Pinga presents 最上もがと読む 2018年にくるWebマンガ

最上もがインタビュー

ぼくも世界には人間が必要ないと思っているんです(笑)

──まずは魔王と秘書のシュールなやり取りを描いたファンタジーギャグ「魔王の秘書」についてですが、読まれていかがでしたか?

「魔王の秘書」より。魔王は世界征服のため人間を捕えるが、予想外の反応が返ってくる。

面白かったです。ファンタジーものって、ぼくはもともと好きなのですんなり入れるんですけど、読み慣れていない人にはとっつきにくいところもあると思うんですよ。でも「魔王の秘書」は初見の人でも楽しめるファンタジー作品なんじゃないかな。ぼくは特に、魔王さまに何を言われても淡々としてる秘書さんと、そんな秘書さんを見て動揺する魔王さまとその部下たちの反応が面白いなと思って読んでました。秘書さんが頭の回転がすごく速い人なので、何をやるにも秘書さんのほうが一枚上手で、それに振り回されている魔王様たちがちょっとかわいく感じました。あとぼくも“人間はどうでもいい派”なので、秘書さんとは意見が合うなと思って。

──それはどういう意味でしょうか……。

最上もが

秘書さんと同じく、ぼくも世界には人間が必要ないと思っているんです(笑)。現実の世界も、魔王軍とかが来て滅ぼしてくれればいいのにって。

──人間が嫌いなんですね(笑)。

うーん、人間が嫌いというか、ファンタジー世界の住人のほうが一生懸命生きている気がするんですよ。何か必死になる理由がある世界のほうが、真っ直ぐに生きられるんじゃないかなあって。現代人って危機感がないというか、死と直面することが少ないじゃないですか。だから「生きる理由がわかんない」とか言う人が世の中にたくさんいるんだと思うんですよね。

──もがさんらしいというか、独特の感想ありがとうございます。

「魔王の秘書」より。魔王を差し置き、部下の信頼を着々と得ていく秘書。

(笑)。まあそれはそれとして。今後、魔王様たちがどうなっていくのか、すごく楽しみです。そのうち秘書さんが魔王様になっちゃうんじゃないかな。すでに実際、立場はほぼ逆転しちゃってますしね。

──ちなみに最近読んだファンタジーマンガで面白かった作品はありますか?

「魔法使いの嫁」が面白かったです。少し前から読んでるんですが、作品の世界観に入り込ませてくれるファンタジーっていうところが大好きなんです。最近は異世界転生ものとか現代とリンクしているような作品が多くて、純粋なファンタジーマンガって減ってきているように思うんです。それはそれで面白いんですけど。ただぼくは未だに、「ファンタジー世界のエルフになりたい」って思ってます(笑)。

ナダみたいに、前向きな考え方で生活したいな

──続いては、まったくテイストの違う「サトコとナダ」。アメリカを舞台に、日本出身のサトコとサウジアラビア出身のナダの同居生活を描いた作品です。

これもすごく面白かったですね。異文化コミュニケーションとは何かを面白おかしく伝えてくれました。ぼくも遠征とかで海外に行く機会は多いほうなんですが、やっぱり交流してみないとわからないことって多いんですよね。周りが日本人ばかりの環境にいると、海外の方とどう話したらいいかわからず、怖そうって思うこともあるじゃないですか。でも実際に話をしてみると気さくないい人ばっかり。海外の人と実際に接することによって、狭い心も広げられるんです。

──日本人はシャイで、自分から話しかけるのは苦手な人も多いですしね。

「サトコとナダ」より。お祈りについてサトコに話すナダ。

でも異文化に対する興味とか疑問って、何かしらあると思うんですよね。イスラムの人はなんで顔を隠すんだろう、本当は脱ぎたいんじゃないの? とか。そういう海外の習慣で疑問に思っていたことを、全部教えてくれるマンガが「サトコとナダ」だと思うんです。お祈りは神様のためじゃなくて自分のためにやってるんだ、とか、一夫多妻制度は全員を平等に扱うからこそ成り立っているんだなとか。しかもその教えが全然押し付けがましくなくて、「なるほど、そんなことを考えているんだな」って、素直に思えるんです。

──普通に勉強になりますし、わかりやすいですよね。

そうなんですよ。で、サトコとナダが本当にいい子。素直に異文化を受け止めていくサトコはステキだし、自分の国に誇りを持っているナダもカッコいいんです。お互いに相手を尊重している関係ですよね。途中でナダが、自分が人に親切にするようになっているのに気付いて「私、サトコに似てきた。いい子になった」って話をしているシーンには、すごいほっこりしました。確かに日本人はシャイで、自分からしゃべったりしないけど、譲り合う心を忘れてない人がいっぱいいますし、そういう日本人の謙虚なところをポジティブに描いてくれていてうれしかったです。ぼくもナダみたいに、前向きな考え方で生活したいなってすごく思いました。

最上もが

──2人の関係性もこの作品の魅力の1つですよね。

でも2人が仲良く楽しく暮らしているからこそ、いつか離れちゃうんだなと思うと切なくて。学生時代がずっと続いたらいいのにって思います。

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いろいろなWebサイトのマンガを読んだり、好きな作品の更新情報をチェックしたりすることができるWebサービス。2018年1月時点で、185サイトから計3200作品以上が取り揃えられている。編集部でテーマ別にピックアップした作品の紹介や、最新のWebマンガニュースも用意されているので、お気に入りのWebマンガを見つけてみては。

最上もが(モガミモガ)
2月25日生まれ、東京都出身。2011年12月から2017年8月までアイドルユニット・でんぱ組.incのメンバーとして活躍する。またソロ活動としてグラビア、ドラマ、映画などでも活躍。主な出演作にはドラマ「ウルトラマンギンガS」「重版出来!」、映画「闇金ウシジマくん Part3」「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」など。2月22日には2nd写真集「MOGAMI」も発売される。
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2019年5月16日更新