で少年が大人になる物語が一番描きたくて。大人になるということは、まさしくプロになるということだと思っているので、「プロになりたい」というキャラを主人公にした少年マンガをやりたかったんです。

TVアニメ「食戟のソーマ 弐ノ皿」
TVアニメ『食戟のソーマ 弐ノ皿』公式サイト
放送情報
  • MBS:2016年7月2日より毎週土曜26時28分~
    (※初回放送は7月2日26:58~ )
  • TOKYO MX:2016年7月2日より毎週土曜22時00分~
  • BS11:2016年7月3日より毎週日曜25時30分~
  • アニマックス:2016年7月12日より毎週火曜22時00分~
    (※リピート放送:2016年7月12日より毎週火曜27時00分~ ほか)
スタッフ
  • 原作:附田祐斗・佐伯俊 協力:森崎友紀
    (集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
  • 監督:米たにヨシトモ
  • シリーズ構成:ヤスカワショウゴ
  • キャラクターデザイン:下谷智之
  • 音響監督:明田川仁
  • アニメーション制作:J.C.STAFF
  • 音楽:加藤達也
キャスト
  • 幸平創真:松岡禎丞
  • 薙切えりな:種田梨沙
  • 田所恵:高橋未奈美
  • 葉山アキラ:諏訪部順一
  • 黒木場リョウ:岡本信彦
  • タクミ・アルディーニ:花江夏樹
  • 新戸緋沙子:大西沙織
  • 薙切アリス:赤﨑千夏
  • 美作昴:安元洋貴 ほか
附田祐斗(ツクダユウト)

福岡県出身。2010年に週刊少年ジャンプ(集英社)にて、サッカーを題材にした「少年疾駆」で連載デビューを果たす。その後、佐伯俊とタッグを組み、2012年より週刊少年ジャンプにて「食戟のソーマ」を連載開始。同作はテレビアニメ化、ゲーム化、ノベライズなどさまざまなメディアミックスが展開されるヒット作となる。

米たにヨシトモ(ヨネタニヨシトモ)

アニメーション監督。代表監督作品に「笑ゥせぇるすまん」「勇者王ガオガイガー」「ベターマン」「BRIGADOO まりんとメラン」「星の海のアムリ」 「Dororonえん魔くんメ~ラめら」、映画「ザ・ドラえもんズ」シリーズ、「劇場版TIGER&BUNNY」シリーズなど。