「レムに報いたい」という気持ちで臨んだ40話
──せっかくおふたりがお揃いということで、40話「信じる理由」のお話を聞かせてください。スバルとエミリアの掛け合いからの喧嘩がBパート丸々続くという、後半クールの1つの山場だったかと思います。アフレコにはどんな気持ちで臨まれましたか?
高橋 やっぱりかなり気合いを入れました。というのも40話はAパートとBパートでそれぞれにサブタイトルがあって、Aパートでオットーのエピソードが展開されたので、オットーからバトンをつないでもらった感じがしていて。2人だけのシーンだけど、自分たちだけの時間じゃない、オットーやラム、1期に出ていたキャラクターたちも含め、この話数までつないできてくれたみんなが作ってくれた時間なんです。そういう意味で、このシーンを絶対に成功させたい。「リゼロ」としての大事なシーンだっていうのがわかっていたからこそ、がんばらなきゃって感覚でした。
小林 いいシーンにしたいという気持ちはもちろんありましたが、俺は周りというよりは……「レムに報いたい」っていう気持ちでやりました。
──えっ?
小林 この40話が、1期でいう「ゼロから」にあたる話数だと思ったんです。「ゼロから」では自分はダメだって思っているスバルをレムが奮い立たせてくれて、そこで奮い立たせてもらったスバルが、今度はエミリアに心から思いを伝えて、エミリアを信じさせるっていう。ある意味、僕はレムからのバトンを……って言うと語弊があるんですけど(笑)。
高橋 大丈夫、いいと思う!
小林 それをつなげるっていう意味で、絶対失敗できないなっていう緊張はありました。結果、いいシーンにできたと思います。
高橋 反響はすごくありましたよね!(笑)
小林 いろんな反響がね(笑)。
──どんな反響が?
高橋 もう、「エミリアめんどくさい」っていっぱい言われましたよ!!
──あはは(笑)。
高橋 みんなだってめんどくさいところ、あるでしょ!? でもいいんです、このあとの話数でちゃんと輝くから、ここをちゃんとめんどくさくやれたのは本望だ!って思うようにしてたんですが、やっぱり担当キャラがめんどくさいって言われるのは……ねえ(笑)。
小林 エミリアのめんどくさい部分って、わからない人もいっぱいいるだろうなって正直思うんですよ。僕なんかはネガティブではあっても、あまり自分を責めることはないので。
高橋 そう思うと、私がエミリアを担当していてよかったのかも。私はわかりますよ、彼女の言ってること!
──私もエミリアのめんどくささに共感できるタイプなので、だからこそあのシーンでスバルに惚れ直しましたよ。
高橋 よかった! パッと見、痴話喧嘩なんですけど、そうじゃないんですよね。彼女の主張も間違ってないし、スバルの主張も間違ってない、でもかみ合わないって時間が続いてしまっているときに、スバルは行動で信じさせてくれた。絶対に必要な時間……本当にいい喧嘩ですね。
小林 うんうん。
──しかも「なぜ約束を破ったのか」の答えが、あの壁一面のラブレターですからね。
小林 いやあー!
高橋 言えないよね、あれは! エミリア目線で言えば、どうして約束を破ったのかって聞いたときに、あれを書いてたんだって言ってくれたら喧嘩も終わったのに。でもまあ、言えないよね(笑)。
小林 だから本当にタイミングが合わなかっただけなんですよ。エミリアに「朝までいて」って言われたとき、「おーまじかー……宿題があるのに……!」って感じでした(笑)。
──彼女があそこまで“約束”にこだわった理由も、エミリアの試練を見て理解できたんじゃないかと思います。
高橋 そうですね。フォルトナ母様と約束をしたことはもちろん、パンドラに記憶を消されてしまったことで、約束を破ることに対する恐怖や忌避する気持ちが強く残っちゃったんだと思います。パンドラさんに、嫌ないじられ方したんだろうなって。
全部が名セリフ! 一瞬たりとも聞き逃さないで
──ここまで振り返ってきたように、2nd seasonは怒涛の展開が続きましたが、演じるうえで「ここだけはブレないようにしたい」と思っていることは何かありますか?
高橋 エミリアを演じるときに、特に気を付けたいなと思っているのは、人間らしさ、ですね。周りのキャラクターがエミリアを天使とか、いい子とか……周りのキャラっていうかスバルなんですけど(笑)、エミリアたんは天使だとか言ってくれたり、パックが甘やかしてくれたり、見た目がすごくきれいだったり。そういったところで、お姫様のようなキラキラした印象を抱きやすいキャラクターだけど、エミリアはただの等身大の女の子なんです。自分でも「ただのエミリア」って名乗りますが、その“ただの”感を、人間らしさを出せてたらいいなって気持ちです。
──「ただのエミリア」というセリフは1期にも登場していましたが、「リゼロ」という物語の核になっている部分だと感じます。
小林 僕は、1期の頃からスバルの思いとして変わらないのは、「エミリアのために」。それが押し付けだろうとなんだろうと構わない。それだけのためにスバルはこんなにがんばっているし、これからもきっとがんばっていく。だからエミリアへの思いだけは忘れないで、僕は演じ続けています。今回もエミリアを王にするための行路の、ほんの一部なので。かなり忘れがちですけど(笑)。スバルはエミリアのために、エミリアを王にしようとする、ということを、思い出すようにしています。
──いよいよ2nd season後半クールもクライマックスに向かっていきますが、最終話に向けての見どころを教えてください。
高橋 怒涛ですよね!
小林 うん。
高橋 もう、全部が名セリフ!なので、一瞬たりとも聞き逃さないでついてきてもらえればと思います。きっと人によって刺さる言葉は違うと思うんですが、どれもこれも誰かにとっての名セリフになる気がして。そのくらい最高です。
小林 後半になり、それぞれのグループが、独立してどんどんストーリーを進めていっているんですね。エミリアであり、ラムであり、それ以外のグループも。そして本当に、それぞれの部分で、泣くと思います。今まではスバルに感情移入して泣くことが多いんですけど、このあとはスバル以外のキャラクターに涙するシーンが来るので、ぜひ涙を枯らしてもらえればと思います。
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