“偉大なるおじい様”
“シャドーハウス”と呼ばれる巨大な館に住み、貴族の真似事をして暮らすシャドー一族。そんな彼らを束ねるのが、“偉大なるおじい様”と呼ばれ畏怖される存在だ。すべてのシャドーは彼を頂点とする上下関係に縛られており、地位によって生活する場所すら異なる。ケイトとエミリコが暮らすのは「こどもたちの棟」。シャドー一族に疑念を抱くケイトはおじい様に近づくため、彼と大人のシャドーが住まう「おじい様と共にある棟」を目指すことになる。
しかし「こどもたちの棟」の中にもさらなるヒエラルキーがあり、上位のシャドーから目をかけられ、こどもたちを統率する“星つき”と、それ以外では待遇に大きな違いがあるため、簡単に「おじい様と共にある棟」へとたどり着くことはできない。まるですべてのシャドーたちは互いに蹴落とし合うよう宿命づけられているかのようだが、それがおじい様の思惑通りなのかどうかは、物語が進んでみなければわからない……。
“お披露目”
“お披露目”とは、こどものシャドーが成人するために行われる試験のこと。合格することで生き人形は正式にシャドーの顔として認められる。ケイトとエミリコは、同期であるジョンとショーン、ルイーズとルウ、パトリックとリッキー、シャーリーとラムとともにお披露目へ臨むことに。
この試験を取り仕切るのは「おじい様と共にある棟」に住むエドワード。自らを“特別な生き人形”と称する彼はシャドーに対しても不遜な態度を取り、何やらよからぬことを企んでいるようだ。
そんなお披露目ではそれぞれの知恵や勇気、忍耐力などが試される。例えば迷路状になった巨大な庭園で、どこかに囚われた主人のシャドーを生き人形たちが探索するパートでは、仕掛けられた障害を乗り越えるため、エミリコたち生き人形が互いに知恵を絞る一幕が。数々の困難を前に、それぞれのシャドーと生き人形はさまざまな能力を発揮し、成長していく。
ここまで紹介してきたさまざまな謎を孕む洋館、“シャドーハウス”。“シャドー”と“生き人形”それぞれの正体、“すす病”の仕組み、“お披露目”に落ちたものの末路、亡霊騒ぎの裏で暗躍する者の正体──これらの真実が白日のもとに晒されていく中、“シャドー”と“生き人形”たちはどこへ行き着くのか。その謎は原作はもちろん、4月から放送されるTVアニメでも明かされていくことになる。
アニメーション制作は「約束のネバーランド」「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」などを手がけるCloverWorksが担当。前述の通りケイト役を鬼頭明里、エミリコ役を篠原侑が演じるほか、酒井広大、佐倉綾音、川島零士、下地紫野といった顔ぶれが揃っている。
ケイト(CV:鬼頭明里)
エミリコのシャドー。エミリコのことを大切に思っている。
エミリコ(CV:篠原侑)
ケイトの生き人形。「お花畑」と揶揄されるほど明るく前向き、体が丈夫で食いしん坊。ケイトのことを信頼している。
ジョン(CV:酒井広大)
ショーンのシャドー。豪快かつ裏表のない性格。
ショーン(CV:酒井広大)
ジョンの生き人形。なんでもそつなくこなす。目が悪いが「主人と合わせるため」あまり眼鏡をかけない。
ルイーズ(CV:佐倉綾音)
ルウのシャドー。自分が大好き。当然生き人形であるルウの顔も大好き。
ルウ(CV:佐倉綾音)
ルイーズの生き人形。自己主張が少なく、ひたむきに主人の要望通りに振る舞う。
パトリック(CV:川島零士)
リッキーのシャドー。横柄だが繊細な心の持ち主。優秀なリッキーを信頼しており、意見を求めることも多い。
リッキー(CV:川島零士)
パトリックの生き人形。強気で自信家。主人のためにいつも知略を巡らせる。
シャーリー(CV:下地紫野)
ラムのシャドー。無口で、ラムとのコミュニケーションもほとんど行っていない。
ラム(CV:下地紫野)
シャーリーの生き人形。人と話すのが苦手。
2021年4月10日更新