──これですべてのフロアを周り終えましたが、どこが一番印象に残っていますか?
えー、全部面白かったんですけど、強いて言うならやっぱりライブショーですね。僕も2.5次元系の作品に何作か出演していますけど、通常の作品と「ONE PIECE」のショーが違うのは、東京ワンピースタワーっていう「ONE PIECE」の世界観をイメージしたパークの中に専用の劇場があるってこと。普通の舞台ってどこかしらの劇場を借りて上演するので、劇場の外には装飾とかはないですけど「ONE PIECE」のショーは劇場の外にも作品をイメージした装飾があったりして、ずっと世界観に浸っていられるというか。
──物理的にステージと観客の距離が近いということもありますが、会場内に一体感がありますよね。
上演中に写真を自由に撮影してもいいっていうのも一体感を作っている理由かもしれないですよね。あとは「ルフィのエンドレスアドベンチャー」の最後に流れるオリジナルアニメもそうですけど、「東京ワンピースタワーでしか見られない」っていうものがたくさんあるので、新しいアトラクションや映像が出てくるたびにまた行こうって思っちゃいます。
──東京ワンピースタワーでは新しい施策として、アニメ20周年記念の「Cruise History」という企画展がスタートするんです。コンテンツの1つとして、これまでに作中に登場したすべての島をピックアップしてアニメの原画や絵コンテと一緒に展示するんですが、1stシーズンでは東の海(イーストブルー)編から空島編までにスポットが当たります。
(資料を見ながら)懐かしい! 音声ナビもあるんですね。
──いくつか音源があるので実際に聞いてみましょうか。
(ルフィ役の田中真弓、ゾロ役の中井和哉、ナミ役の岡村明美のナビを聞きながら)田中真弓さんがルフィの声で「あたし」って言ってるのめちゃくちゃ面白い(笑)。えっ、(ウソップ役の山口)勝平さんって最初はルフィ役でオーディションを受けていたんですね。
──ほかにもサンジ役の平田広明さんもゾロ役でオーディションを受けていたことなどを語っています。
「ONE PIECE」って最近はYouTubeのチャンネルとかもありますけど、こうやって声優さんの裏話とかを聞ける機会ってあまりないから貴重ですね。(資料をめくりながら)あとは……「すごログクルーズ」っていうのはなんですか?
──パーク内にあるすごろくのマスに描かれている謎解きなどのミッションをクリアしてゴールを目指す体感型ゲームです。クリアすると土日祝日限定でアニメの名場面を切り取った「シーンカード」がもらえるそうですよ。
92種類もカードがあるんですね。集めたくて通っちゃいそう(笑)。
──ちなみに加藤さんが「東京ワンピースタワーでこういう企画をやってほしい」という案を挙げるとしたら、どういうものが思い浮かびますか?
そうですね……五感を刺激してもらえるアトラクションや展示があったら、より「ONE PIECE」の世界観に入り込めそうな気がします。例えばシャボンディ諸島の展示ゾーンで実際にシャボン玉が浮いてたりとか。あとエネルの耳たぶを触ってみたいなって昔から思っているので、エネルの等身大フィギュアとかがあったらうれしいです。難しかったら耳たぶだけでも!
(スタッフ) 検討してみます(笑)。
採用してください! 東京ワンピースタワーってこうやっていつ来ても新しい企画をやっているのがいいですよね。「ONE PIECE」のマンガやアニメで見ていた世界が目の前に広がっている場所なので、ぜひ皆さんに遊びに来ていただければと思います。
企画展「Cruise History」
「Cruise History」では2019年4月から1年をかけて、アニメの第1話から最新話までに登場したすべての島をピックアップしエピソードを紹介。1stシーズンでは東の海(イーストブルー)編、アラバスタ編、空島編までに登場した島にスポットが当たる。
音声ナビ「麦ナビ」
麦わらの一味を演じる声優陣による座談会形式の音声ナビ。1stシーズンではルフィ役の田中真弓、ゾロ役の中井和哉、ナミ役の岡村明美の3人と、ウソップ役の山口勝平、サンジ役の平田広明、チョッパー役の大谷育江の3人に分かれた2種類のナビがラインナップされている。
体感型イベント「すごログクルーズ」
パーク内の全エリアを使い、アニメ「ONE PIECE」のエピソードを回顧しながら楽しめる体感型イベント。プレイヤーは自身をすごろくのコマに見立て、パーク内にあるすごろくのマスに書かれている謎解きなどのミッションをクリアし、ゴールを目指す。ミッションをクリアすると土日祝日限定でアニメの名場面を切り取った「シーンカード」をプレゼント!